小説むすび | 出版社 : 小学館

出版社 : 小学館

恋をし恋ひば かんなり草紙恋をし恋ひば かんなり草紙

運命の人はかつての許婚?平安後宮ロマン! 大納言だった父と母を続けて亡くし、他人に騙されて家の財産も失ってしまった沙羅。親が決めていた縁談もあっさりとなかったことにされ路頭に迷いかけた沙羅だったが、入内した従姉妹の女房として内裏に入り、今は幸せだった頃をときおり思い出しながら、梅壺で静かな日々を過ごしている。 そんなある日の夜。主が飼う猫の散歩につきあい、月明かりの中で一人ぼんやりと庭をながめていた沙羅の前に、宿直装束姿の男が現れる。親しげな様子で話しかけてくるその男は、右近少将藤原朝蔭と名乗った。その名を聞いて衝撃を受ける沙羅。それは忘れたくても忘れられなかった、かつての許婚(いいなずけ)の名前だったーー。 運命に翻弄され、裏切られ、過去の悲しみの中ですべてを諦めるかのように生きてきた沙羅だったが、強引なほど沙羅との距離を詰めようとする朝蔭の態度に、いまさらと思いながらも、ゆっくりと心を開きはじめる。だが、右大臣家の姫君と朝蔭の縁談が調ったという噂を、沙羅は耳にしてしまい……。 運命の恋を描く、平安後宮ロマン!

ゴースト アンド ポリス GAPゴースト アンド ポリス GAP

著者

佐野晶

出版社

小学館

発売日

2019年12月18日 発売

第1回警察小説大賞、満場一致の受賞作! 「聞いてると思うけどさ。俺たちはごんぞうだから。無駄な仕事はしないから。張り切ってガタガタ騒いだりしないでね」 ごんぞうーー自主的窓際警官のこと。 神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、自主的窓際警官、いわゆる“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが……。 第1回警察小説大賞、選考委員満場一致の受賞作! 【編集担当からのおすすめ情報】 「アンチヒーロー的な主役が魅力。一番面白い作品になる可能性、すなわち伸び代がある書き手」--相場英雄氏 「いわゆる『ごんぞう』だけを集めた実験交番。この設定を上手く生かし、愉快で物悲しい人間味のあふれる警察小説に仕上がっている」--長岡弘樹氏 「読み進めれば読み進めるほど面白くなる。警察小説というテーマに、もっとも斬新な形でこたえた作品」--幾野克哉(小説誌「STORY BOX」編集長)

忠臣蔵の姫 阿久利忠臣蔵の姫 阿久利

出版社

小学館

発売日

2019年12月9日 発売

姫こそが浪士の希望。新「忠臣蔵」の誕生。 時は、江戸幕府が生類憐れみの令を発していた元禄の頃。 広島三次藩に生まれた美しい栗姫、のちの阿久利姫は、播磨赤穂藩の浅野内匠頭長矩に輿入れしてからというもの、大名火消しや勅使饗応、藩の政治に励む夫を支え、家臣を家族とも思い、面倒を見てきた。 しかし、勅使饗応の指南役である高家筆頭・吉良上野介の「依頼」を断ってから、平穏な暮らしに目に見えないひびが入りはじめるーー。 胸騒ぎを感じながら過ごしていたある日、火事場でとった内匠頭のとっさの「行い」から、五代将軍徳川綱吉の側近である柳沢保明からも不興を買ってしまう。 質実剛健で質素倹約、大名火消しとして江戸者の人気をさらう内匠頭を目障りに思う、吉良と柳沢はとうとう赤穂藩改易を企む。 吉良のしつこい嫌がらせに、次第に身心を病んでゆき、つかえを発症した内匠頭。 疲弊した夫を癒そうと必死になる阿久利の努力も空しく、内匠頭は江戸城中松の廊下で吉良へ刃傷に及ぶ。 即日切腹を聞かされ、藩邸引き払いを命じられた阿久利は、吉良の沙汰を待つが……。 赤穂浪士一縷の望み、阿久利の静かな闘いが今はじまった。 広島県三次市出身の大人気時代小説作家が描く、新しい「忠臣蔵」! 【編集担当からのおすすめ情報】 大人気シリーズ「浪人若さま新見左近」「公家武者信平」「身代わり若殿葉月定光」で大活躍している時代小説作家が放つ、広島三次藩の「忠臣蔵」!

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