出版社 : サンリオ
謎の貴婦人謎の貴婦人
極秘任務でロシアに潜入したと思われる外交官の父はもう2か月も消息不明。第六感で父の危険を察知したヴィダは、偽のパスポートでロシア人になりすますと、父の救出にむかった。途中、てがかりを得るために謎の人物ともくされるイワン大公の居城に立ち寄った。ハンサムで若々しく気品に満ちた大公の姿にヴィダの胸はときめくが、かれが敵か味方かはっきりとした決め手はない。その夜、ヴィダはロシアの謀報員と思われる男が大公の部屋に入っていくのを目にする…。
愛の王冠愛の王冠
「スラヴォニア国王と結婚せよ」女王陛下の命令はあまりにも突然に、ジオーナの将来を決定するものだった。会ったこともない、しかも52歳の相手との政略結婚!猶予はたったの3週間だけだったが、見知らぬ国へ、何も知らないまま嫁ぐことは、ジオーナの自尊心が許さなかった。そこで、スラヴォニア語の勉強を始めるのだが、大使をはじめ、周囲はあまりいい顔をしない。一体、スラヴォニアで何が待っているのか?ジオーナの好奇心は募っていく。やがて、イギリスを旅立ったジオーナはスラヴォニア国内で反乱が起きていることを知る。先頭に立っているのは、前国王の息子で、“見えないひと”と呼ばれている男だった。