出版社 : 文藝春秋
半沢直樹、出向! あのドラマの続きが読める! 子会社の証券会社に出向した半沢に舞い込んだ巨額の案件を親会社が横取り。「倍返し」を決意した半沢はIT業界を舞台に反撃に出る。
仲良し4人組で作った秘密基地。誰も知らないその場所に、少年たちは毎日のように入り浸っていた。ある日、母子家庭のショースケが家出すると言いだし、基地に泊まりこんだが…(「サクラ秘密基地」)。遠い昔に撮った写真、そこに写し出された哀しい記憶と残酷な現実ー短編の名手が贈る哀切に満ちた六編。
敵対していた信長が没して不安から解放された等伯だが、その後も永徳を頭とする狩野派との対立、心の師・千利休の自刃、息子の死など、たび重なる悲劇に見舞われる。窮地に立たされながら、それでも己の道を信じた彼が、最後にたどりついた境地とはー。直木賞受賞、長谷川等伯の生涯を骨太に描いた傑作長編。
大坂夏の陣で豊臣家を滅ぼしたのに、家康は夜ごとの悪夢に悩まされていた。大坂の戦場で殺されかけた猿飛佐助に、夢の中で家康は何度となく首を掻き切られるのだ。佐助の死なくして家康の安眠なし。家康の命を受けた伊賀忍者と佐助ら真田残党との壮絶な死闘が始まった。手に汗握る新感覚の忍者小説。
流しの鏡磨ぎ師の梟助さんは、話し上手で聞き上手。江戸の町には梟助さんの噺を楽しみに待ってる人がたくさんいます。古い鏡にただならぬものを感じ、精進潔斎して鏡磨ぎの仕事に挑む表題作など全五篇。
不思議な事が日常的に起こる「こよみ村」。地元中学の同窓会開催にあたり村役場まで乗り出す大騒ぎに。転校生・湯木奈央とボーイフレンド・溝江麒麟は大人の恋のさや当てに巻き込まれ、有力者の孫・十文字覚は人知れず重い悩みを抱える。恋あり、怪談あり、SFあり、ミステリーありの濃密ファンタジー第2弾。
悩みは変わらない。いつ結婚する、誰と結婚する、子供ができたらどうする、できなかったらどうする、母の遺骨をどうする…。けれどもあれ以来、確実に意識の底に沈んだものがある。そんな悩める人々に寄り添う4つの物語。
“あたしは自分の家族が好きだ。こんなこと云うとイタい娘って思われるかもだし、自分でも恥ずかしいヤツとかちょっと思うけど、いかんせん事実だから仕方ない” 優しい祖父と母、しっかりもののイケメンな兄、そして甘ったれの妹に囲まれ、愛情ゆたかな日々を送る19歳の美緒。東京下町、昭和テイストな「山田家」をめぐる謎は、意外な展開を見せて、ひと夏の記憶をかけがえのないものに変えてゆくーー。当たり前の幸福が切ないほど愛おしくなる短編連作集。
虚実のあわいに発生する 深く、切実な哀しみ 親交があった作家の奇妙な自死と、妻の突然の病死。 親しい人間たちを失った男が、自らの死を思ったとき、 目に留まったのは、Yの形をした木だったーー。 表題作「Yの木」のほか、味わいの異なる三つの短篇を収録。 人生の悲哀が、あざやかに香りたつ。
諸国を巡り、多くの伝説を生んだ塚原卜伝。数百戦で、刀傷ひとつ負わなかった男が剣の道を極めた先に見たものとは…頂きへと運ぶ一陣の風のごとくさらなる高みを目指す老境の姿を『妻は、くノ一』『耳袋秘帖』の著者が、数々の伝承から着想を得て、軽やかに描いた等身大の人間・卜伝。
第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。 日々の筋トレ、転職活動。 肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。 閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!
大人気シリーズ、ますます快調の第3弾! 夫婦の披露目をし新しい暮らしを始めた小籐次。一家揃って身延山久遠寺への代参を引き受けるが何者かが一行を付け狙う。好調第3弾! 第1章 出直し小籐次 第2章 親子水入らず 第3章 万八楼ふたたび 第4章 おさいの故郷 第5章 身延のしだれ桜
NHKドラマ化、韓国映画化決定! 仕事と結婚に失敗した荒井尚人。いまの恋人にも半ば心を閉ざしているが、やがて唯一の技能を活かして手話通訳士になる。 あるろう者の法廷通訳を引き受け、過去の事件に対峙することに。現在と過去、二つの事件の謎が交錯をはじめ……。 マイノリティの静かな叫びが胸を打つ、感動の社会派ミステリー。シリーズ通して読み継がれるロングセラーです。 〈第6回 全国高校ビブリオバトル グランドチャンプ本〉 ※NHKドラマ化決定! 草ナギ剛さんが荒井尚人を演じます。2023年12月16日(土)、23日(土) よる10時放送予定。(総合・BSP4K) ※韓国映画化決定! 映画『無垢なる証人』、ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のム・ジウォン脚本カ、長篇映画監督デビュー作。2024年クランクイン予定。