出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
エマは口うるさい雇い主の秘書をしながら、病弱な母の面倒を見、わずかな給金と母の年金で質素に暮らしている。そんな彼女が今いちばん気になっているのは、雇い主のもとに往診に来た魅力的な外科医のワイアット医師。かなり年上だけれど、なんて優しくてすてきな男性なんでしょう!遠出中にエマの母が発作で倒れたときも、一命を取り留めたのは、たまたま会った彼が病院に運び込んで手術をしてくれたからだった。しかし退院して1カ月以上経った頃、母はとうとう帰らぬ人となる。たった一人の肉親を失ったエマのもとに、ワイアット医師が現れ、思いがけない提案をした。「僕と結婚してくれないか?」
不慮の事故で夫とお腹の子を一度に失い、悲しみのどん底で涙に暮れていたアビー。心の傷も癒えぬまま、独り身で海辺のリゾートに移り、店を開いて6年が経った。ある日、最近雇い入れた学生の父親で富豪のリックが現れ、娘の採用を取り消すようにと圧力をかけてきた。彼の不機嫌な態度に戸惑う一方、忘れていた恋の疼きが…。『さよなら涙』。エイミーが幼い息子をギリシアに連れてきたのは、父の顔を知らぬわが子にルーツを感じてもらうため。恋人だった外科医ニコに子供は欲しくないと言われ、別れて独りで産み育ててきたが、流産したと思っているニコはその存在さえ知らない。なのに、ニコと偶然再会するとは!皮肉にも、ニコと息子はあまりにも生き写しでー『命のかぎりの愛を』。ベリンダは双子の子供たちを連れて訪れたミラノで不運にも事故に巻き込まれ、救助に現れた救命救急医を見て息をのんだーああ、マリオ!4年前に純潔を捧げた相手。そして双子の父親。電話番号も名字もわからない彼に、妊娠を伝えられなかったのだ。幸か不幸か、彼は子供たちをベリンダの親友の子と勘違いしており…。『秘密の双子』。
あの夜を、決して後悔しない。 かわいい双子の母になったのだから。 サーザは憧れの医師ローガンとのあの夜を、決して後悔しない。 妊娠に気づき、彼には何度も手紙で伝えたけれど、返事はなかった。 一夜を過ごした彼の部屋を再び訪ねても、不在だった……。 今、サーザは生まれ故郷の町に戻り、 女手一つで仕事を掛け持ちして双子の男の子を育てている。 あの夜、ローガンは誰も気にとめないような内気な私を、 ほかの女性たちみたいに魅力的でセクシーにしてくれた。 彼との思い出は生涯忘れることはないだろうけれど、 それでもその後の薄情な態度は、彼女の心を傷つけた。 あれから1年半後、サーザは思わぬ男性の姿を見かけるーーローガン! 大人気のシークレットベビー・ロマンスで日本デビューを飾るのは、優しく穏やかな作風の英国人作家シェリー・リバース。ローガンは偶然見かけた一夜の相手が連れている双子の男の子が、幼少期の自分に重なり、はっとします。もしや、あの一夜で授かった子供か?
待望の“我が子”は幻だった……。 失意の大富豪に訪れる、小さな愛の使者。 法律事務所で働くエリーはイタリア大富豪レオニツィオを担当している。 “レオ”の名のとおり獅子のごとく専制君主的な彼は、 すでに結婚生活が破綻して別居している妻と離婚協議中で、 妊娠している妻に対して親権を要求していた。 ところが妻側の弁護士から、出生前DNA鑑定の結果、 レオニツィオの子ではないと知らされ、離婚は決定的となった。 彼にとって、不実な妻などどうでもよかったが、 この腕に抱くはずだった我が子がいなくなった事実は大きな衝撃だった。 エリーはそんな彼を支えようと慰めるうち、情熱の夜を過ごしてしまう。 まさか、レオニツィオの子を身ごもることになるとも思わずに! 情熱的なイタリア人男性と結婚した作家ルーシー・ゴードンによる、予期せぬ妊娠をテーマに描いた名作をお届けします。いつもは傲慢なレオニツィオが落ち込む姿にほろりとさせられてしまったエリー。予定外の妊娠のため、子供は独りで産み育てるつもりでしたが……。
愛しい人の突然の心変わり。 シンデレラの恋は、風に儚く消え……。 サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。 だが喜んだのもつかのま、半年後には不当解雇の憂き目に。 さらに、仕事を求めてやってきた遠い異国の地では、 雇主の横暴により失業し、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。 そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。 雇主の家で一度すれ違った黒髪に美しい緑の瞳の男性、ドゥラックスだ。 しかも驚くべきことに、彼は隣の国を治める権力者だという。 本当かしら? まるで千夜一夜物語だわ。 不思議に思いつつも、彼の圧倒的な魅力に抗いきれず承諾した。 “仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁になることとも知らずに……。 望まぬ政略結婚を退けるため、世間知らずの娘を選んでかりそめの妻とし、のちに大金を支払って離婚する計画を立てたドゥラックス。まずは兄の妻にと思って声をかけたサディーのことが、予想外に頭から離れなくなり……。甘く切ないシンデレラ・ストーリーです!
