小説むすび | 冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた(9)

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた(9)

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた(9)

元仲間の最後の一人、エルフのサティを探して帝都を目指す一行。ベルグリフとアンジェリンは手がかりを求め、二手に分かれて行動をすることになる。その後、追手から逃げるサティと偶然出会い助力をするアンジェリンだったが、サティは「わたしの事は忘れてね」という言葉を残し再び姿を消してしまう。皇太子ベンジャミンが偽物であること、そして皇太子を含む黒幕たちがサティを狙っていることを知った一行は彼女を救うため、それぞれ行動を開始する。しかし、その後偽ベンジャミン達のもとへと一人で会いに行ったアンジェリンは彼らの卑劣な罠により異空間へ囚われてしまう。娘の危機を知った父ベルグリフは、静かに怒りを燃やすのだった。国家という、これまで以上に巨大な敵を前にベルグリフと仲間たちの総力戦が始まる…!

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帝都での事件を解決し、仲間とともにトルネラへと帰郷するアンジェリンとベルグリフ。陰謀と戦う冒険、父の過去を巡る長い旅は終わりを告げ、冒険者たちは穏やかな時間を過ごすのだった。なし崩し的に夫婦となったベルグリフとサティだが新婚だというのに熟年夫婦のように落ち着いた様子にもどかしい思いを抱いたパーシヴァルとカシム、そしてアンジェリンは春告祭で二人の結婚式を開き、盛大に祝おうと画策する。そして当日、突然始まった結婚式に驚くベルグリフとサティ。戸惑いつつも、ベルグリフはサティに改めて愛を誓うのだった。春告祭を終えると、アンジェリン達はオルフェンで冒険者活動を再開し一方トルネラでは日々の仕事に加え、ダンジョンへの備えや冒険者ギルドの設立など、にわかに忙しくなっていく。新鮮な希望に満ちた日常が始まったかのように思われたが、ある日アンジェリンが見た悪夢をきっかけに、なにかが起こるような、不穏な空気が近付いていた。冒険者になりたいと都に出ていった少女が、父に「ただいま」を言うまでのある親子の物語。 2021/11/16 発売

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