小説むすび | 代理母が授かった小さな命

代理母が授かった小さな命

代理母が授かった小さな命

彼はお腹の子の父。そして、私の夫。
どちらも真実で、どちらも偽り……。

子宝に恵まれない姉夫婦のために、代理母として妊娠中のケイト。
ところがある日、姉が奇跡的に自然妊娠したとわかる。
ちょっと待って! 私の中ですくすく育っているこの子はどうなるの?
その子をケイトが引き取るなら、邪魔はしないと姉は言う。
お腹の子の生物学的な母親は私。そして、父親は姉夫婦の友人ジェイク。
すでに赤ちゃんとの絆を感じていたケイトは引き取りたいと思うが、
未婚のままで子育てをするのは仕事に差しさわりがある。
悩んだ彼女はジェイクに願い出た。「私と形だけの結婚をしてほしいの」
むせ返るほど官能的な彼にどう接していいかもわからないけれど……。
そんなケイトを面白がるように、ジェイクは結婚を承諾したうえ、
彼女をどぎまぎさせる条件をつけた。「ひとつ屋根の下で暮らすんだ」

半年だけの偽装結婚に踏み切るケイトですが、相手はこれでもかと男性的魅力を振り撒くジェイク。しかも彼は結婚を本物らしく見せるために結婚式も挙げようと提案します。偽りの妻でしかないのに、ケイトはそんな彼の魅力にしだいに抗えなくなってしまい……。

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