愛しの大富豪との結びつきは、お腹の子だけ。 この子に何かあれば、私はただの他人……。 10歳で母と死別し、伯父に引き取られたグレイスは、 伯母と従姉に虐げられ、みじめな暮らしを送ってきた。 あるとき、グレイスは従姉に無理やり連れだされてトルコへ赴き、 ギリシア大富豪レオと運命的な出会いを果たす。 そして、レオの完璧なエスコートで豪華なヨットに誘われ、 身分の違いに臆しながらも、彼の魅力に抗えず一夜を過ごすことに。 これがたった一度きりの逢瀬でも、彼に純潔を捧げたいと思ったのだ。 富も名声もある彼が苦学生の私に会うことなんてもう二度とないはず。 ところが帰国後、グレイスは妊娠に気づいて衝撃を受ける! しかもそこへ、すべてを察知したかのようにレオが現れて……。 グレイスは自らの悲しい幼少期を思い、子供を養子に出すつもりでした。それを聞いたレオは、愛なき結婚を提案しますが……。2部作〈噂のギリシア大富豪〉の1話目です。
おまえは言葉を話せないはずでは……。 偽りの代償を払わせるーー愛の床で。 うら若き娘エンヤは、訳あって老女に身をやつして暮らしている。 数年前、唯一の肉親だった兄によって奴隷商人に売り飛ばされ、 たまたま市場を通りかかった北欧の戦士ウルフリックの目にとまった。 エンヤは買われずにすむよう、口がきけないふりをしたが、 ウルフリックはかまわず彼女を手に入れて家へ連れ帰った。 その後、彼なりの方法でかわいがられはしたけれど、 彼女は隙をついて主人を短剣で切りつけ、逃げ出したのだった。 だが、ある町を訪れたとき、エンヤは突然現れた男を見て絶句する。 目の前に立ちはだかった大男は、ウルフリック! 彼女のつけた傷痕が今なお残る顔で、主人がこちらを睨みつけていた……。 HQロマンスで大活躍中のケイトリン・クルーズが放つ、情熱的なヒストリカル第2弾! 『さらわれた亜麻色の花嫁』(PHS-276)の関連作です。勇猛果敢なウルフリックと気高い魂を持つエンヤーー二人で一つの完全体となる、究極の愛が描かれる渾身作!
