出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
エヴァは旅先のパリで幼なじみのフリンと7年ぶりに再会した。屋敷の使用人の息子だった彼は実業家として大成功し、今や女性たちの理想そのものの、魅力的な男性に変貌していた。恋に落ちたエヴァは彼にプロポーズされ、有頂天になる。私はなんて幸せなの。父とは正反対の伴侶と巡りあえるなんて。家族を出世の道具にした亡父を、エヴァは今も憎んでいるのだ。フリンのために着飾り、パーティを開いては客をもてなす毎日。ふと、彼女は気づく。夫はなぜ、ただの一度も“愛している”と言ってくれないのだろう。私は彼に…愛されているの?
「婚約者が来て会いたがっていると、彼にそう伝えて」ソフィーは自分の名前も告げず、オフィスの受付嬢に迫った。ルカは幼なじみの許嫁の存在をきっと覚えているはず。故郷シチリアで別れた後、彼とはもう5年も会っていないけど。ビルの最上階の社長室に君臨するルカに気後れすまいと、今日は身ぎれいにして、ホテルのメイドの身の上は隠している。そう、彼に頼みを聞いてもらうためならなんだってするわ。余命少ない父に、娘が幸せであると信じてもらいたい。つかの間でいい、偽りの芝居に協力してほしいだけなのだ。
イモジェンはパリのムーラン・ルージュで出会った異国の皇太子ナディールと恋に落ち、情熱的な逢瀬を重ねた。やがて彼女は妊娠し、ナディールにその事実を告げるが、彼からの返事は耳を疑うほど残酷なものだった。DNA鑑定を受けろですって? こんな侮辱は初めてだわ。1年2カ月後、ロンドンのカフェで働くイモジェンの前に、突然ナディールが現れた。とっさに幼子を隠そうとした彼女に、ナディールは憤然と宣告する。「その子に対する義務は果たす。君と結婚することで」
役員秘書のレイチェルは会社主催のチャリティパーティで、招待客リストに載っていない、魅力的な男性レオに声をかけられた。何事も計画どおりに進めたいタイプのレイチェルは一瞬とまどうが、どうやら彼は欠席者に頼まれ、断れずにやってきたらしいとわかる。話をするうち、レオの人柄やユーモアに惹かれ、「君をもっと知りたい」という甘い言葉に誘われるまま、気づけば自宅で彼と熱い夜を過ごしていた。ああ、私の今夜の計画に、こんなことは含まれていなかったのに……。一夜限りの関係と割り切って翌朝には別れたふたりだったが、7週間後、妊娠
公室付きのナニーとしてモンテドーロ公国へ来て2年。当初、黒縁眼鏡をかけて地味で目立たなかったラニは、今や美しい女性に生まれ変わっていたーある男性に恋をして。大晦日の舞踏会で皇太子マックスから踊りに誘われたのをきっかけに、その夜、以前より胸に秘めていた彼への想いを遂げたのだった。だが、数年前に不慮の事故で妃を失った彼がいまだに亡き妻を愛し、今後も独身を貫くつもりでいることは国じゅうに知られた事実だ。マックス自身の口からも、二度と結婚はしないと聞いたことがあった。しょせん、私はしがないナニー。皇太子に愛されるはずがない…。ラニは身を引く決意を固めると、仕事を辞め、そっと宮殿を去った。
社交界にデビューして数年になる伯爵令嬢のクレッシーは、いつまでたっても嫁ぎ先が決まらず、肩身の狭い日々を送っている。5人姉妹の中でいちばん不器量なわたし。一生花嫁にはなれないのかしら?そんなある日、娘を政略結婚の駒としか考えていない父親から、とどめを刺すような命令が飛んできた。“今年はもう社交界に顔を出さず、弟たちの家庭教師をしろ”しかたなくやってきた田舎の屋敷で顔を合わせたのは、信じられないほど美しい男性、ジョヴァンニ・ディ・マッテオ。クレッシーは熱い視線を送ってくる彼に戸惑いながらも魅せられる。彼が身
実家で静養中の双子の妹になりすまして、ロンドンへ向かったアナベル。妹に冷淡だという侯爵家の御曹司ジャイルズに仕返しするつもりだったが、到着早々、彼が息をのむほどの美男子と知って驚く。にわか仕込みの作法を身につけ、最新流行のドレスに身を包むと、いつものおてんばなアナベルは、優美な“ロザベル”に。一躍社交界の花となるや、貴族の御曹司たちからの花束や贈り物が届き、アナベルは本来の目的も忘れてシンデレラ気分にひたったー忍び寄る邪悪な男の影に気づきもせず。いち早く異変を察知したのは、“内気なロザベル”の変貌ぶりを苦々しげに見ていたジャイルズで…?
