出版社 : 実業之日本社
生体肝移植者が瞬時に老化し老衰死した。臓器移植企業クレアが開発したドナーアニマルが逃走し、弟子屈に現れた。道警本部刑事課長補佐の時、クレアに接触し左遷された摩周署防犯課長豊城警部は、世界新聞記者を偽称する軍畑泰司と組み、秘密保持のためドナーアニマル抹殺を企む巌童勉と部下のジラフに挑むが…。
伝説の傭兵を追う日本人青年。功名心にはやる若きフリー・ジャーナリストが、内戦の続くサラエボを訪れた。現地で、兵士たちの英雄的存在という日本人傭病の噂を耳した青年は、その男の取材を決意,足取りを追う。やがてメキシコの紛争地帯でその傭兵に遭遇した青年は-。気鋭の書き下ろしアクション小説。
駿河湾沖海戦で、アメリカ艦隊を撃破した藤原ら日本の自衛軍だが、双方の被害は甚大であった。さらにアメリカ側の巧みな情報操作で日本国内の世論は、自衛隊に対する非難も強まっていた。そうした四面楚歌の中で、藤原たちはアメリカ側の反撃を確信しつつ、新鋭戦闘機ランをスクランブル待機させていた。やがてアメリカは、状況打波のために、遂に核ミサイルを使うという噂が流れ出した。日米間は最悪の状況を迎え始める-。
紅白粉の行商人・藍三郎にはもう一つの顔がある。それが世間の外道を闇から闇に葬る女装の死客人・夜霧のお藍だ。彼は幼い頃に両親を惨殺した仇敵を捜しながら暗黒街に生きていた。仇敵の名は元蔵といい、右肩に『死人彫り』をしているという。復讐の神にすべてを捧げたお藍の行く手は夜の大海よりも暗く果てしがない-。
東伊豆城ガ崎海吊り橋に、男女の絞殺死体がぶら下がっていた。四か月前、その吊り橋の下の荒磯に凄惨な無理心中死体があった。そして今また、沼津湾に浮かぶ豪華客船オーロラ号の貴賓室で宝石商の大橋修造が殺された。この三つの殺人事件と五つの死体を結ぶ、巨額の保険金詐欺事件が。
ディレクター、俳優、脚本家など、テレビの魔力にとりつかれ、がむしゃらに走ってきた男たち。人生半ばにさしかかったとき、彼らがのぞんだものは…。テレビ業界に渦巻く人間群像を描いた人気脚本家初の小説集。
空母インデペンデンスを撃沈させられたアメリカは、日本に対する報復攻撃を開始した。ステルス爆撃機によるピンポイント攻撃は、日本の入間基地に向けられた。航空自衛軍の最新鋭戦闘機「ラン」のパイロット藤原は、間一髪で入間基地を飛び立ち、巡航ミサイルで滑走路を攻撃したステルス爆撃機を追う。ランのアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーは、一度に複数の目標に攻撃を仕掛ける事ができる。「さぁ、入間の滑走路を潰したツケを払ってもらうぞ」操縦桿の上端にある発射ボタンに、親指を伸ばして載せた-。
バラに囲まれたロッキングチェアの上で女優の絞殺死体が見つかった。被害者は往年の名子役だったが…。(『バラの中の死』)。マンションの上の階から赤い傘が落ちてきた。そこには遺書らしきものが留められていて…。(『炎天下の密室』)。切れ味鋭い本格ミステリー10編。
南関東大学の学長が、プロ野球の球団を持つと言い出した。なにしろこの大学、自慢できるものは野球だけ。しかし学生数の減少で大学経営はジリ貧状態。そこで思いついたのがプロ野球への進出だった。それからがテンヤワンヤの大騒ぎ(南関東大地震)。ほか傑作ショート・ショート集。
わたしは、比嘉絵理子。ラハイナで生まれ育った日系三世。ハワイ大学を休学中のわたしには、ホノルル市警のアンダー・カバー(秘密捜査員)という、もうひとつの顔がある。任務は、レイプや強盗、麻薬がらみのトラブルに巻き込まれた日本人を救うこと。バッジも警察手帳も持たず、危険地帯に潜入する。冒険心いっぱいのわたしには、うってつけの仕事なのだ。今日も愛用の拳銃片手に秘極捜査のはじまりだ。
刑法39条-心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス、2 心神耗弱者ノ行為ハ基刑ヲ減軽ス-これによって起訴猶予になった一人の女性が失ったものは何か?精神鑑定の問題点を鋭く抉る気鋭の書き下ろしミステリー。