出版社 : 早川書房
十二月のパリ、雪の夜。いつものように78番線のバスは市内を北上している。乗客十六人を乗せてカルポ公園の停留所に停まったとき、三人の男が乗車してきた。一瞬の出来事。機関銃が掃射され、バスの中は肉片飛び散る血の海と化した。-この残忍無比な無差別テロにパリ中が凍てついた。警察内では司法警察局のヴェルネ警視を中心に特別班が犯人逮捕に全力をあげ、一方、大手新聞のニューズ紙もいち早く事件をスクープすべく独自の捜査をはじめる…。現役ジャーナリストがテロに怯える現代社会と警察の実像を描き出す衝撃の犯罪サスペンス!
“もし1941年にヒトラーが英国を制圧していたら歴史はどう変わっていたか?”鉤十字に全土が塗りつぶされた占領下の英国。国王ジョージ6世はロンドン塔に幽閉され、国民は圧政に喘いでいた。治安維持の任にあたるナチ親衛隊は強大な権力を持ち、ロンドン警視庁もその支配を受けている。その中で同殺人課のアーチャー警視に委ねられた事件は、闇物資の取引きをめぐる平凡な殺人と見えた。だが、ベルリンから野心的な親衛隊将校フートが着任、捜査は意外な展開を始める!巨匠が綿密な調査を基に、もう一つの歴史の中で展開するスパイ戦を描く。
片腕の容疑者を追うアーチャーの前には迷宮のような世界が広がっていた。新興勢力たるナチ親衛隊とそれを快く思わないドイツ国防軍、そして両者と交渉して国王奪還を図る抗独グループ。その三者が怪しげな動きを見せていたのだ。どうやら殺人事件の背後にはドイツの新兵器開発計画が絡んでいるらしい。捜査を続けるアーチャーはやがて歴史を揺るがす秘密作戦に捲き込まれていく!本書は占領下の英国のリアルな描写が話題を呼び、同国でベストセラーの上位を何週間も占め続けた。スパイ小説と戦争冒険小説の魅力をあわせ持った巨匠の異色作!
えッ、スティーブンとトリシアがけんかしてるんですって!あんなに仲がよかったふたりなのに、デートもしない、電話もなし。どうやらトリシアがスティーヴンを避けてるみたいだけど、いったいどうしたのかしら。トリシアにはなにか秘密がありそうだけど…おかげでスティーヴンはどんぞこ気分。ふたりの恋はおしまいなのかも。ところが、ジェシカといっしょに病院でボランティアの看護助手をはじめたエリザベスが、そこの廊下で見かけたのは…?
自分自身と自己の限界を求めて旅に出た若い法学生の、優雅で勇敢な青春の彷徨を描いた海洋冒険小説。…愛、セックス、暴力、美しい女と野望にみちた男たち、テロリストと陰謀、国際舞台と、実に盛り沢山の内容で、どんな冒険小説ファンをも満足させるだろう。…
ケイスは、コンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だが、その能力を再生させる代償に、ヤバイ仕事をやらないかという話が舞いこんできた。きな臭さをかぎとりながらも、仕事を引き受けたケイスは、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく。話題のサイバーパンクSF登場!
〔ヒューゴー賞受賞〕第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから十五年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、D・K・ディックの最高傑作!