出版社 : 実業之日本社
戦艦長門と陸奥、ガ島に向けて出撃!!金剛、比叡の戦艦による史上初の飛行場艦砲爆撃にもかかわらず、ヘンダーソン飛行場は日に日に拡大されていた。日米の工業力の差が、ここにも現れていたのだ。ソロモン諸島唯一の飛行場を持つガ島を巡る攻防は、日増しに激しさを加えていった。山本五十六長官は、何としてもガ島奪回をはかるべく、まず重巡鳥海を旗艦とする第八艦隊に再度の飛行場砲爆を命じる。さらに、戦艦長門と陸奥率いる制圧攻撃隊が、ガ島に向け勇躍出撃するが、目指すシーラーク海峡は大型船舶の航行を阻む浅深度の海域だった。
整体師・蘭城と猫馬のコンビが、半魚人と大死闘!!三たび登場のご存じ、蘭城&猫馬コンビが現われたのは、日本海沿いの港町。旧家の染ヶ谷家は“海のもの”と結びついて、繁栄してきたと噂されている。そこの使用人を海中から救い出した二人は染ヶ谷家を訪れるが、その一族と使用人たちが怪生物に取り憑かれていることを知る。蘭城流の必殺の指技と、猫馬のインド古代武道“ジルガ”を駆使して闘う二人の前に現われた謎の鍼師・大摩とは、果たして敵か味方か…。
島崎藤村『夜明け前』の舞台上で、新進女優はなぜ死んだのか?企業の文化支援活動をめぐって、からみ合う愛と野望。藤村の世界を21世紀前夜の世相に映す、書き下ろしロマン・ミステリー。
小さいながらも周囲から「あの軍鶏には手を出すな」といわれ、一目置かれているほどその戦闘力と勇猛さで知られる道玄一家・本家だが、年をとって欲惚けした親分・三木がある日突然、組を解散。当人は貸しビルのオーナー兼喫茶店の主人に収まってしまう。ところが、三木のため込んだ金とビルに中国マフィアが目をつけ、罠に嵌め陥れようと画策し始めた。心ならずも堅気になった子分達は、それを知って強大な中国マフィアに捨て身の戦争を仕掛けるが…。仁侠の誇りをかけた闘いが始まる。
西表の密林で発見の死体は失踪中の男?私立探偵・岩波をリーダーとする探検グループのメンバー真那津が、阪神大震災で母を亡くした少女・花をつれて神戸から帰京した。花の父親は妻子を捨てて石垣島へ愛人と出奔したらしい。沖縄へ飛んだ岩波だが、父親は三年前から再び失踪していた。彼の足取りを追って西表島へ渡った岩波たちは、島の密林で男の白骨死体を発見。遺体は花の父親なのか?彼の失踪の裏には何が…。
嘉永六(1853)年六月、ペリー率いるアメリカ艦隊が伊豆下田沖に現れ、日本政府との面談を要求した。老中阿部正弘をはじめとする幕府側は親書を受け取ったが、水戸斉昭ら攘夷派の動きも活発になった。再び来日したペリー軍は上陸を敢行し、日米決戦の戦端が開かれた-。
昭和十七年十月十一日午前三時半、ガダルカナル島奪回の大作戦が開始されようとしていた。「ルンガ飛行場を破壊しないことには、太平洋戦争の敗北は確実になる」と考える山本五十六長官だが、しかし、ミッドウェイの海戦以来、日本海軍は敗戦が続き航空戦力が消耗しきっていた。そこで、山本は、戦艦による艦砲射撃でルンガ飛行場を破壊するという乾坤一擲の大博打を決意。この特攻任務に栗田少将率いる挺身攻撃隊の戦艦金剛と榛名がソロモン海へ出撃する。
北九州市内の繊維メーカーに勤務するやり手の営業課長が誘拐された。家族からの知らせを受けた警察は極秘裏に捜査体制を敷くが、犯人はそれをあざ笑うかのように逆探知されない方法で連絡を寄越し、身の代金五千万円を会社に出させるよう指示。さらに人質の息子を運搬役に指名し市内を転々とひきずり回したあげく、関門海峡を挾んで奇想天外な方法で受け取りを謀る。だが、犯人の真の狙いは、五千万円というはしたガネではなかった!!期待の大型新人が、現代社会の裏を鋭くえぐった渾身の書き下ろし。
部屋住みの身から、急死した兄に替わり、財政難にあえぐ肥後熊本藩藩主となった細川重賢。斬新な改革案を次々と発し、「宝暦の改革」を推し進め、後に上杉鷹山にも影響を与えた名君の、冴えわたる藩政改革の手腕を描いた著者渾身の力作。
竜飛の海に浮かぶ死体…。京都の出版社の取材記者片山由美は、カメラマンの野木と青森県の竜飛岬に行き、民宿に泊まった。老夫婦や兄妹、不倫関係など様々な五組のカップルと一人旅の女性が同宿。翌朝、海岸で女性の溺死体が発見された。頭にある打撲傷から殺人の疑いが。
条件は名器の持ち主しかも人妻。昨日も今日も人妻を誘惑し続けるが…。良人をもちながら働く女性群が、性生活の不満をぶつけてゆく主人公・姉川は大の人妻好き。彼の性技で働く人妻たちがくり展げる狂態、痴態。
大阪南署のマル暴刑事・高倉は、昇進試験に合格したが、研修のため交番勤務を命じられた。だが、一年が過ぎても南署への復帰はかなわない。無聊をかこつ日々、交番の同僚が殺害された。事件の背後には高倉の宿敵ヤクザの影がちらつく。犯罪組織に立ち向かう一匹狼高倉。忘れかけていたデカの熱い血が滾る。