出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
偽りの秘書が恋をしたーー 皮肉なほど、純真な気持ちで。 リヴは旅行に行く双子の姉に頼みこまれ、数日間だけ立場を入れ替わり、 大企業の社長であるセブの秘書を務めることになった。 彼は海外出張中なので、ばれる心配はまずないという。 ところがある日の昼食後、オフィスに戻ったリヴは仰天した。 机にベビーシートが置かれ、赤ちゃんが眠っていたのだ! 〈あなたの責任よ!〉というセブ宛ての手紙と一緒に。 頼みの姉は帰りが遅れるというし、警察に届け出るわけにもいかず、 やむをえずセブに連絡すると、彼は急ぎ帰国し、こう主張した。 「僕の子供ではないが、とりあえず世話を頼めないか?」 まさか秘書が別人とは疑いもしないセブに罪悪感を覚えつつ、 魅力的な彼の懇願に負け、リヴはナニーを引き受けてしまうが……。 これまでさまざまな作家によって描かれてきた、双子の入れ替わりがテーマのラブストーリーですが、いま新たに秀逸な作品が誕生しました。ある日突然、かわいらしい赤ちゃんが書類のようにデスクに置かれていたら? ハラハラドキドキの展開から目が離せません。
クリスマスツリーを買いに来た家族連れ。 わたしたちもそうなれたら……。 ロンドンの病院で働くエイプリルは、 数週間だけの予定で赴任してきた魅力的な医師のライリーを避けている。 がんで命を落とした双子の妹と同じ遺伝子を自分も持っているから、 男性に心を奪われ、ともに歩む未来を夢見てはいけないのだ。 それに、もうすぐ予防手術を受け、子どもを産めない体になる……。 ところが、ライリーの赴任期間が終わる日に驚くべき知らせが届いた。 元恋人の女性が事故で亡くなり、 別離後ひそかに出産して育てていた5歳の息子が遺されたという。 その場に居合わせていたエイプリルは愕然とするライリーに頼られ、 彼とその息子との新たな生活に深く関わっていくことになり……。 S・ウィルソンは胸が震える物語を次々に贈ってくれる作家です。魅力の塊のような医師ヒーローと、彼に心を奪われながらも頑なに距離を置こうとする理学療法士ヒロイン。はたして二人のロマンスのゆくえは? イギリスのクリスマスの雰囲気もご堪能ください。
お腹の子と3人で温かい家庭を……。 その夢が叶うことはないの? ペネロープは半月前に一夜を共にした大富豪ザックと再会し、 彼の予想外の行動に驚いた。パーティの席で、彼女の腕をとるなり、 周囲に宣言したのだ。「彼女はぼくの婚約者。ぼくたち、結婚するんだ」 じつのところ、ザックは元恋人につきまとわれて困り果て、 相手をあきらめさせるため、思いつきでペネロープを利用したのだった。 ところが、ペネロープは新しい命をーーザックの子をお腹に宿していた。 この婚約はしょせん偽り。本物の結婚に変わるはずもない。 すでに彼に本気になっていたペネロープの胸は張り裂けそうだった。 現にザックから愛されていないと感じた彼女は、 いっそ離れたほうがいいと、身を引く時機と方法を考え始めるが……。 大富豪がついた嘘に乗せられるうち、あれよあれよと彼の魅力の虜になってしまったペネロープ。けれども、彼は過去の恋愛がもとで、もう二度と女性を愛さないと固く心に誓っているようで……。ニューヨーク編集部も絶賛する気鋭のロマンス小説家の日本デビュー作!
恋に不器用なアリスは、26歳にしていまだ異性を知らない。だから、仕事で訪れた町で出会った男性ハーリーに対しても、ついけんか腰にふるまってしまったー内心、彼との会話が楽しくて、うれしくて、胸が高鳴ってしかたがなかったのに。「もしあなたが花婿ショップで売りだし中でも、買わないと思うわ」売り言葉に買い言葉でそんな悪態をついたものの、翌日アリスは、不品行な若者に絡まれ、ハーリーが駆けつけてくれたことに驚く。両親なきあと孤独を抱えていたなか、不思議な安心感を覚え、アリスは思わず冗談めかしてプロポーズしてしまった!すると、ハーリーは言い訳を作ってはぐらかし、その場を去った…。
未来や遠くの出来事が見えてしまうグローリーは、人々から“魔女”と疎まれ、ずっと孤立してきた。ある吹雪の夜、グローリーは凄惨な事故の幻影を見て飛び起きた。横転した車、血まみれの男性…“彼”が助けを求めている!急ぎ病院に駆けつけ、救命に協力したー稀な血液型が一致したのだ。その男性ワイアットに絆を感じつつ、名も告げずに去った数カ月後。何者かによる放火で最愛の父と兄、そして家を失ったグローリーは、恐怖と哀しみに震えながら、虚空を見つめていた。ワイアット、どこにいるの?あなたに会いたい…私を助けて!