記憶をなくした麗しのレディと 金の王と呼ばれた公爵の、秘密。 洒落者の公爵ブラントは事業にも成功し、満ち足りた日々を送っていた。 頭の回転が速く、スポーツ万能で、神秘的な雰囲気の彼は学生時代、 “金の王”と呼ばれていたーー数字に強くてカードの才能があり、 彼が手にした賭金の金貨同様、黄金に輝く髪がその名の由来だ。 そんなブラントにとってただ一つの不安は、ある秘密をあばかれること。 どれだけ努力しても、文字が理解できないのだ。 この秘密がある限り、愛する女性とも、結婚とも無縁だと考えていた。 ところがある日、彼は林に倒れている娘を発見する。じつに美しい! その娘はブラントの顔を見ると、さもしおらしげな様子で囁いた。 「わたし……自分の名前がわからないわ」 19世紀初頭の英国が舞台の、ロマンティックなシンデレラ・ストーリーをお贈りします。名前すらわからないというので、持っていたハンカチーフに記されていた“コリンシア”と呼ばれることになったヒロイン。けれど、彼女もまた大きな秘密を抱えていて……。
ライオットは昏睡状態から目覚めたとき、記憶の一部を失っていた。やっと貯めたお金で旅に出ようとしたところまでは覚えているが、なぜ今、自分が豪華な部屋のベッドにいるのかわからない。見たところ、ここは病院ではなく、どこかの屋敷のようだ。すると、枕元に結婚相手だと名乗る男性ークラヴが現れた。私は、この黒髪の印象的な男性に旅先で出会って恋に落ちたの?初めて私を愛してくれる人に出会ったのに、覚えていないなんて!さめざめと涙を流すライオットは、そのとき知りもしなかった。イタリア富豪のクラヴとの間に娘を授かっていたことすら…。
冷徹な国王との結婚に、 愛は含まれていなかった! タレクはアルザラムの国王となって1年足らず。 周囲の期待に応えるため、妻を娶り跡継ぎをもうけなければ……。 そう考えていたところへ、またとない花嫁候補が現れた。 彼の知らぬところで不当に囚われていたアメリカ人女性アニヤだ。 突然地下牢に現れた国王タレクに、アニヤは目を見張った。 罪なき拘束生活に憤りつつも、長衣の美しい王に胸がときめく。 彼女は宮殿の贅を尽くした部屋に通され、法外な提案をされた。 あなたの問題と私の問題を解決するため、結婚しようですって? ケイトリン・クルーズは斬新かつユニークな設定で読者の心をわしづかみにする、USAトゥデイのベストセラー作家です。跡継ぎを今すぐもうけたいシークヒーローと支配的な父親から逃れたい純真なヒロイン。そんな二人が繰り広げる恋愛模様をお見逃しなく!
契約花嫁が密かに宿したのは、 かけがえのない愛の結晶。 20歳のグウェンは朝から晩まで働きづめだった。 車の衝突事故で両親と義兄をいっぺんに亡くし、 重傷の姉と姪の医療費は彼女が支払うしかなかったのだ。 限界を迎えたグウェンが過労で倒れかけたとき、 思いがけない救いの手が差し伸べられた。 「1年間の契約で僕と結婚してくれたら15万ドル支払おう」 突然現れた実業家ブラッドは冷淡な顔で言い放った。 ビジネスで結婚? 愛など必要ないというの? だが、その青い瞳に一瞬で魅せられたグウェンは決めた。 彼のことをもっと知りたい。たとえ1年だけだとしても。 ハーレクイン・ロマンスから今作でデビューし、そのまま表舞台から姿を消した伝説の作家、キャロライン・ジャンツが残した奇跡の名作をお届けします。ヒーローを愛してしまったことも、妊娠した喜びも伝えられない……ヒロインの切ない心情が胸に迫ります。
今もなお純潔を守っている私に、 なぜ彼はこんなにつらく当たるの? ベットは町の劇団で出会った年上の男性カルと惹かれ合い、 身を捧げようとしたが制止されたーーバージンを理由に。 やがて彼への想いが無残にも打ち砕かれる日がやってきた。 彼が芝居の演出のため単身でニューヨークへ行くと言ったのだ。 捨てられたベットは、涙がかれるまで泣いたあと決心した。 “小劇団止まりの女優”という彼の侮言が間違いだと証明するわ! カルのあとを追うようにニューヨークに来て6年、 ベットは舞台女優として着実に成功をおさめていった。 そんな折、主役の座を射止めたい芝居のオーディション会場に、 突然カルが脚本家として現れ宣言する。「芝居は僕が演出する!」 ロマンス小説の世界でトップを走ってきた作家ダイアナ・パーマー。その作品は長い年月にわたって愛され、新訳版まで出るほどです。本作も1988年に初めて邦訳されたあと、新しい翻訳で刊行されました。うぶなヒロインと年上ヒーローの再会ロマンスの超傑作!
