出版社 : 早川書房
魔風海峡を渡ったタリオン一行が漂着したのは、海面よりも低く位置し沼地や密林が広がる一大陥没大陸だった。そこでタリオンらはラドゥ七賢人の苗裔三人と邂逅、その助力を得て義勇軍と合流すべく、妖魔の細胞が跋扈するこの大陸を北上し始める。一方フォルタ率いる義勇軍は、冷酷非道なハザル・モルティーギによる思いも寄らぬ攻撃を受け、かつてない窮地に陥っていた…。愛の戦士タリオンの活躍を描くシリーズ第11巻。
ロサンゼルス近郊の原子力発電所が、テロ集団に襲撃された。犯人たちは放射性物質を強奪し、さらに原子力物理学者と職員数名を誘拐ー。そこにはライダー主任刑事の妻スーザンも含まれていた。愛する妻を救うべく、必死の捜査を続けるライダー。一方、盗んだ放射性物質から核爆弾を製造したテロ集団の首領モロは、これを使用してカリフォルニア州全域を壊滅させると通告してきた。核テロリズムの恐怖を描く冒険サスペンス。
イギリス政府首脳を暗殺したIRA最高の狙撃手を抹殺せよ!イギリス首相の命令を受け、対テロ活動で数多くの勲功を挙げた元情報将校ハリーは、動乱の北アイルランドへ向かった。身分を偽装して独立闘争の拠点ベルファーストに潜入した彼は、次第に暗殺犯人へと迫っていく。一方、非情な闘争路線に幻滅しつつも、暗殺犯人は新たな任務を遂行しようとしていた…。二人の男の逃亡と追跡をスリリングに描く冒険サスペンス。
わたしは口腔外科医のアダムズ。ドクと呼んでもらおう。ケープ・コッドの沖に不審な座礁船を目撃したわたしは、友人のダイバーに偵察を頼むが、翌日、彼は溺死体となって発見された。わたしの余計な好奇心がこんな事態を招いたのか。自責の念に駆られ、わたしは自ら謎の座礁船と友人の死の真相を調べはじめる。海と船を愛し冒険に憧れる中年男ドク・アダムズの活躍を描く、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
子供は手を離れたし、夫は今夜もクリケット。これまでは家事に追われてきたけれど、わたしも自分の生きがいを見つけなければー。一念発起した専業主婦のクリスは地元の新聞社に就職した。ところが仕事を始めて早々、取材先のホテルで男の首吊り死体を発見してしまい、彼女は思いがけない事件の渦中に…。等身大の主人公が直面する殺人事件とちょっぴり危険な恋をウィットたっぷりに描く、英国推理作家協会賞新人賞受賞作。
探偵の免許を失い、ネヴァダの砂漠でひとりテント生活を送るジャック・ロス。彼は世を捨て、二度と調査の仕事はしないと誓っていた。しかしその誓いは1人の女性レポーターによってやぶられた。彼女によれば、25年前に事故死したはずのロスの母親は、実は殺されたのだというのだ…。沈黙が支配する荒野を舞台に描く、心を揺さぶる正統派ハードボイルド。
心霊科学研究所マホロバ出身の稀代の霊能者・姉川孤悲は祖国日本の霊的危機を救うべく、学園都市・井光に遣わされた。同行するのは、孤悲自らが月のチャイルド・マーケットより救い出した林譲次。井光は井光学園によって、学園都市としてのイメージを形成している。その井光学園の歴代の学園理事をつとめるのが塔家、そして、巨大な権力を握る当主は美貌の女性・塔あけぼのだった…。多彩な人物たちが妖しく織りなす、書き下ろしSF巨篇。
ニューハンプシャー州の田舎町カタマウント-雪のちらつくある寒い日の午後、修理工のボブ・ドゥーボイズは突然自分の人生に耐えられなくなった。何ひとつ大きなことを成し遂げないままに、この寂れた町で30歳をむかえてしまった。だが、自分にはもっと華々しい未来がひらけていたはずではなかったのか。ボブは人生のやり直しをかけて全財産をステーションワゴンにつみこむと、妻子をつれて夢のフロリダへと旅立った。一方そのころ、やはり夢を求めてアメリカへ渡ろうと苦闘している若いハイチ人の女性がいた。アメリカに行きさえすれば、何もかもうまくいく-。そう信じて彼女は、自分の赤ん坊と幼い甥とともにカリブ海へと乗り出していった。やがてふたりの人生が交鎖したとき、そこには思いもかけぬ運命の罠が…。やみがたい衝動に突き動かされてアメリカン・ドリームを追い求め、人生の意味を模索しつづける男ボブ-その魂の叫びを壮大なスケールと力強い筆致で描ききった、ロード・ノヴェルの最高傑作。
