出版社 : マガジンハウス
セージは、この地球上で自然発生したのだ。歌をうたうために。ぼくは、そんなセージについて、そして彼をリーダーとするぼくたちのバンド、世界のすべてと言ってもいいNEXUSについて君に語りたい…READY?魂がシャウトする衝撃のロックン・ロール小説。
すぐ目の前に大きな黒塗りの車が止まっていて、私はその後部座席に押しこまれた。助手席に江津子がすわって、痩せた運転手に言った。「ストックホルムへ」車が走り出したとき私はやっと、自分がどこかへ連れ去られるのだと気がついた-私は監禁された。彼らを嫌悪し、そして愛した“私”の物語。長編ミステリー。
妻にして愛人、官能的な継母。非現実、幻想、追憶と欲望の女性。美貌の人妻ルクレシア、至上の美を求める夫リゴベルト、そして聖なる少年フォンチート。ラテンアメリカ文学の巨匠が描く巧緻を極めたエロティックな物語。
月夜の晩に火事がいて水もってこーい木兵衛さん金玉おとして土(ど)ろもぶれひろいに行くのは日曜日。この予告状から前代未聞の「おもしろこわい」事件が始まった。奇想天外な展開、明るくユーモラスな会話。そのなかで垣間みられる人間存在の深淵。
希望をもって生きてれば、仕事も恋もなんとかなるさ。明日は明日の風が吹く!夢と不安に揺れながら、目指すはコピーライター。がむしゃら地方出身者、温子の熱い青春。
北海道の小さな町に移住したイラストレーター夫妻が、隠遁した謎の農場主に出会った時、何かが動き始めた。退廃と官能の嵐のなかで暴力と死が姿を現わす。森のむこうから死滅したはずの娘の叫びが聞こえてくる。満月の夜にいったい何が起こったのか。二重視点で描く斬新な長篇ミステリ。
崩壊した旧ソ連邦から大量に流れ込む移民、社会問題化する若者たちの薬物依存、世界に張り巡らされたユダヤ・コネクション…湾岸戦争下のイスラエルを舞台に描かれた、大型女流作家の日本デビュー作。
’70年代、エイズがまだ存在しなかった頃、ニューヨークは、男たちがひたすら快楽を追求する桃源郷だった。エリート弁護士マローンは、すべてを捨てて狂乱の世界に身を投じていく。ドラッグ、セックス、そしてダンス。地上の楽園ファイアー・アイランド、黎明期のディスコ、果てしなく繰り返される夜、そして踊り続けた彼が見たものは…。