小説むすび | 出版社 : ブイツーソリューション

出版社 : ブイツーソリューション

認知症の夫を看取って認知症の夫を看取って

認知症の夫ハルは、重症肺炎で地域の急性期指定病院 ICUに入院した。 その後治療の甲斐があり危機的状況を脱して、食事と離床リハビリが開始された。 面会は厳格な感染対策のもと、週2回、一五分間だけしか許されていない。だから夫の病状把握はままならず、病院スタッフにお任せするしかなかった。 妻の久代は、面会のたび意識レベルが低下していくのは、抗精神病薬や鎮静剤の過剰投与ではないかと疑っていた。 三週間後、肺炎が完治したと告げられ予定していた介護施設に転院することになった時、介護施設から予期せね残酷なことを言われて疑問と不信と不安は増大した。 転院先を変更して不安な日々を過ごしていると、主治医から誤嚥性肺炎を併発したと言われ、突然見取りの宣告を受けた。 その後ハルの容態は悪化の一途を辿り、最終的に自宅看取りをした。 久代にはハルさんは何故死ななければならなかったのかという疑問がある。 それを解決するためカルテ開示を申請した。結果、家族も知らなかった数々の情報や裏取引が満載されており驚愕するばかりだった。 認知症患者の人権と尊厳は誰が守るのか。 医療とは慈愛の心を持って究極、命を守ることではないのか。 久代は社会に対してこう問い掛けたい思いで一杯になった。

大山廃寺(国史跡・小牧市)伝説の謎を解く 「天下三不如意 白河法皇の夢の跡」大山廃寺(国史跡・小牧市)伝説の謎を解く 「天下三不如意 白河法皇の夢の跡」

現愛知県小牧市の東北部に天川山の中腹にある国史跡の大山廃寺跡は、遺跡調査で白鳳時代の瓦が出土している。 ときは江戸時代、僧侶の臥雲と隠居の也有が、幻の大山廃寺の謎に挑む尾張郷土史ミステリー。 宝暦年間、尾張国小牧山近くの玉林寺の庫裏に、小牧の和尚胡蘆坊臥雲と「鶉衣」を書いた名古屋の横井也有がいた。 二人は郷土に伝わる幻の大山廃寺の謎を探り、解明していく。 天川山から尾張白山にかけては墳墓の山といわれるほど古墳が沢山ある。古墳以外に何もない田舎の村に、当時朝廷の屋根が藁拭きの時代に、瓦拭きの大きな寺が出来た。それが平安時代になると無人寺に落ちぶれた。しかし、平安後期には全盛期を迎え、「西の延暦寺、東の大山寺」と呼ばれる巨寺になった。そこには白河法皇の天下三不如意の山法師対策があった。ところが、栄華も長く続かず、仁平二年(一一五二年)、天台宗の山門と寺門の確執により寺は焼き討ちに遭い全焼、和尚と稚児二人が焼死した。 大山寺の創建時の謎、全盛期の謎、そして何故焼き討ちされたのか。分からないことばかリの為に、幻といわれる伝説が生まれ、語り継がれてきた。

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