小説むすび | 裏切りのゆくえ

裏切りのゆくえ

裏切りのゆくえ

傷心のままミリーが夫レアンドロのもとを去ってから、1年。
夫の子を身ごもっていると姉に告げられたのも記憶に新しい。
だが、その姉も今は亡く、ミリーは遺された赤ん坊のことで、
久しぶりに自宅に戻り、銀行家の夫の帰りを待ちわびている。
姉が欲しかったのなら、姉と結婚すればよかったのに、
なぜ私と結婚したの……胸に渦巻く哀しみを消せないままに。
そこへ、以前と変わらぬセクシーさで現れた夫は、
ミリーが赤ん坊を引き取りたいと知るや、平然と答えた。
「子どもの母親になりたいなら、僕の妻としてここに留まるんだ」

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