キジアが勤めるレジャー企業グループのロンドン支社に、 ギリシアの本社から社長のニコスが視察にやってきた。 噂どおり、まるでギリシア神話の神のような男性だわ! 初めて会ったキジアも彼の圧倒的な魅力に思わず息をのんだ。 ニコスの個人秘書に抜擢されたキジアは懸命に仕事をこなしつつも、 住む世界の違う彼への恋心を抑えきれない自分にうろたえていた。 そんなある日、ニコスが開いた大邸宅での豪華なパーティのあと、 キジアは彼から思いがけず甘い言葉をささやかれ、激しく動揺する。 私は病気の後遺症のせいで子供が産めない体になってしまった。 彼に跡継ぎを授けられないのだから、そっと身を引かなければ……。 英国人作家シャンテル・ショーの日本デビューを飾った名作をお届けします。ギリシア人の傲慢なボスと生真面目な秘書の恋模様を描くオフィスものには、ため息が出るほどゴージャスな場面がいっぱい! 二人と共に豪華客船の地中海クルーズをお楽しみください。
ある日リディは、父が破産寸前だと母から聞かされた。今すぐ銀行に5万ポンドを振り込まないと家を差し押さえられるから、父に代わり、ジョナ・マリオットに昔貸した資金を回収してほしいという。7年前に一度会ったきりの大企業の社長ジョナは、リディの憧れの人。内気な彼女は愛する父のために勇気を奮い起こすと、彼のオフィスに出向いて懸命に事情を説明し、首尾よく資金を回収した。だが帰宅後、家を手放したくない母が嘘をついていたことが発覚する。私はジョナの寛大さに甘えて大金を借りてしまったんだわ!気に病むリディに、彼は笑みを浮かべながら驚くべき解決方法を提示した。「僕と結婚すれば、すべてうまくいく」
キャサリンはドミニクに別れを告げようとしていた。 この半年間、彼女は夢の世界に漂っていた。 豪華なドレスに身を包み、毎夜パーティにくりだして、 とびきりすてきなフランス人富豪の男性と熱い恋に落ちて……。 でも本当のキャサリンは、平凡で控えめでまったく目立たないタイプだ。 それに比べて長身で魅力的なドミニクは常に女性たちの注目の的。 彼が本気で想ってくれているとは、ましてプロポーズされようとは、 キャサリンは夢にも思っていなかった。 あとわずかしかない命を輝かせるため、ロンドンに来ていたのだから。 ドミニクを愛している。だからこそ、彼からの婚約指輪は受け取れない。 ほかに恋人がいると嘘をついてドミニクを激怒させ、別れを告げたキャサリン。ところが、バーミンガムに戻って元の地味な暮らしを送っていた彼女のもとに、ドミニクが突然姿を現し……。人気作家C・ウィリアムズのシンデレラ・ロマンスをご堪能ください。
日々に倦んだ、英国社交界の寵児。目をつけた玩具は、田舎出 のデビュタントで……G・ヘイヤーが贈る名作リージェンシー! タラント家の8人きょうだいは村でも評判の美男美女揃い。随一の美貌を持つ 長女アラベラは、裕福な夫を見つけて家族を助けるため、はるばるロンドンへ と赴く。道中、悪天候で立ち往生した彼女は近くの家に助けを求めるが、そこ は“★比類なき男/ノンパレイユ”ビューマリスの屋敷だった。公爵の血筋、巨万の富、強烈な カリスマ性で社交界の支配者たる彼は、まったく媚びのないアラベラに興味を 抱き、退屈しのぎにこの田舎娘を社交界の花にすることを思いつく。戯れに咲 かせた薔薇の美しさに、みずから心奪われることになるとは、予想だにせず。 *電子では“比類なき男(ノンパレイユ)”としてください。
運命の巡り合わせが、封じこめていた恋心を揺さぶり起こす…。静かに切なく燃え上がる、秘めやかなクリスマス傑作選。男性経験のほとんどない、奥手のアンバーは大富豪ロッコと身分違いの恋に落ちた。だが二人の関係をゴシップ紙に売ったと誤解したロッコに、アンバーは捨てられたのだ。せめて彼の子を妊娠していることだけでも伝えなければ。その一心で電話をするも、返ってきたのは心ない言葉。“ストーカーみたいなまねはやめてくれ”アンバーは幼な子を連れて奈落の底に沈んだ…。1年半後、それまでの職を失い、庭師として働く彼女は偶然出逢うー相変わらず先練されて、非のうちどころのないロッコに。L・グレアムらが競演する愛の短編集。
