出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
数年ぶりの帰郷で、オリビアは元夫ジョエルの迎えに驚いた。幼い頃から慕っていた彼と、大恋愛をして結婚したのは18歳のとき。だが流産を中絶と疑われ、オリビアは家を飛び出したのだった。離婚後、社会的にも成功したジョエルにもう少年の面影はなく、男性的な魅力と自信に溢れる彼は、目を奪うほどすてきだった。今もまだ、彼を愛しているーそれは疑いようもなかった。二人は失った時間を取り戻すかのように再び燃え上がったが、ジョエルのひと言が、オリビアの胸を切り裂いた。「君が中絶したことは、許す。だからやり直そう」あなたの子を何より欲しかったのは私なのに、なぜ信じてくれないの?
キーリーは16歳のとき、手ひどい失恋を経験した。 家によく遊びに来ていた兄の友人ザックに熱を上げ、 思いきって愛を告白したが、みごとに拒まれたのだった。 以後、ザックは二度とキーリーの前に現れなくなり、 彼女の心には癒やされない傷だけが残った。 8年後、研修医となったキーリーは指導医師を見て愕然とする。 今なお脳裏に浮かんでは胸を締めつけられるザックの姿がそこに! キーリーは恋心がまったく衰えていないことを確信するが、 彼は1年前に妻を亡くし、女性と真剣に付き合うつもりはないと知る。 もう傷つきたくない。この想いは絶対に隠し通さなければ……。 世界的人気を誇る作家サラ・モーガンが、初恋を踏みにじった男性と再会し、ふたたび“片思い”をこじらせるヒロインを描きました。ザックが2歳になる娘の世話に困っているのを見かねて、彼の家に住み込んで育児を手伝うことにするキーリー。秘密の恋の行方は?
たくましくて厳しいボス、コルターのアシスタントを務めるクランシー。彼女は、ボスに知られたくない、複雑な家族の秘密を抱えていたー6年前、クランシーを殴打した義兄が服役中であること。残された弟を女手一つで育て、今もひどく困窮した生活を送っていること。ボスに気に入られていなくても、どうしても働かなくてはならないのだ。だがあるとき、持病の喘息が悪化し、クランシーは肺炎を起こしてしまう。コルターに強引に病院へ連れていかれて初めは困惑したものの、彼が自分を気にかけてくれることが、とても嬉しかった。でも勘違いしてはだめよ。あくまで、コルターはボスなのだから。それに、彼の心は、長年の想い人に囚われたままなのだから…。
グレースとティッピは16歳ー腰から下がつながった結合双生児だ。普通とはちがう幸せな日常、初めての学校生活、友情、恋、そして別れが詩のかたちで綴られた、みずみずしく切ない青春小説。カーネギー賞受賞作!!
一度も会ったことのない男性と結婚することになるなんて…。カリプソは暴君の父親に強いられ、バージンロードを歩いた。ギリシア屈指の富豪、アクシオスが待つ祭壇へ向かって。両家が交わした契約に則り、1億ユーロの大金とともに贈られた名ばかりの花嫁に、アクシオスの関心がないことは明白だった。だが、カリプソは彼の暗灰色の瞳に一瞬で心を奪われ、初夜に純潔を捧げてしまう。翌朝目覚めると夫の姿はなく、家に寄りつく気配さえない。私は嫌われてしまったの?傷ついた彼女は家を出たー妊娠にも病魔にも気づかぬまま。
絶体絶命の乙女が助けを乞うたのは、 狙った獲物は必ず仕留める、放蕩富豪。 幼いころ里子になり、養父に疎まれても尽くしてきたケイティ。 だがある日、養父の借金を肩代わりする好色な老富豪に 花嫁として差し出されると知って、絶望の底に落とされた。 このまま言いなりになるほかないの? ケイティは途方にくれ、 少女時代を共に過ごしたアレッサンドロを10年ぶりに訪ねた。 放蕩者で鳴らす裕福な投資家となった彼は、とびきりセクシーで 危険な香りを放っている。だめよ、甘美な思い出は封印するの。 今日は色恋とは無縁の突拍子もない頼み事をするのだから。 ケイティは深く息を吸った。「わたしと結婚してほしいの」 意に染まぬ結婚から逃れるため、忘れえぬ初恋の男性と形だけの結婚をしたヒロイン。二人が決めた結婚の条件は“半年間の禁欲”。でも、夫はどんな美女でもたちまち夢中にしてしまう魅力の持ち主で……。スリリングな契約結婚ロマンスをお楽しみください。
リーと友人ギャビンは知り合って2カ月。彼の父親が所有する別荘に誘われ、リーはなんの心配も抱かず出かけていった。同じ18歳同士の気安さで。屋敷は息をのむほど美しかったが、しんと静まり返った室内には人の気配がしない…。アルコールを飲ませようとしてくるギャビンの執拗さにようやく危険を察知したものの、後の祭りー。とそのとき、低くハスキーな声が響いた。「床に転がって何をしてるんだ」黒いシルクシャツの胸元をはだけた、セクシーなその男性こそ、ギャビンの父ピアーズ。リーの心臓が突然、早鐘を打ち出した。
