出版社 : 勁文社
ショーツの猿轡をかまされ、パンストで手脚をベッドに縛られ、破爪の恐怖に怯える双子の姉妹の妹・有希。抵抗なすすべなく、男たちに処女の花弁を辱められ、菊の蕾を穿たれ、白濁の樹液を顔面に放たれるー。姉・亜希とともに双子の姉妹が晒された凌辱。それは、鏡地獄のように永遠に続くのか…。
化粧品メーカーに勤務する魚住晋一は、立山で遭難しかけ、若い女性に助けられた。だが、女性は翌朝、忽然と姿を消した。後日、見合い結婚した魚住は、新妻・夕紀子がその時の女性ではないかと思い、妻の過去を探り始めた。その魚住の行動は、周囲に波紋を投げかけ、思いもかけずそれぞれの隠蔽されていた忌まわしい過去を白日のもとにさらけだすことになった…。
「パストの覚醒」と呼ばれる天変地異を逃れ、わずかに残った土地のひとつ、ミイヤン・マース大陸の最南端に位置するエイファ半島は、文明の遺産である「かまど」のエネルギー、異変が目覚めさせたパストの魔法、そして文明が兵器として造り出した生物「龍」の微妙なバランスの上に均衡を保っていた。パスト教の聖地に近いシルクレブ湖の湖畔で、老龍匠・パザンの弟子として暮らす寡黙な少女ココは、ある日不思議な予感のもとに見慣れぬ金色の龍に出会う。北の蛮地に住むという幻の雷龍と運命的な邂逅をした少女は、兄を奪ったパスト教の宗主マフルスへの復讐を胸に秘め、しだいに龍匠としての己の能力に目覚めていくのだった-。新鋭が描く新感覚ファンタジーロマン。
使命感に燃える看護婦・麗子が勤め始めた病院は淫魔の巣窟だった。瑞々しい肢体に股間を狂わせる男たち。白衣が引き裂かれ、無残に処女が散らされる。淫花から流れ出る粘液が乾く間もなく、犯され続ける麗子。だが、一度火のついた被虐の官能を鎮めることはできるのだろうか。
警察署と新聞社が目の前にある北斗市中央公園内で、左腕を切断された中年女性の変死体が発見された。被害者の身元は地元紙『北斗タイムス』編集長・高見の妻と判明、警察署長・風間昭平の指揮で、大がかりな捜査が開始された。が、高見はこの地域で権力を振りかざし、多くの人の怨みをかっていたこともあり、捜査は難行ー。現代社会の歪みを鋭く抉る社会派推理。
好美は入社したばかりの新人OL。彼女には、小遣い欲しさにAVに出演し、あらゆる性技を調教された過去があった。清楚なはずの新入社員の貌の裏に見え隠れする淫靡な匂いを敏感に嗅ぎつけた男たちに、若い躯を開く好美。だが彼女の躯を貪る男たちも、知らず自らの被虐の血を目覚めさせられるのだ…。
美由紀は愛する夫と2人の息子をもつ平凡な主婦。友人の新居パーティの席上、思いがけず大学時代の不倫が暴露された。いたたまれず飛出した美由樹は、その新居がかつて愛した男の家のそばであることに気づく。だが、懐かしさで訪ねたそこは廃屋となり、一体の地蔵が残されているだけだった-。家庭の幸せに安穏とする主婦が陥っていく蟻地獄の恐怖を戦慄のタッチで描く長篇サスペンス。書下ろし。
武久組の武久雄治はプロ拳法の格闘競技者。ヤクザ社会の違法無頼を嫌った雄治に六代目襲名の時がきた。それには五代目の父を完全に退け、稼業を“改革”することが条件だった。だが、違法を行なわず、任侠の真義にもとることのない武久組を望む雄治の前に、縄張りをめぐる熾烈な抗争が待ちうけていたー。死を賭した男たちの闘いを描く長篇アウトロー小説。
日系三世のミツオはロスの私立探偵。ベトナム戦時代の直属の上司カゾー曹長が、在米ベトナム人に刺殺された。戦後、九年の時を経たとはいえ、プロフェッショナルな兵隊だった男が素人に刺殺されるはずはない。ミツオは信頼し敬愛したカゾー曹長のために、“依頼者のいない捜査”に乗りだす。多民族国家アメリカの複雑な社会構造のなか、真相を究明する男の生き様。
社長秘書から、後妻として年齢の離れた社長の許へ嫁いだ真紀。しかしそれは、性の奴隷への道程だった。2人の息子とその友だちに犯され、娘の借金の肩がわりに証券マンに強姦された真紀。彼らの巧みな責めに、若き継母の花芯は無意識のうちに潤い、次第に快楽の淵に堕ちていく…。
大伴糠手率いる大和朝廷軍の侵攻により、須羽の地を追われた出雲神族の血を引く少女・クマリは、国津神・ミシャグジのお告げを頼りに、須羽の神宮の息子アタテヒコ、土グモの夏羽たちと共に筑紫へと旅立った。翌年の春、吉備に辿り着いたクマリたちは、そこで大王の直轄領である屯倉を襲う温羅という不思議な男と出会うのだった。朝廷に屈したはずのこの地で吉備の王になるとうそぶく温羅の真意は何か?一方夏羽は、出雲の神宝を継ぐクマリの最終目的地である吉備の隣国、出雲の情勢を探るため、一人国境を越えるのだが-。圧倒的な大和朝廷の勢力の前に滅びゆく国津神。はたした出雲にクマリの安住の地はあるのか?新鋭が書き下ろす大型歴史ファンタジーロマン第二弾。