その制裁は何よりも甘く、どこまでも冷酷でーー ロマンス史に燦然と輝く不朽の名作を、新装版で復刊! 大企業を統括するロバート・キャノンは財界随一の切れ者と評判の男。そんな 彼をある日思いがけない事態が襲った。傘下の企業から国家機密のプログラム が流出したのだ。FBIには任せておけず、ロバートはみずから捜査に乗りだす ことに。容疑者のひとりは湖畔でマリーナを営むエヴィー。入手した不鮮明な 写真を見る限りひどく野暮ったくて田舎くさい女だ。だがさっそく客を装って 湖畔に近づいた彼の前に現れたのは、服こそ写真どおり冴えないものの、美し く魅惑的な女だった。ロバートは疼く欲望とともにある計画を思いつき……。
キャシーはついに辞表を提出した。最愛の人、ドミニクに。この5年、キャシーは社長であるドミニクの個人秘書として、休暇も取らず献身的に尽くしてきた。だが仕事一筋で冷淡な彼は、当然キャシーになど目もくれない。行き場のない苦しい片思いをあきらめるため、キャシーはクリスマスを姉の家で静かに過ごすことにしたのだ。突然のキャシーの行動に怒りをあらわにしたドミニクだったが、一転して意外な申し出をしてきたー車で送り届けてくれると。今日はクリスマスイブ。いったいドミニクは何を企んでいるの?
今は亡き夫の不義の子テリーを育てているキャロルは、子供の将来のために亡夫の実家を訪ねる決心をする。たどり着いたのは、イタリアの美しい小島に立つ壮麗な屋敷。夫の兄である男爵、ルドルフがそこに住んでいる。彼を見たとたん、キャロルは衝撃を受ける。貴族の血を引き、彫刻のような美貌を持ちながらも、その横顔には人を寄せつけない傷跡がほの見えていたのだ。キャロルはなんとか彼から滞在の許可を得たものの、引き替えに提示されたのは、彼との形だけの結婚だった!
彼の甘いキスも熱い愛撫も、 すべては私への報復。 ようやく内定をもらえたホテルから採用を取り消され、 納得のいかないカメオは担当者を訪ねた。 するとそこで思いもよらぬ人物に遭遇する。 ダンテ・ガッロ──10年前、カメオの父を泥棒だと糾弾し、 イタリアから追放した張本人がホテルの社長だったなんて! 逃げるように立ち去った彼女は、途中、体調を崩した老婦人を 助けるが、偶然にもそれはダンテの祖母だった。 後日、彼から礼を兼ねた食事に誘われ、出向いたカメオは 後悔するも遅かった。誘惑に抗えず、強引に唇を奪われて……。 気鋭の作家ダニー・コリンズ渾身のドラマティックなロマンスをお楽しみください。自身が愛人同然に扱われていると気づかないほど、ヒーローを愛してしまった無垢なヒロインの運命は……?
病身の母との生活を支えるため、仕事を掛け持ちし、働きづめの毎日を送っているジャズ。思い余って母の元雇い主に窮状を訴える手紙を送ったところ屋敷に呼ばれるが、現れたのはその息子、レロヴィア国の皇太子ヴィターレだった。ああ、かつての想い人とまさかこんな形で再会するなんて…。ヴィターレは、弟との賭に協力し、しばらく宮殿に住みこむなら援助をしようと約束した。だが7週間後、事態は急変する。ジャズが妊娠したのだーたび重なる彼の誘惑の罠に落ちて。「婚外子では世継ぎにできない。入籍する」冷淡な一言が飛んだ。
結婚や妊娠を望む相手とはつき合わない。 5年前、彼はそう言って去っていった……。 夫の葬儀の日、クリスティンはアナトールの訪問を受けた。 夫の甥で、一族が率いる企業帝国のCEO、そしてーー元恋人。 彼は私に、伯父を結婚の罠にかけた金目当ての女と、 容赦ない言葉を浴びせるに違いない。 けれど5年前、余命僅かな彼の伯父と結婚したのは、 生まれてくる子に、家と家族を与えるため。 アナトールに捨てられたあと妊娠を知って、 途方にくれていたとき、形だけの結婚を提案されたから。 でも、その事実はアナトールには知られたくない……絶対に。 母の看病で恋に無縁だったヒロインは、恋におちた大富豪との夢のような日々から一転、どん底へ。やがて訪れた皮肉な再会は……。健気なヒロインと傲慢なヒーローのジェットコースター・ロマンスの名手、J・ジェイムズが綴る珠玉のシークレットベビー物語!