紺碧の海で芽生える、 冷たい瞳をした彼への叶わぬ想い。 インディゴはアマルフィ海岸のホテルで途方に暮れていた。 恋人と来るはずだったこの旅の直前に、彼にふられてしまった。 しかも荷物は失われ、今夜の部屋も予約されてなかったなんて! ところが、後ろに並んでいた男性の予約も入っていないとわかり、 ミスを認めたホテル側が、代わりの部屋を勧めてきた。 ただし、空室はハネムーンスイートが1つだけ。 ジュリアンというフランス風アクセントで話す優美な男性は、 寝室に鍵がかかるその部屋をシェアすることにしぶしぶ同意した。 翌朝、彼が起きる前に出発したインディゴは思いもしなかったーー まさか1週間、休暇中の大富豪の彼と共に過ごすことになるとは。 喪失感を心に秘めた者同士、次の愛に踏み出すには大きな勇気が必要で……。風光明媚なイタリアの海岸線を舞台に生まれる、陰のある大富豪ヒーローと、けなげな苦労人ヒロインの甘美なロマンス。旅先で生まれるロマンチックな物語に酔いしれてみてください。
おなかを痛めた赤ん坊に愛を注ぎたい。 でも、貧しい私に母の資格はないの? ウエディングプランナーのポピーは、姉夫婦を失った悲しみをこらえ、 みんなが幸せな顔をしている結婚式で仕事に精を出していた。 そのとき、彼女はハンサムなギリシア人男性からダンスに誘われる。 さらに星月夜の下で唇も奪われ、彼にすっかり夢中になってしまう。 ダンスが終わって、男性の名前がアポロだと聞くまでは。 一度も姿を見せたことのない、亡き義兄の裕福な弟がなぜ私のもとに? 「君のおなかの子はドラコス家の一員だ。僕がもらう」 泣きそうになりながら、ポピーは自分の大きなおなかに腕を回した。 子どもができなかった姉は、ポピーに代理出産を頼んでいた。 姉との最後の絆は絶対に渡したくない。かなわぬ恋は忘れるのよ……。 お待たせしました! I-2602『ギリシア富豪の完璧な人生』の関連作をお届けします。ヒーローのようなお金持ちでなくても、子どもは愛情深く育てると決めたヒロイン。ところが赤ちゃんもヒロインも手に入れたいヒーローは、彼女を壮麗な屋敷に引きとめ……。
なぜこれほど親切にしてくれるの? 大富豪の彼とは身分違いのわたしに……。 ジニーはシカゴの高級レストランのバーで働いている。 この3年近く、毎晩カクテルを飲みに来るロバートは得意客だ。 小児専門の外科医で、大富豪ワイアット家の御曹司にもかかわらず、 彼はいつもひとりで来店し、冷ややかにお酒を飲んでいるだけ。 裕福でハンサムな独身男性として名高いのに、どうして? そんなある日、唯一の家族である姉が出産後に亡くなり、 ジニーは生まれたばかりの姪を引き取って途方に暮れていた。 すると、ロバートがジニーの住まいに突然現れ、決然と言い放った。 「ナニーでもメイドでも手配するから、早く仕事に戻ってくれ!」 わたしを助けに来てくれたの? 気づけば抑えてきた恋心が燃え……。 ジニーはロバートの厚意を断ろうとしますが、聞く耳を持たぬ彼にいきなりキスされ茫然とします。胸に秘めた想いをついに伝えようとした矢先、なぜか彼は一線を引いて……。栄光のRITA賞受賞作家、サラ・M・アンダーソンの珠玉のロマンスをお届けします。
母になりたいと夢見るシンデレラ。 タイムリミットは刻一刻と迫り……。 「兄さん、リズは赤ちゃんを産まなきゃならないの。一刻も早く」 親友が兄のクエンティンにそう伝えたばかりに、リズはどぎまぎした。 体の不調が原因で、子供を望むなら急がなければならないのだが、 相手がいないため人工授精を考えているのだ。 しかも大富豪のクエンティンは、リズが18歳で初めて会った日から、 その男らしい魅力に心奪われ、密かに恋してきた相手。 でも彼はリズのことを、堅苦しく“エリザベス”と呼び、 11年たった今もなお、リズは彼の前では緊張し、びくびくしてしまう。 そんな彼女に、クエンティンは冷静に、事務的に、無感情に告げた。 「君は僕と結婚しなければならない。伝統的な方法で子供を作ろう」 愛に包まれた家庭を夢見るリズと、愛に冷淡な大富豪クエンティン。彼は孫を早く見たいと願う両親のため、経済的援助と引き換えに、リズに子供を産ませようと考えます。でも、彼がリズの前でクールにふるまうのには訳があって……。心弾むシンデレラ・ストーリー!
