小説むすび | 出版社 : 小学館

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こんぱるいろ、彼方こんぱるいろ、彼方

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小学館

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2020年5月14日 発売

「ベトナム人? お母さんが?」 サラリーマンの夫と二人の子どもと暮らす真依子は、近所のスーパーの総菜売り場で働く主婦だ。職場でのいじめに腹を立てたり、思春期の息子・賢人に手を焼いたりしながらも、日々は慌ただしく過ぎていく。 大学生の娘・奈月が、夏休みに友人と海外旅行へ行くと言い出した。真依子は戸惑った。子どもたちに伝えていないことがあった。真依子は幼いころ、両親や兄姉とともにボートピープルとして日本に来た、ファン・レ・マイという名前のベトナム人だった。 真依子の母・春恵(スアン)は、ベトナム南部ニャチャンの比較的豊かな家庭に育ち、結婚をした。夫・義雄(フン)が南ベトナム側の将校だったため、戦後に体制の変わった国で生活することが難しくなったのだ。 奈月は、偶然にも一族の故郷ベトナムへ向かう。戦争の残酷さや人々の哀しみ、いまだに残る戦争の跡に触れ、その国で暮らす遠い親戚に出会う。自分のルーツである国に深く関心を持つようになった奈月の変化が、真依子たち家族に与えたものとはーー? 【編集担当からのおすすめ情報】 野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した『しずかな日々』、 累計約20万部のヒット作『るり姉』、 神奈川本大賞受賞の『明日の食卓』。 家族小説の気鋭が、ベトナムから来日した ボートピープル一家のその後を描く意欲作です。

赤ちゃんをわが子として育てる方を求む赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

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2020年4月16日 発売

子をはぐくむのは血ではなく愛のつながり 1926年石巻で生まれた菊田昇は、母が経営する遊郭で幼少期を送り、遊女の悲哀を目の当たりにする。その後、東北大学医学部に進学。卒業後は、産婦人科医となり、望まぬ妊娠をした女性が子供を堕ろすことなく、子供を欲する夫婦の実子となるよう非合法な縁組みを始める。法を犯してでも小さな命を守ることを優先、多くの赤ちゃんの命を救うこととなる。ところが、その事実が新聞にスクープされ、世間を揺るがす事件に発展。 日本医師会からの処分、国会招致、家宅捜索など、幾多の試練にさらされ、それでも命を守るという信念を曲げることなく、国を相手に闘い続けた昇は、悲願の「特別養子縁組」制度を勝ち取った。 ノンフィクションの旗手・石井光太氏が取材を重ね、「赤ちゃんあっせん事件」の裏にある真実を描いた小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 一人の人間の勇気と信念で、法律を変えることができるということを教えてくれた物語。自分の人生を犠牲にしてまで、赤ちゃんの命を守りたいという思いに、何度も、涙がこみ上げる。「特別養子縁組」という言葉が世に浸透して久しい中、改めてこの法律が制定された奇跡と尊さを感じる。多くの人に手に取っていただきたい1冊です。

ほどなく、お別れです それぞれの灯火ほどなく、お別れです それぞれの灯火

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2020年2月27日 発売

ロングセラー『ほどなく、お別れです』続編 清水美空は、スカイツリー付近の葬儀場「坂東会館」に勤めて1年目の新社会人。生まれる前に姉を事故で亡くしているが、その姉に見守られるように生きてきた美空は、他人の感情が伝わってきたり、思念を感じ取ったりと、“気”に敏感な体質をしている。 そんな美空の上司・漆原が担当するのは、故人が事故や自殺で亡くなってしまった、いわゆる訳ありの葬儀。ご遺族の悲しみも深く、いかに寄り添った葬儀ができるかが重要となるが、漆原に厳しく、時に優しく指導されながら、邁進する日々を送る。 雪も解けない寒い日が続いていたあるとき、美空は仕事帰りに立ち寄った商業ビルの中で、高校時代の友人・夏海と偶然再会する。久しぶりの再会を喜ぶ2人だが、美空が葬儀場で働いているのを聞いた夏海は、急に思いつめた表情で「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」と問う。彼女の兄は6年ほど前、海難事故で行方不明になっていたーー。 【編集担当からのおすすめ情報】 デビュー作にしてロングセラー『ほどなく、お別れです』から1年。 そして、著者が最愛の夫を亡くしてから4年が経ちました。 深い悲しみの底から立ち上がり、前を向くことを決意した著者が紡ぐ、 別れとの向き合い方、ぜひご一読ください。

SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS Vol.2SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS Vol.2

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2020年2月19日 発売

黒アカネの暴走、世界を終わりへと導く怪獣 響裕太はある日目を覚ますと、グリッドマンと初めて出会った日に時間が戻っていることに気付く。 何者かの手によって世界が歪められ、同じ時間を繰り返していることを確信した彼は、一度倒した怪獣たちと再び戦いながら、仲間とともにこの繰り返される世界の謎に迫っていく。 鍵を握っているのは、裕太たちの前に現れた黒髪の新条アカネ。"もう一人の神"である彼女が創り出した怪獣が時間を操作していると睨んだ裕太たちは、激闘の末についにその怪獣ガイヤロスを撃破する。ところが、その戦いの直後に裕太は再び始まりの日へと戻されてしまう。しかも、今一度繰り返される時間はさらなる変化を始め、怪獣も多種多様な方法で襲いかかってくるようになる。 一方でもう一人のアカネは自らの存在を確立するべく、次第に本物のアカネの思惑を超えて暴走を始めた。背後で暗躍するのはーーアレクシス・ケリヴ。 もう一人のアカネが創り出そうとする、この世界を終わりに導くという怪獣の全貌とは!? そして彼女に世界の選択を迫られた、六花の思いは……。 円谷プロ×TRIGGERの完全新作アニメーション『SSSS.DYNAZENON』の制作も発表されて、ますます盛り上がるSSSS.GRIDMANの公式ノベライズ、第二弾!

七度笑えば、恋の味七度笑えば、恋の味

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2020年2月14日 発売

第1回「日本おいしい小説大賞」受賞作! 「幸福な食卓」なんて、私にはきっと一生訪れないーーーー。 自分の容貌に強烈なコンプレックスを抱く28歳の日向桐子は、人目に触れぬよう外では常にマスクと眼鏡を身につけて暮らしている。勤務先である、「優しい料理」のサービスに力を入れる単身高齢者向けマンション『みぎわ荘』でも、職場の人間関係をうまく築くことができない。もう辞めよう、そう思っていた桐子の前に現れたのは、『みぎわ荘』最上階の住人で、72歳の不良老人・匙田譲治だった。小粋な江戸弁で話す匙田に連れてこられた「居酒屋やぶへび」で、大雑把ながら手際よくつくられた温かい料理と、悩み多き人生を懸命に生きる心優しい人々との対話を通じ、桐子の心は少しずつほぐされてゆき……。 44歳差の恋、はじまる!? おいしい料理シーンが散りばめれられた、心温まる恋味小説! 本当の自分でいられる場所を見失っているあなたへ。温かくてほっと安らぐ、極上の「おいしい小説」はいかがですか? 【編集担当からのおすすめ情報】 第1回日本おいしい小説大賞、圧倒的満票の受賞作!! 山本一力氏、柏井壽氏、小山薫堂氏絶賛! 待望の書籍化!!

太平洋食堂太平洋食堂

著者

柳広司

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2020年1月24日 発売

ベストセラー作家が秘された歴史に命を宿す 「目の前で苦しんでいる人から目を背けることは、どうしてもできん」 山と川と海に囲まれた紀州・新宮。この地に誰からも愛された男がいたーー。 大石誠之助(享年43) 歴史の闇に埋もれた傑士の知られざる半生に光をあてる、著者2年半ぶり渾身の長編小説! 一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。 「太平洋食堂」と名付けられたその食堂の主人は、「ドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。 アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。 やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めた誠之助は、“主義者”として国家から監視されるようになっていくーー。 なぜ彼は死ななければならなかったのか。 彼が犯した「罪」とは一体なんだったのかーー。 ドラマチックな筆致と徹底した歴史考察が融合した、超近代的歴史長編!!

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