出版社 : 双葉社
ダイスケ、くりりん、ハカセは、小学校の仲良しトリオだ。ある日、図書館の掃除をしていた3人は、一冊の古びた本を見つけた。題名は「夢楽発明伝」。ぼろぼろの表紙を開いたときから、大冒険は始まっていた。頭脳明析なハカセの解読によると、その内容は『時間跳躍之機械(タイムマシン)』の製造法だというのだ。3人を乗せたタイムマシン『冒険号』は、時の彼方へと旅立った。ハリキリボーイのダイスケ、可愛くてちょっぴり生意気なくりりん、そしてハカセがくりひろげる、次元を越えたタイムトラベル冒険譚。
2年前、ルパン一家を振り回したリズが日本にやってきた。だが、もちまえの好奇心が災いし、またまた迷子に。そんな彼女につかまってしまったのは、コンピュータ・マニアの少年タカシ。リズの前でハッキングの実演をする彼のコンピュータ画面に突然映し出された謎の人物は、『私、マック。助けて欲しい』と告げると、画面から消えた。2人は何とか助け出そうと行動を開始する。一方、リズを捜す次元と五右衛門は彼女の足取りを追う。そして謀略の影が浮かび上がり、舞台は再びリトルアイランドに…。
「どうしたんですか!」平介もギョッとなって息を呑んだ。倒れている男はピクリとも動かない。どうやら死んでいるのではないかと思われた。「吉野はん、吉野はん」芳太郎は必死になって男を揺すっている。が、やはり反応はなかった。(これは殺人事件だゾ)平介は背筋にゾクッとするものを感じた。土間には黒ずんだ血が生々しく流れている。えらいものに巻き込まれた、という気持ちもあるが、同時にムラムラと好奇心も湧いてきた。自分がこれほどヤジ馬根性の旺盛な人間だとは、26歳の今まで気がつかなかった。平介はにわかに探偵気どりになって素早い一瞥を店内に投げかけた。-美術店の一人息子が客の美貌に眼がくらみ、高価な壷を騙し取られて…。行く先々で起こる奇妙な事件、アンティーク探偵『推古堂』平介がくり広げる長編ミステリー。
ある日、ヨギの僧院・守護僧セミヤザからの手紙を受け取ったインディ。留守中の師匠アザゼルのかわりに薬草を届けるために僧院へ向かった。もちろん、マジカルキャット・ミュアとともに。セミヤザは、大魔術師ヨギの力を封印した聖櫃を狙う魔道士ギィのたくらみを話した。そして、それを阻止するためにはエクトロイの岩山に散らばる5つの鍵(タブレット)が必要だという…。使命感に燃えるインディは再び大冒険に旅立つ。行く手をはばむ数々の難関。そして、あっと驚くラスト…。これは、新感覚の魔界RPGだ。
銀行という職場で、仕事に打ちこめず、一方恋に悩む美代は、女友達の紹介で知り合った城戸に心ときめくものを感じた。彼は大学に勤める動物学者であった。特に沖縄に興味を持ちつづけていた。美代の両親はいわゆる“良縁”をすすめるのだが、彼女にはその気はない。これまで自分の意志で生きてきたという実感の薄い美代は、結婚の相手だけは自分で選びたかった。城戸に沖縄を案内されているうちに、彼の未知の部分に彼女は触れて…。
俺は名もない戦士。キャッスルの訓練場で冒険の登録を終えたばかりだ。ダンジョンの奥深くに、魔術師ワードナが奪ったアミュレットが眠っていると聞く。王様の宝物、このアミュレットを取りもどせば、莫大な報奨金と称号が与えられるっていうじゃないか。名もなく貧しい一介の戦士で終わるか、富と名誉を手にするかー。俺は、この賭けに挑戦することにした。
ボク(ミック)とキース、そしてシーナは15才にもなるってのに“村一番のいたずらトリオ”として名が通るほどのワンパク3人組。その日も、となりの骨董品マニアのロバートじいさんの家から、ひとふりの古びた剣を盗み出し、キースがその剣をさやから抜いたとたん、まばゆい白い光とともにイシュメリア国の王様が現われた。「お前たちは封印されていた悪魔を解き放ってしまったのだ。聖剣ネクロマンサーを探し出し、封印せよ!」とひと言。なんで僕たちがそんな…、だまされたような形で、僕たち3人はむりやり勇者にされ、旅出つことになったのだが…。
主人公の拓也は、好奇心旺盛な中学2年生。ある日、同級生のガールフレンド、真美といっしょに魔法陣を作っていたが、思わぬことからその魔法陣に引きずり込まれ、魔界へと落ちてしまった…。なんとか人間界へもどろうとする、拓也と真美だったが、人間界へのキップを手に入るためには、『ドラゴンラリー』で優勝しなければならない。ひょうきんな魔物、げんさんを仲間に、ゴールのドラゴンマスター城をめざして突っ走れ!