実業家アレクシスに秘書として雇われたシエナ。 ギリシア彫刻のように美しいボスをひと目見た瞬間から、 彼のそばで働けることが嬉しくてたまらず、天にも昇る心地だった。 やがてアレクシスに誘われて出かけた週末旅行で、 シエナは愛の言葉とともに身も心も捧げ、幸せをかみしめたーー アレクシスが、シエナの兄に傷物にされた妹のため、 今度は自分が彼女の純潔を奪ってやるつもりだった、と告げるまでは。 だが、失意のシエナが故郷の村に戻ると、再びアレクシスが現れた。 彼から逃れようとシエナが家から飛び出したそのとき、 走ってきた車にはねられた彼女は、すべての記憶を失った……! 〈ギリシアで紡ぐ愛〉と題してお贈りするギリシアロマンス特集。病室で意識を取り戻したシエナは、結婚してまだ間もない夫のアレクシスと名乗る見知らぬ男性を見ても、冷たく厳しい瞳の彼に心を許せず……。記憶が戻るとき、“結婚”の真実が明らかに。
ずっとあなたを愛してた。 そのひとことが、言えなくて……。 良家の子女に仕えるお堅い教師キャリーには秘密があった。 17歳で情熱のおもむくまま駆け落ち結婚をして子供を産み、 やがて夫と別居したまま9年も経ってしまったなんてーー さえない私が貴族の奥さまだなんて、自分でもほとんど忘れかけている。 果てしない雑務の合間に外出したある夏の昼下がり、 キャリーはあまりのショックに意識を失い、道端に倒れこんだ。 目の前に突然、馬を駆る夫が現れたのだーー 夜ごと夢のなかでキャリーを悩ませる、罪なほど魅惑的なギデオンが。 彼は馬から飛びおりると、妻のそばにひざまずいてつぶやいた。 「やっと君を見つけた。ひさしぶりだな、レディ・ラフレイン」 ふたたび強く惹かれ合いながらも、素直になれないふたり。互いに誤解を抱いたまま、形ばかりの復縁を果たしますが……。幼すぎた花嫁、引き裂かれた純愛、運命の再会ーー『家政婦と不機嫌な子爵』『侯爵と男装のシンデレラ』関連作、切なくも美しい十年愛です!