騙されて全財産を失ったダーシーは、住み込みのナニーに雇われ、大富豪コリンの瀟洒な邸宅を訪れた。出てきたのは、澄んだ青い瞳と官能的な異国の訛りをもつ男性。まあ、なんてすてきな人なのかしら。コリンは妻の死後、幼い娘の育児に追われているという。彼の魅惑の眼差しに翻弄されながらも、ダーシーは毎日ひたむきに働いた。愛らしい赤ん坊と父親は、天涯孤独のダーシーにはまぶしい存在だった。病気で子供を産めない悲しみが、ときおり胸を刺すけれど……。だが、ついに彼と至高の一夜をともにした翌朝、彼女は衝撃の事実を知る。なんとコリン
世界的に有名な大企業の最高執行責任者、ジェイソン・リンハーストが私の夫ですって? メレディスは突然の知らせに耳を疑った。2年前、メレディスは嵐のような激しい恋におち、結婚式を挙げたーーとてつもなくセクシーな“ジェイソン”が、何者かも知らぬまま。だが翌朝、二人は急ぎすぎた結婚を白紙に戻し、それきり別れたのだった。あのとき私が処分したはずの書類が、役所に提出されていたということ?動揺したメレディスがジェイソンのオフィスを訪ねると、結婚がスクープされたせいで破談になったと、彼は怒り心頭だった。「離婚する前に、君
ピッパはひそかに憧れていた実業家キャムに誘惑され、めくるめくひとときを過ごした。夢の一夜のあと、いまだ興奮さめやらぬ彼女のもとに、キャムから思いもよらない連絡が…なんと、避妊に失敗したというのだ!呆然とするピッパだったが、やがて妊娠が判明。キャムは子どものために形式的な結婚をしようと言うが、ピッパはそんな関係はとうてい受け入れられない。冷酷にも「きみも子どもも愛したくないんだ」と言うキャムに、張り裂けそうな想いで、ピッパは彼のもとを去るが…。
5年前、身寄りのないテッサは初恋の人ポールに振られた。彼は無神経にもテッサの書いた熱烈な恋文を友人に回覧し、町中の笑いものにされた彼女は故郷を飛び出したのだった。今テッサはロンドンで職業女性としての一歩を踏み出している。能力、体格、容貌すべてにずば抜けた上司のオームに認められ、彼のチームの一員として働けることに生き甲斐を感じていた。ところがある日、次の仕事の出張先が故郷の町だと聞いて、テッサは激しく動揺する。もしもポールに再会したら……あんな仕打ちを受けたのに、また惹かれてしまったらどうしよう。沈んだ彼女
レイシーが12歳のとき、最愛の父が再婚した。ファッション雑誌から抜けだしたような美女ミシェルが、莫大な富と地位を目当てに父の後妻に収まったことは明白で、彼女はレイシーを厄介払いとばかりに修道院へ送り込んだ。卒業を目前にしたある日、思いがけずミシェルが迎えに来る。父の容態とともに事業の経営が悪化し、破産を免れるには、レイシーに有力者のもてなしをさせて出資を募るしかないという。だがギリシアの石油王といわれるトロイ・アンドレアキスは、妖艶なドレスで飾り立てられた、まだ少女のようなレイシーを見て、一夜の接待などで
