小説むすび | 出版社 : 文藝春秋

出版社 : 文藝春秋

スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たちスズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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文藝春秋

発売日

2019年7月12日 発売

不動産販売の営業マンだった黒葛原涼(つづらはら・すずむ)は、会社の倒産後、ひょんなことから東京の下町・町良(まちら)で、探偵事務所を開業。ハーバード大卒、犯罪マニアの押しかけ美女ネジ子さんを相棒に、町で起きた怪事件に挑む! 〈あらすじ〉 第1話 都電の町と鉄仮面 東京の下町・町良に移り住んだスズムはピカピカ光る鉄仮面が夜な夜な徘徊すると聞き…… 第2話 ネジ子さんが来た 神出鬼没の連続ひったくり犯“カマイタチ”を捕まえてほしいという依頼を受ける 第3話 セカイは知らんぷり 公園で虐待された野良猫を助けたスズムが調べを進めると、意外にも犯人は…… 第4話 守り神は失踪中 “信号揚げ”が名物、タツ子が営むてんぷら屋から大事な守り神が消えた 第5話 スキマ男のレモン 町のあちこちで空き缶と一緒に置かれたレモンが見つかった。それは怪しい暗号なのか? 第6話 まぼろし楽隊(ジンタ) 正式につづらはら探偵事務所を立ち上げたスズムは、いきなり謎の“怪人”から挑戦を受ける

夏物語夏物語

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文藝春秋

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2019年7月11日 発売

毎日出版文化賞 芸術部門受賞 2020年 本屋大賞ノミネートの話題作 パートナーなしの妊娠、出産を目指す夏子のまえに現れた、 精子提供で生まれ「父の顔」を知らない逢沢潤ーー 生命の意味をめぐる真摯な問いを、切ない詩情と 泣き笑いに満ちた極上の筆致で描く、21世紀の世界文学! 世界25ヵ国で翻訳。米TIME誌が選ぶ 2020年ベスト小説10冊、米New York Timesが選ぶ今年の100冊に選ばれるなど絶賛の嵐に包まれ、いま世界が最も注目する作家、川上未映子の圧倒的長編! * * * * * * 生まれることに自己決定はない。だが産むことには自己決定がある。 この目も眩むような非対称を、どうやって埋めればよいのか? 母になる女たちは、この暗渠をどうやって越したのか? どうすれば、そんな無謀で勝手な選択ができるのか? 作者は、「産むこと」の自己決定とは何か? という、怖ろしい問い、だが、 これまでほとんどの産んだ者たちがスルーしてきた問いに、正面から立ち向かう。 --上野千鶴子(「文藝」秋季号) 笑橋で今日も生きる巻子の、物語終盤での言葉に、誰もが泣くだろう。(中略) この作品は間違いなく傑作である。 --岸政彦(「文學界」8月号) この作品は、全方向からの意見に耳を傾けているような、 極めてフェアな作りになっている。 それも生殖医療を論じる難しさの中で、 子どもを持つ、というシンプルな願いをどう叶えるかと、模索した結果であろう。 川上未映子は、難しいテーマを、異様な密度で書き切った。 --桐野夏生(「文學界」8月号) これ以上ないほどシリアスな倫理問題を扱っているが、 大阪弁を交えた語りやセリフの爆発的な笑いの威力よ。 破壊と創造を同時になしとげる川上語も堪能されたし。 --鴻巣友季子(「毎日新聞」7月28日書評) 川上は、女性が女性の身体に与える影響〓力について考え、意図的なものもそうでないものも含めた身体の変化の背景にある感情を、ユーモアと共感をもって描きだしている。 (米「ニューヨーカー」2020年5月11日) 川上は身体について動揺するくらい的確に描いている。(中略)そしてこの作家は身体が求めているものを捉えるのがとりわけうまいのだ。 ーーケイティー・キタムラ(作家)米「ニューヨーク・タイムズ」2020年4月7日 * * * * * * この物語には、人が生まれて生きて、そしていなくなることの、 すべてがある。

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