「大事な客人が来るから、手厚くもてなすように」強欲な商人である父親の言葉に、ショーナは胸が潰れる思いだった。“手厚くもてなす”とは、女としての魅力ー体を許せ、という意味だ。いつもは、おまえは醜くて役立たずの行き遅れだと言ってくるのに…。でも、もし断れば、修道院に送られてしまうかもしれない。ショーナはやむなく、客人の次期男爵サー・グリフィズと会うが、たくましい体に、輝く瞳の青年貴族を見て、思いがけず恋におちた。「ぼくの父の許しを得たら、かならず結婚を申し込みに来る」そう約束してくれたグリフィズを信じ、ショーナの夢は膨らんだ。まさか、ほどなく国王の命で、別の男性と婚約させられるとも思わずに。
名門女子校で音楽教師をしているケイトは、ある朝の出勤途中、不意に車に轢かれそうになった。車から降りてきた褐色の肌の男性はケイトを厳しく叱責し、彼女にけががないことを確認すると、あっけなく立ち去った。ほどなくケイトはその傲慢な男性が、転校してきたばかりのパラスという女子生徒の兄、マルク・リリトスだと知る。ギリシアの海運王で、はかりしれない富の持ち主だそうだ。ケイトは校長からじきじきに頼み込まれ、問題を抱えているパラスの世話を焼くようになった。その兄マルクの卑劣な誘惑に屈することになるとは予想もせずに。
今世紀最高の結婚と注目されつつも、花嫁ネルの心は沈んでいた。 愛するアレクサンドロスとのこの結婚は、実は契約でしかない。 ギリシア人実業家の彼は、経営難に陥ったネルの父親と話をつけ、 5千万ポンドと引き換えに、年若く従順な妻を手に入れたのだ。 そればかりか、式前日にも彼が愛人と会っていたと知り、 傷ついたネルは、初夜にアレクサンドロスを拒んでしまう。 憤慨した彼は妻を屋敷に閉じこめ、愛人と逢瀬を重ねるようになる。 そんな日々は1年も続き、ネルはついに車で屋敷を飛び出した。 だがスピードを出しすぎた車は木に衝突。意識が遠のいていく。 わたしは死ぬの……? 夫への、愛も純潔も捧げられないまま……。 寡作ながら絶大な支持を誇るハーレクイン・ロマンスの至宝ミシェル・リード。ピュアなヒロインを圧倒的な男の魅力で翻弄するラテン・ヒーローを描いてデビュー直後から人気をさらった生粋のロマンス作家です。どうぞお楽しみください。
飛行機事故に遭い、シブリーは生死の境をさまよった。一流の医師ロドリゴのおかげで一命はとりとめたものの、目覚めたときには記憶をいっさい失っていた。痛みと戸惑いの中、ぼんやりとわかるのは、ロドリゴを以前から知っていたこと、そして、どうしようもなく彼に惹かれていることだけ。もしかして、わたしたちは恋人同士だったのかしら?甘い期待は打ち砕かれる。彼女は既婚者で、しかも妊娠していた。うそ、わたしは経験がないはず…いったいどうなっているの?ロドリゴの表情が、何かを知っていると告げていた。
アビーは有名な大富豪ジェイクの邸宅で、家政婦をしている。学歴もなんの資格もない私に、彼は仕事をくれた。雇い主がぶっきらぼうでも、アビーは熱心に働いて感謝を示した。ある日、ジェイクに一緒に外出しようと誘われてから、二人の距離はみるみる近くなり、アビーは彼に身を任せてしまう。ただし、ジェイクは「僕に恋はするな」と何度も警告した。そのたび、アビーはほろ苦い気持ちで「大丈夫」と繰り返した。だがピルをのみ忘れたと気づいたとき、彼女はパニックに陥った。彼の子供は欲しい。問題は私の体では赤ん坊が育たないこと…。
事故で記憶喪失になった親友を見舞ったリオは、親友の兄で会社社長のリュサンドロスとでくわし、動揺した。6週間前まで二人は熱いデートを重ねていた。ところが、彼に純潔を捧げようと心に決めた日、リオは不運にも暴漢に襲われてしまう。リュサンドロスに会う勇気はなく、真実も告げられぬまま、泣く泣く姿を消したのだった。うつむく彼女に、リュサンドロスは意外な言葉を投げかけた。「妹が記憶を取り戻すまで、恋人のふりを続けてくれないか」胸に広がる切ない痛みを抑えて、リオは黙ってうなずいた。
わたしは文字どおり彼に囚われた。 この身も運命も、そして心も。 愛に恵まれず、かつて路上生活をしていたナタリーは、 里親の元にいる弟を引き取るため、必死にお金を貯める日々。 そんなとき、知り合ったセクシーなイタリアのIT企業社長、 マッシモ・ブルネッティに彼の恋人役を演じてほしいと言われる。 破格の報酬額を聞いて、承諾したナタリーは、別世界のように 豪奢で美しいコモ湖畔のマッシモの邸宅へいざなわれた。 パーティ会場に集う人々の注目のなか、婚約者と紹介され、 マッシモに熱く唇を奪われてしまうーー彼にとっては遊びのキス。 でもナタリーにとって、それは初めてのキスで……。 祖母の勧める相手との結婚を断る口実にしたくて、出会ったばかりのヒロインを誘拐同然に連れ去ったヒーロー。人気急上昇中のT・パミーがハラハラどきどきの設定でミラノの富豪たちの恋を描く〈ブルネッティ家の恋模様〉です。2話目もお楽しみに!