古代ギリシア貴族の血をひく美貌の青年コノン。アラナがただ一人思いを寄せるのは、いまも彼だけだ。18歳の彼女に結婚を申し込んでくれた日を忘れたことなどない。その直後、横領した弟の窮地を救うために、やむなく好色な雇用主に身を差し出さなければならなかっただけにー。ところが、仕事の都合でコノンと再会し、アラナは身震いした。かつての情熱は影をひそめ、ギリシア神話の残酷な神々のように血の凍るような蔑みで彼女を見下したのだ。彼は求婚を拒絶したアラナを激しく憎み、復讐心に燃えていた。
フェイスは病室に現れた夫を見て凍りついた。セクシーでいかにも傲慢な大富豪ラウル・バスケス。妊娠を機に、結婚に踏み切ったふたりだったが、式間際まで流産していたことを告げられなかったことで、「僕と結婚するためにわざと妊娠したんだな」とラウルに冷たい言葉を浴びせられたのだ。苦痛に耐えかねてフェイスは衝動的に式場を飛びだし、事故で重傷を負った。だが、委縮するフェイスをラウルは強引に連れ戻すと所有欲もあらわにベッドに組み敷くのだった。
カルロ・フランコニはいまをときめくイタリアンシェフだ。彼のクッキングブック発売にあたり全米宣伝ツアーが企画された。カルロに同行するのは宣伝係のジュリエット。初めて会った瞬間に彼に心惹かれるが、ジュリエットはとっさに関心のないふりをした。料理の腕前も確かだが、カルロは女性の心をとろかせるゴージャスな外見を兼ね備えた百戦錬磨のプレイボーイなのだ。そんな男性に振り回されるのはご免だった。
ぼくはシリアル・キラーだ。感じのいい仮面の裏で女たちを襲っては、自宅地下室の檻に監禁して殺している。ある夜、新たに地下室に迎えたエリカのためスーパーへ買い出しに行ったぼくは、美しく謎めいたレジ係のレイチェルに心奪われる。無論、その時は知る由もなかった。彼女に近づくにつれエリカとの力関係も崩れはじめ、完璧な殺人鬼ライフが制御不能になろうとは…。英国発の話題作。
死刑宣告を受けながらも生き延びたイレーナは、故郷シティアに14年ぶりに戻ってきた。両親は涙ながらに娘を迎えるも、兄を始めとする他の者たちは、敵対国で育ったイレーナをあからさまに嫌悪し、密偵に違いないと疑う。またも四面楚歌となったイレーナに、さらなる危機と試練がー明らかになる14年前の真実と、2つの国に蠢く陰謀、そしてイレーナが生まれ持つ宿命とは?見逃せない、第2章。
美少年ニール、8歳。男の唇が唇に重ねられたとき確かに愛の至福をみた。しかし、同じ体験がブライアンの弱い心を押しつぶした。カンザスの田舎町で、小児性愛者に性的いたずらをされても、親も気づかない、声も発せないーやがてニールは、男の影を求めて憑かれたように売春を重ね、ブライアンは人を拒み、心を閉ざした。歪な過去の呪縛から逃げられない、ふたりの少年たち…。
ある週末の夜、スージーのみすぼらしいフラットに、ゴージャスな男性が100本の薔薇を抱えてやってきた。「きみは僕のタイプじゃないが、どうしても一度抱きたい」彼の名はセルジオ・ブージ、世界的企業を率いる大富豪だ。セルジオとレストランで出会い、誘われたのは2週間前のこと。金目当ての女と決めつけられて傷つき、その夜はキスだけで別れた。けれど、あまりにも魅力的な彼に強引に求められては抵抗できず、“短期間の体だけの関係”をスージーは受け入れてしまう。二人の相性は申し分なかった。それでもいつか終わるはずの関係が、思いが