出版社 : 勁文社
辺見圭一郎は、中堅モデルクラブの社長。彼は面接と称して、必ずモデル志望の女の娘の肉体を試食することにしている。OLからの転職を希望する22歳の由香利もそんな一人だった。その夜さっそく、由香利の味見を実行した辺見だが、あどけない表情とは裏はらにベッドでの彼女は、なめらかな肌のうねりや、男を貪るようにヒクつく淫蕩な内奥の蠢きで彼を翻弄して…。
京阪神の新興都市・城南市が導入した最先端のコンピュータシステムにトラブルが続出した。住民票の改竄に始まり市の事務処理が大混乱に陥ったのだ。何者かがコンピューターに侵入、データを改竄しているらしいーやがて姿なき犯人は五億円を要求してきた。警察の必死の捜査にも拘らず犯人たちの姿は見えてこない…。ハイテク犯罪に鋭く切り込む長篇推理。
一人の銀行員がマンションの一室でゴリラに刺し殺された。血の海となった惨劇の現場には、書きかけの日記が。しかし、被害者の自筆による日記は、その日に限って横書きで記されていた。渋谷署のベテラン巡査部長夏目邦雄は、その謎にこだわった。被害者は、なぜ日記を横書きにしたのか。やがて、犯人から新たな殺人を示唆する奇妙なクロスワードパズルが送り届けられた。本文のレイアウトそのものが事件を解くヒントになっている、前代未聞の横書きミステリー登場。
夫を亡くし、娘玲子とともに富豪の実業家の許へ後妻に入った育枝。だがそこは血に呪われた淫魔の棲む館だった。淫らな儀式に悦楽の鳴咽を洩らしたのも束の間、やがて自分たち母娘が永遠に囚われた性奴であることを知る育枝。屈辱のプレイによって母娘がいざなわれるところは、この世の地獄なのか…。
男手ひとつで育てられ、貧しい少女時代を送った絹代は、男に騙され十五歳で処女を喪った。だが、男に体をゆだねるうち、それがお金になると知った絹代は、あどけない顔立ちと若い肉体を存分に生かし始める。やがて、彼女はその騙しのテクニックごとに四つの貯金通帳を持つようになるのだが…。したたかに登りつめていく女を描く表題作他、異色官能サスペンス集。
弁護士の妻に前科が。若き弁護士・花吹省吾は驚愕した。妻の玲子によれば近所の奥さんに誘われて軽い気持ちで歌謡ショーを見に行きケーキとジュースを出されたという。ところがこれが巧妙に仕組まれた選挙の事前運動で、饗応の罪に問われたのだ。はからずも妻の弁護をすることになった花吹は必死の法理論を展開するのだが…。傑作法廷推理集。
太平洋戦争さなか、起死回生をはかるべく投入された超ド級戦艦『凄王』はその威力をいかんなく発揮、米太平洋艦隊に壊滅的敗北を与え、マッカーサーを恐怖に陥れた。そして『凄王』に与えられた次なる特命は、敵の物資補給路を分断すべくパナマ運河を破壊することだった。しかし、さすがの無敵を誇る『凄王』も鉄壁の防御網には苦戦を予想された…。大日本帝国海軍の威信を賭け建造された巨大戦艦の戦いを迫力の筆致で描く書下ろし長篇海洋戦記シミュレーション。
セーラー服に包まれた青い果実ー。その熟れきらぬ秘唇を二匹の牡獣が踏みにじる。柔襞を拡げて入りこむ肉棒に苦痛の叫びを上げる少女。だが同時に口腔を、そして菊蕾を抉られた少女は、やがて叫びを愉悦のものに変える。初めての快感の嵐に襲われた身体は、少女が男たちに抗うことをもう許さない…。
実の姉・眉美と叔父の秘密の愛人関係を知った祐一は、ふたりの淫戯の道具として弄ばれ、そそりたつ肉棒を姉の秘唇に抉り込む。弟の肉棒を貪る眉美の可憐な菊門もまた叔父の肉棒に犯され、われを忘れる激しい絶頂に愛液は濁流となり滴りおちる。三人の肉の結合は果てしなく続く…。
ショーツの猿轡をかまされ、パンストで手脚をベッドに縛られ、破爪の恐怖に怯える双子の姉妹の妹・有希。抵抗なすすべなく、男たちに処女の花弁を辱められ、菊の蕾を穿たれ、白濁の樹液を顔面に放たれるー。姉・亜希とともに双子の姉妹が晒された凌辱。それは、鏡地獄のように永遠に続くのか…。