霧波は杖を逆手打ちで、加部重義の脳天に振り下ろした。躱される。と、筋肉質の男が、拳銃を構えていた。「杖を捨てな。これはイミテーションじゃないぜ、試してみるか」銃口が霧波の胸に向けられる。「卑怯だぞ」杖を逆手打ちで、男に手首に叩きつけた。男の手から拳銃が落ちる。「くそ、この野郎」手を伸ばして、拾おうとした男の水月に体をひねりざま、返し突きを入れた。「うぐーっ」男が前屈みに崩れおちる。仲間の野木がナイフを手にした男たちとやり合っていた。「ホーッ」霧波は怒りを込めて、杖を薙ぐ。-1千億の遺産強奪を謀る黒幕に神道夢想流杖術が怒りの挑戦!必殺の格闘技で敵の牙城に追る三闘士。
早川法律事務所二課失踪人調査のプロ・佐久間公。僕のもとに草野球チーム“城西ファイアーズ”の監督から、若きエースピッチャー・三杉純一を探して欲しいとの依頼があった。純一はあまり他人づきあいもせず、ひっそり暮らしていたようだ。純一の連帯保証人を訪ねるとそこはソープランドで…。(『ランナー』)他5編を収録した『感傷の街角』姉妹編。
その日、高梨警部は大きな事件を解決し、久しぶりにのんびりした気分を味わっていた。同僚と軽口を交わし、刑事部屋のソファに寝ころぶ。しかし、それも束の間。「晴海埠頭で水死体発見」の報がもたらされた!新たな事件が高梨をせき立てる。刑事歴15年の経験とカンをフル稼動させて捜査開始!!やがて、事件の舞台は北海道へー。北の果て。オホーツクで高梨を待つものは…?事件の謎を、高梨警部は解くことができるか
ファッションモデルのカヤは、過労で倒れたところを獣医の卵である相沢に助けられた。友人の結婚式で偶然再会してから、2人の関係は急速に深まっていった。カヤは、正直で野性的で、かつ優しいと思っていた相沢に、ふとしたことから、影のあることを感じてしまった。彼の婚約者?カヤは愛というものが、男というものが信じられなくなり、ともすると、自分さえー。男と女の愛の痛み。
学校さぼって自動車モトクロスに熱中していた、タダシ、ケン、鏡太郎の悪ガキトリオ。ひょんなきっかけで、奇々怪々な天魔たちを街に解き放ってしまったのだ!さあ、大変!住みなれた袖ケ浦町に無数の物の化があふれ出した。そして、こともあろうに、タダシたちの通う、袖ケ浦小学校を拠点にいすわってしまったのだ。この天魔たちをもとどおり封印できるのは、悪ガキトリオの3人だけ。凄絶、愉快の大冒険物語の、始まりだあっ!
ウルムの月が、へびの星座にかかったときに生まれた4人の少年たち。運命を背負ったトーイ、ロム、マレク、ギアを導いたもの、それは、光の巫女の祝福を受けたクリスタルだった。光をのみこむ黒い影があらわれ、世界は再び闇の魔物でみちた。恐怖と混乱、邪悪と破壊が訪れ戦死は立ち上がる。力を合わせ光を取りもどすのだ!君が開くそのページに拡がる大ファンタジーアドベンチャーゾーン。さあ、真の勇者になるのは君だ。
伝説の勇者・イアソンによって封印されていたバァンドゥラの通路が開かれてしまった!異次元に続くこの通路は、次々と凶暴な魔獣たちを吐きだしてくる。平和だったアルカス公国も異次元獣に攻撃され、今や壊滅寸前。この国を救う、たったひとつの方法は、異次元獣たちに奪われた“覇邪の封印”をとりもどすことだ。俺・アーガスと3人の仲間は、アルカシア王の命を受けて旅立った。
春宮真弓には悲しい過去がある。湘南地方の富豪医師の父にツッ張って、家を出た。生きるために彼女は六本木で金持ちの政財界人に肉を売ったのである。名はランラン、飛びきりのグラマー美人だった。その彼女が目を覚まして父のもとに戻った。父は涙を流し、娘を援助、ここに「探偵局」が開設されたのだ。しかも恋人・高山警部のはからいで、あろうことか「特別捜査官」なるお墨付きを、あの警視庁から拝領した!仲間はもう1人、吉本ルリ子。高校時代の親友で、2人ともアガサクリスティの全作品を読破したミステリーマニア。この3人が、もてる力を出しきって難事件の解決に乗り出した。-「翔んでる警視」の作者の見事なミステリー大傑作。