リンカーンズ・イン法曹学院の弁護士カントリップは、あきれてものも言えなかった。信託の運用をまかされていた一流の受託人グループが、九百万ポンドもの信託財産の相続人の名前を紛失してしまうとは。問題の信託は税金対策のためチャネル諸島に設置されており、相続人の名前は五人の受託人のうち弁護士のグリンしか知らなかった。ところがグリンは、別の信託の会合でケイマン諸島を訪れたさい、謎めいた溺死をとげてしまったのである。あわてた受託人の面々はチャネル諸島で会合を開き、助言を求めてカントリップを招いた。だが、ロンドンに陣取ったテイマー教授と若手弁護士たちがカントリップの送ってくるテレックスで事態の推移を刻一刻と見守るなか、またしても事故が…。信託メンバーをつぎつぎと襲う不可解な死の謎を、テイマー教授がテレックスで送られてくる情報をもとに鮮やかに解き明かす。アンソニー賞最優秀長篇賞受賞作。
時は24世紀。天の川銀河ソル星圏に、中心部の星圏から使者が訪れた。アンドロメダ銀河が天の川のエネルギーを盗もうとしており、これを阻止するためには各星圏が連合を結成して、敵工作員を発見する必要があるという。この急報の伝令に選ばれたのが、天の川最高度のオーラの持ち主フリント。かくして惑星さいはてのフリントは、オーラ転移による星間旅行に旅立った。〈魔法の国ザンス〉の作者による一大冒険SF開幕篇。
体内にコンピューターやサーボ・モーターを内蔵し、手足にレーザー・ガンを組みこんだコブラ部隊員ー。見かけはふつうの人と変わらないが、全身がまさに武器庫の超戦士である。そのコブラ部隊員ジョニー・モロウのたてた計画により、惑星クァサマの脅威は排除された。だが、三十年ちかくがすぎ、惑星クァサマの軌道上に投入された偵察衛星に不審な機能停止が発生した。そこでコブラ部隊員の派遣が決定されたのだが…。
惑星クァサマをひそかに調査するのに必要な連絡宇宙艇は、トロフト星人だけが持っている。そのトロフト星人は、派遣するコブラ部隊員にかつて活躍したジョニー・モロウの血縁を入れるように要求してきた。そこでコブラ隊員養成学校で初めての女性訓練生、ジョニーの孫娘で成績優秀なジャスミンが派遣されることになった。厳しい訓練のすえに、ついに惑星クァサマに到着したコブラ部隊員たちを待っていた恐るべき罠とは?
極貧のうちに死んだ父は、実は大地主の跡継ぎだった。だがどうやら、叔父がその財産を横取りしてしまったらしい。これを知った息子のシャンダニャックは、叔父をさがして船で旅立った。ところが、その船が海賊に襲撃されるしまつ。しかも、彼は海賊と共にフロリダにある〈不老不死の泉〉をさがしにいくはめに…。ゾンビーやヴードゥーの黒魔術師が出現する18世紀のカリブ海を舞台に展開する歴史ホラー・ファンタジイ。
火星の開発調整地域で見つかった二人の男の死体は、全身きれいにボイルされていた。その死人のひとりは“ジャンク屋”と呼ばれる臓器密売業者だったー。一方、異星からの謎の侵略者・エリミネーターの正体を追い求め、壮絶な死をとげたゴドー中尉の敵討ちをすべく、シン・ムナカタは情報部への転属を願い出たが…。違法な臓器売買と連邦宇宙軍内部にただよう不正の気配。やがて、ムナカタのまえに巨大な敵が現われた。
異星植民のための移民用巨大宇宙船の空間は限られている。しかもエネルギーはつねに不足気味。市長はエネルギー効率をあげるため公園をつぶしてしまうことに決めたが…。公園の取り壊しとともに飼われているウサギのホップとステップも殺されてしまう。友だちのウサギの命を救うため、子供たちが用いた窮余の一策とはー。表題作はじめ、アシモフばりのSFミステリ「転送室の殺人」などバラエティあふれる5篇を収録。
最新の科学理論を駆使し、ハリケーンの勢力を弱める実験を進める米国の科学者たち。巨大ハリケーンへ突入した彼らの実験用特別機は、突然現われたキューバ軍機から激しい銃撃を受けた。機長や乗員が次々とたおれる中、操縦桿を握ったのは科学者ジェイク。大破した機内には、愛するローリーや負傷した同僚たちがいる。彼らの運命を双肩に担いつつ、ジェイクは荒れ狂う暴風雨圏の突破に挑むが…。迫真の航空サスペンス。
二人の仲間を失いつつも、アラブの若きテロリスト、ファーミは初めての暗殺任務をやり遂げる決意をした。標的は、イスラエルの原爆開発に携わる科学者ソカレフ。彼を追ってファーミはイギリスへ潜入、そこでIRAの闘士と合流して、着々と準備を進める。一方、暗殺計画を知ったイギリス側は、緊急警備体制をとり、射撃の名手ジミーをソカレフの護衛につけるが…。誇りを賭けた男たちの息詰まる闘いを描く冒険サスペンス。