出版社 : 徳間書店
「射〓@6FA3@英雄伝」に続く武侠小説の至宝、“射〓@6FA3@三部作”待望の第二シリーズ!たとえ畜生道に堕ちようとも一途に愛を貫こうとする、楊過と小龍女。ふたりの行く手には-。
無重力空間をゆっくりと漂う死体。破損した無骨な作業服と散らばった血粒-その姿はまるで数十メートルの高度から墜落したかのようだった!?日本初の多目的宇宙ステーション『白鳳』で起きた不可解な死は、はたして事故なのか、事件なのか。従妹の森鷹舞衣とともに、『白鳳』を訪れていた鷲見崎凌は、謎の真相を探ることになる…。ハイテクノロジーが集積する場所で、人は何を思い描くのか。第1回日本SF新人賞を、選考会満場一致で受賞した本格SFミステリー。
江戸市中に奇矯な行動をとる女たちが増えた。しかも、次々とその股間から子蜘蛛を産み落とすのだ。旗本子弟からなる尚義組と、美剣士、乾蓬莱之亮は、女を襲う蜘蛛の仕業と看破。童女のような謎の少女おねむと共に、理性を失った民と戦うが、その背後には恐ろしき物の怪の策謀があった。艶然たる風水師と化し戦うおねむも、ついにその罠に落ち、自失状態に陥る…。傑作伝奇時代小説の決定版。書下し。
大阪豊能の山中で猪犬訓練所をやっている氷室のもとに1人の女が訪ねてきた。名前はミキ。そこへ阿倍野の城北組の組員が犬の出張訓練の依頼にきた。氷室が断ると、彼らはいやがらせを始めた。ハンター達が氷室の山小屋へ行くのをやめさせているのだ。それを知った氷室は単身彼らの所へ向かった。過去を捨てた中年の元やくざが冬の山中で繰りひろげる凄絶な殺人バトル。剛腕作家の新境地。
京都、堺町綾小路に名ばかりのお堂と小さな庫裡をかまえる地蔵寺。東山知恩院の末寺で、檀家もないこの寺には、もうひとつの顔があった。怨みを抱く相手の足を引っぱり、ひそかに誅伐を加えてくれる“足引き寺”-。闇の仕事師は住職の宗徳、町絵師のお琳、羅宇屋の与惣次、西町奉行所に出仕する蓮根左仲、そして紀州犬の豪。今日も地蔵寺の賽銭箱に、願文と銭が投げ入れられる…。傑作時代連作。
落人となった一行。山中の逃避行で生き残った足軽・三郎太と主君の娘・小夜姫。熱夏の下、激しく求め合う二人。しかし、姫は捕らわれ、高木勝政の側室に。三郎太は工藤泰兼と名乗り、二十五年を経て戦国の覇者となり、高木を攻め落とした。小夜姫を求める泰兼に対し、彼女は「わらわが欲しくば盲いて見せよ」と冷然と言い放った…(表題作)。他二篇所収の、麗質の時代作家・諸田玲子傑作集。
2020年ー人類はついに史上初の有人飛行を実現した。だが、火星探査中にマーズ1号の4人の宇宙飛行士たちは突然NASAとの連絡を絶つ。その後、ミッション・コマンダーのルークから謎に満ちたメッセージが発信される。ルーク救出のため、親友のウッディ、ジム、ウッディの妻テリー、フィルの4人は6カ月におよぶ危険なミッションに挑む。しかし火星で待ち受けていたのは、想像を絶する真実だった…。