アネリーズはパリにある会社に就職し、忙しい日々を送っていた。1度しか会っていないCEOのニコラと彼女が交際中だという、根も葉もない新聞記事のせいでパパラッチが押し寄せてくるまでは。彼はヨーロッパじゅうの王族が結婚相手に望むほどの大富豪だ。このままでは私の存在が迷惑になる。会社を辞めて田舎に引っこもう。ところがニコラはアネリーズを呼び出し、驚くべき提案をしてきた。記事を書かせた者をさがすため、彼の婚約者を演じてほしいというのだ。もちろん自分では分不相応だからと、アネリーズは断ろうとした。けれどニコラに手を握られ、黒い瞳で情熱的に見つめられるうち、唇はいつの間にか「はい」と言っていて…。
目が覚めると、彼女は記憶をなくしていた。列車事故が起き、偶然現場にいた医師スチュアートに命を救われたが、彼女は意識を失う前、赤ん坊を大事に抱えていたという。その子は彼の姪で、彼女は亡き兄の妻デザレイだと聞かされる。彼は兄と長く疎遠だったため、その妻である彼女とは初対面らしい。わたしに夫がいたなんて、まったく身に覚えがないけれど…。これまでの人生を失った不安に押しつぶされそうななか、親身に支えてくれるスチュアートに、いつしか心を許していた。そこから、彼女のデザレイとしての人生が始まるかに見えたーだが、やがて驚きの真実が判明する。彼女はデザレイではなかった!
看護師のハリエットは、休暇でオランダの友人宅を訪ねた。色鮮やかな花々にあふれる早春のオランダは世界一美しい。胸を高鳴らせて町を闊歩する彼女の前に、信号待ちの車が停まった。端整な顔立ちの運転手と目が合い、ハリエットは思わずほほえんだ。なぜか、ずっと昔に会ったことがあるような気がして…。ところがその男性は冷ややかなまなざしのまま走り去り、ハリエットは恥ずかしさに、一瞬でも浮かれた心をたしなめた。翌日、診療所を経営する友人の父親を、医師のフリソが訪ねてきた。まあ!あの車の男性だわ!驚くハリエットに、彼は詰問した。「昨日、君はなぜほほえんだ?僕のことなど知らないはずなのに」
「あの夜のことは、なかったことにしよう」秘書として働き始めたペイジに、社長のジェイリッドが告げた。先日の大停電の夜、エレベーターに閉じこめられたペイジは、見知らぬ男性に慰められるうち、一線を越えてしまった。自分らしからぬ行動を恥じ、逃げるようにその場を去ったが、新しいボスのジェイリッドこそ、あのときの男性だったのだ!ボスの言うとおり、あのすてきな思い出はもう忘れてしまおう…。だが4カ月後、ペイジは彼の子供を妊娠していることに気づく。身の縮む思いで、正直にジェイリッドに打ち明けたーまさか、金欲しさに彼を罠にはめたと疑われるとも知らず。
「君との間に子供を作るようなまねはしなかったはずだ」イタリア富豪ラファの言葉に、アイヴィーはひどく傷ついた。最後の蓄えを使ってローマまでの格安航空券を買ったのは、亡き姉が育てていた子の父親に会いに行くためだった。しかし、父親のはずのラファはアイヴィーを赤ん坊の母親と誤解して事実無根だと否定し、彼女は追い払われてしまう。十代で白血病になってから、私は恋愛も出産もあきらめた。女らしさはなくしたと思ったのに、なぜあんな人に胸がときめいたの?ところがその後ラファは再び現れ、アイヴィーに結婚を迫ってきた。そしてとまどう彼女に熱い視線を向け、無垢な唇を奪って勝ち誇った。
ちょっとだけ。今夜だけよ。公務で訪れたニューヨークで王女シャーロットは、迫る政略結婚をひととき忘れたくて、こっそり会場を抜け出した。おそるおそる足を踏み入れたバーで、たくましくセクシーなイタリア人男性ロッコに声をかけられる。金融関係の仕事をしていると言う彼と、身分を隠して話すうちすっかり心奪われ、彼のペントハウスで熱い一夜を過ごした。だがシャーロットがバージンと知るや、ロッコは激怒する。「知っていたら誘わなかった!」と。そして立ち去ったー。やがて妊娠に気づいた彼女はやむなくニューヨークへ向かう。王女という身分を明かし、お腹の子は自分で育てると言うために。