出版社 : 勁文社
虐められることでしか快感を得られない女たち。肉体が傷つくほど蜜はあふれ、淫靡な襞は被虐のエクスタシーに身悶える。貫かれることを待ち望む隅々に刻印された歓びは、狂おしいほどに昂り、忘我の境地を彷徨い、男のものを熱く包み込む。灼熱の樹液を注ぎ込まれた蜜壷は、妖しく蠢く…。
塾教師・栄介が覗き見た淫らな光景ー教室の机に凭れ、スカートを捲くり、白いスキャンティを晒す塾長・佳代。その美しい女教師の媚態に夢中になっているのは、教え子の少年・翔だー息を呑み、自ら怒張を掴む栄介。そして、栄介の教え娘・愛紗が放つ、美少女の破瓜期の妖しい匂いに、栄介もまた…。
卓越した性技で次々と女子社員たちの肉体を漁る人事課長補佐・弓削清。彼の狙いは、直属上司であり次期社長候補夫人でもある魚住志麻を自らの性の虜にすることにあった。立場上、志麻部長の言いなりになるふりをしながらも、様々な恥戯で徐々に彼女を手なずけていく弓削。だがそんな彼の歪んだセックスの裏にはある暗い過去が影を落としていた…。長篇官能ロマン。
縛められた女体の孔という孔を抉り穿つ、男の肉根とバイブレーター。囚われの部屋の中で、際限なく繰り返される悪魔の恥戯に、知らず慟哭の肉汁を滴らせる女の秘処。抵抗をあきらめ、忘我の世界に身を委ねた時ー、それが新たな苛虐の無間地獄の始まりであることを彼女は知らないー。
あの空を自由に飛べたら…人間に喰われるのをただ待つだけの一生なんてまっぴらと、飛行訓練を重ねたにわとりのジョナサン。努力の甲斐あって大空へと羽ばたくことができるようになった。そのジョナサンの新たなる挑戦は、人間どもの迫害に対しにわとりを解放すること。フライド・チキン店に殴り込みをかけ、養鶏場を占拠し、自由と平和をかかげてニューヨークを飛ぶ飛ぶ、滑稽だが偉大なる戦士。奇想天外、抱腹絶倒、青島幸男の創作翻訳によるパロディ小説の決定版。
息子の嫁は背徳の香り。抑えきれない淫らな思いに下半身は猛り勃つ。誘うがごとく蠢く若妻の、熟れかけた秘唇に魅入られた男は、理性をかなぐり捨て、押し挿った。女もまた夫では味わえない背徳の歓びにわななく淫らな自分に気づく。そうしてふたりで堕ちる快楽地獄…。
内閣総理大臣加藤友三郎は、戦艦を主体とした海軍の時代から、戦闘機を中心とした空軍の時代の到来を予感し、海軍省から独立した空軍省の創設を命じた。初代空軍大臣には海軍出身の谷口尚真が任命され、それまでなおざりだった情報機関を特設、空母は全て帝国空軍の所有となった。一方、満州の関東軍は権益を狙って中国・北方軍闘の張作霖暗殺を企図していた。帝国空軍に発せられた最初の指令は、関東軍の暴走を抑えるため、情報局特殊工作班によってその謀略を阻止することだった…。日本、中国、ソ連、ドイツを舞台に壮大なスケールで描く長篇戦記シミュレーション第一弾。
犯されている。決して感じる訳にはいかない。けれど…。男たちの奸計により見知らぬ別荘に監禁され蹂躪される美人モデル・洋子。手錠と足枷を嵌められた牝犬は、男たちの容赦ない責めに苦痛の呻きを漏らす。剃毛、放尿そして邪悪な肉棒が菊の蕾をも貫いた時、耐え続けた女の最後の壁が崩れ堕ちてゆく。
社運を賭けた一大プロジェクトを進める東西不動産に、計画の成否の鍵を握る大地主から出されたある条件。それは名器の女性を提供しろという要求だった。専務の深谷に直々に命じられ、本社勤務の女子社員の中から名器の持ち主を探し出す任務に就いた開発課課長・徳光正弘。彼は、それと噂される女子社員の肉体を次々と味見するのだが、めざす女性は意外なところに…。
安城沙季は画家を目指す26歳。アルバイトとして中学の臨時美術教師を引き受けた。新しい学校に赴任した直後、先輩美術教師・柴田が石膏の落下によって頭を打った。翌日、沙季も窓ガラスが割れてひたいを切り、入院。その夜、沙季が霊安室の階で奇妙な白衣の男を見た直後、同じく入院中の柴田の容態が急変し、死亡する。病院にまつわるジンクスが招く怪現象の真相は…。
野獣たちの淫らな誘いに、蜜を滴らせながらも秘唇を固く閉じあわせたまま、最後の侵入を頑なに拒む少女。だが、それも束の間。じわじわ溢れる蜜に、体は正直に反応し、破瓜に時を熟望する。いつしか少女も人妻のような熟れた花弁を震わせながら性の深淵を覗き、男のものを自ら腰を振って迎え挿れる…。
昭和十四年、ノモンハン。日本陸軍始まって以来の負け戦として、陸軍少尉天城巌の眼前には、風吹きすさぶ大草原、擱座した戦車、そして同胞の屍体が累々と転がっていた。二二六事件に連座して満州に飛ばされた彼にとって、大陸は屈辱の地と化したのだ。翌年春、天城は新京にある「満映」の撮影用大スタジオにいた。暗幕に閉ざされた内部では、日本軍の英知を結集して超重戦車を秘密裡に開発中だったのだ。驚愕の天城はこの超重戦車を擁する特別編成隊の隊長に任命される。重量120トン、装甲200ミリ、ナチスドイツ開発の秘密兵器を搭載した「イカヅチ」はついに満蒙の大地へ突撃を開始した。