出版社 : あすなろ書房
インドネシアの恵まれた家庭で育ち、環境保全活動に積極的に取り組むマリア。中学校での日々を一生懸命にすごしながらも、地元に残された友人に罪悪感を抱えているアリ。檻の中に監禁されたオランウータンのジンジャー。それぞれの視点から、インドネシアが直面している環境問題と、それによって生まれたオランウータンの窮状を描く。
世のため、人のため、だけど一番は自分のため?!中学3年生の気まま男子、京座木光也は、生徒会長に立候補することを決意。選挙を勝ち抜くべく、リーダーになるための研究を始めますが……。恋に友情、SNSの炎上、etc。思いもかけない大波小波が次々と!自分を変えたい、変わりたい、と思っている人にエールを送る、青春ストーリー。
そもそもの問題は、水がたりないことだった。 インド有数の大都会ムンバイ。12歳のミンニと15歳の兄サンジャイが暮らすスラムには、ムンバイの人口の40パーセントが住んでいるにも関わらず、水は市全体の5 パーセントしか供給されていない。水不足がきびしくなる三月のある夜、サンジャイが「水マフィア」を目撃してしまい……。家族の絆、友情、そしてインドの「今」を描く、勇気と成長の物語。
4歳年上のジェイソンは、ぼくの自慢の兄。だけどこのごろ……。 生物学的な性、社会的な性、そして本人が自覚する性の問題を、家族4人の立場から、わかりやすく、誠実に、時にコミカルに描く。 『縞模様のパジャマの少年』のジョン・ボイン、最新刊!
鋼と火だけを相手に、人生の大半を過ごしてきた鍛冶職人の前に現れたのは、澄んだ瞳をした12歳の少年だった。 少年は、鍛冶屋になりたいから、仕事を見学させてほしいと言う。年老いた職人は少年のその純粋でひたむきな姿に心が動き見学を許した。 少年は、毎日訪れるようになり、職人も鍛冶のことを話してやり、二人は心を通わせていった。 職人は、少年が鍛冶屋になりたいというのは、子どもの気まぐれだと思っていた。 後日、少年の母親が訪れた。要件は、少年が中学校にいかずに鍛冶職人の修行をしたいと言い出したので断ってくれということだった。 しかたなく承諾した職人だったが、自分は口べたなので、少年に話して説得できる自信がなかった。話せば話すほど、少年は自分に裏切られたと思うに違いない。 職人は考えた末、自分が親方から聞いたことを、当時と同じように山へ出かけて、少年に話してみることにした。 山を歩きながら、彼は鍛冶がいかに素晴らしい仕事であるかを少年に話した。 それは、説得とはまったく逆の話だったが……。 年老いた鍛冶職人は少年を、いかに育てたのか? 子育てとは。人育てとは? 伊集院 静が贈る珠玉の短編小説!
親に言われるがまま、難関中学をめざし、勉強づけの日々を送っていた狩野伊吹。夏の夜、思いがけない出会いが、伊吹を変えていく…!12歳、江の島をめざして歩いた。15歳、だれにも言えない秘密をもった。そして18歳、ぼくらの未来は…?二人の少年と一人の少女の、海辺の青春グラフィティ。
ベストセラー「縞模様のパジャマの少年」のジョン・ボイン、待望の新作!少年は、ただ信じただけだった。目の前に立つ、その人を。そして、ただ認められることだけを夢見て、少年は変わりはじめた・・・。パリに生まれた少年ピエロがたどる、数奇な運命の物語。
私は9歳のとき、両親を事故で亡くし、アイダホ州ボイジに住む祖父にひきとられた。やさしく、ときにはきびしく、「生きる」ということを教えてくれた祖父。ふたりで暮らした日々の思い出のなかで、ひときわ鮮烈によみがえるのは、あの日の情景。それは、あの夏の日、ナゲキバトを撃ってしまった日のこと…。深く、静かに、あなたの胸を撃ちぬく物語。人はいかに生きるべきか?小さなぼくに教えてくれたのは祖父だった。
ニューヨークシティー、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店。おもちゃ売り場のサンタクロースとして、一人の老人が雇われた。彼の名はクリス・クリングル。その風貌はサンタそっくりだった。
アメリカ大陸の四隅に「風の人形」をたてること。それがブレントにできる、たったひとつの償いだった。ワシントン州、カリフォルニア州、フロリダ州、メイン州…アメリカ大陸を西へ東へさまよう一万三千キロの旅。ひびわれたティーンエイジャーの魂が潤いをとりもどし、再生していく姿を描いたロード・ムービー。1998年度パブリッシャーズ・ウィクリー誌ベストブック。