リディアは亡父の莫大な債務を肩代わりするはめになり、債権者である銀行のCEO、ラウルとの話し合いに臨んだ。「僕と結婚すれば、きみの父親の借金は清算される」この人は何を言っているの?リディアは唖然としたが、どうやら生前、父は実の娘を担保として差しだしていたらしい。だが、リディアはかつてラウルから手酷い侮辱を受けており、彼ほど傲慢な億万長者と結婚するなどまっぴらだった。すると、まずは同居をしてもらう必要があるとラウルが続け、悩ましい視線が絡みついた。ああ、やはり彼は危険すぎる…。
毎朝、ボスから届く黄色い薔薇。 その花言葉は“友情”だけれど……。 著名な大富豪ディーコンに雇われ、住み込みの助手となったギャビー。 出入りが許されるのは、彼女の住居部分と仕事部屋だけで、 屋敷につながる扉には鍵がかけられ、雇い主は姿を見せない。 仕事の指示は電話かメールのみ。もどかしさを感じていたある日、 ギャビーは鍵があいていた隙に、扉の向こうへと足を踏み入れた。 ついに現れた彼は、写真や映像で見たのとは別人のようだった。 伸び放題のひげと髪に覆われて顔は見えず、その姿も声も、 まるで野獣のようで、わずかにのぞく瞳は暗く陰り謎めいている。 でもギャビーは不思議と恐れなかった。彼の心を開きたいとさえ思い、 彼女はひたむきに一歩ずつ、信頼を得ていった。 そしてあるとき、思いきって彼のひげ剃りと散髪を提案するとーー 車椅子生活の父の医療費と生活費を稼ぐため、ギャビーは2つの仕事をかけ持ちしていましたが、とある事情でディーコンに雇われたのでした。彼女の一族と彼とのあいだに横たわる深い溝と運命、そして二人の切ない愛は、どのような結末を迎えるのでしょうか?
昨年失恋してから、助産師のフローは男性とつき合わないと決めていた。しかし放蕩者として噂の王子、ハジーンの魅力には逆らえなかった。きらびやかな流行の店で、彼がフローだけに目をとめたからだ。豪勢なベッドで朝まで過ごしたときは、彼こそ運命の人だと実感した。正直でいようと、彼女は告白した。「あなたが王子だと知っている」と。するとハジーンは、金めあてと罵り、彼女を置き去りにして出ていった。とりつく島もない彼の態度に、フローは涙がかれるまで泣いた。そんな惨めな彼女を待っていたのは、親友の結婚式への招待だったー相手はハジーンの兄。弟であるハジーンも必ずや出席するはずだ。想いを踏みにじられたばかりなのに、淡い望みを抑えきれず…。
結婚なんて私には縁がない……。 愛も夢も、あの日に封印したから。 きっちり結った髪に、灰色のさえないドレスの住み込み家庭教師ーー そんなソフィにも、人生でただひとり、心から愛した人がいた。 8年前、愛するピーターの父に、住んでいた屋敷を出ていくよう迫られ、 ソフィはやむにやまれず彼と別れて、自活する道を選んだ。 彼と別の女性の結婚予告が出されたのを知り、あまりにつらかったから。 以来、名前を変え、結婚もあきらめて、ひっそり暮らしてきたが、 雇い主から、母のいない娘のためにと名ばかりの結婚を提案された。 愛なんて無縁の私が結婚? でも、かわいい教え子のためなら……。 一歩踏み出すべきか迷いつつ迎えたクリスマスイブの前夜、 吹雪のなか屋敷へと向かってくる人影に気づき、ソフィは声を失った。 ピーターことシルボーン伯爵の冷たい瞳が、そこにあったのだ! 物心ついたときに母は亡く、父とも死に別れたソフィの人生は孤独でした。唯一愛したピーターとの恋からも泣く泣く身を引いた彼女に幸あれと願うばかりですが、彼との再会は穏やかではなく……。エリザベス・ビーコンが描く、出色のシンデレラ・リージェンシー!