出版社 : 朝日新聞出版
警察学校の教官・杉下右京と、運転免許試験場の亀山薫。そんな2人を頼ってきたのは、連続殺人鬼だった!「染み込んで消えない汚れた臭いだ」平成の切り裂きジャック・浅倉が嗅ぎとった、殺人鬼の香り。その言葉を信じ、右京と薫は犯人と目される女性に迫るが、証拠を見つけられないうちに、彼女の仕掛けた罠にはまってしまう。「売られた喧嘩は買いますよ」静かに闘志を燃やす右京が、犯人の秘密を暴く!
【文学/日本文学小説】聴取率0%台。深夜のラジオ番組の大改革に、入社4年目の新米アナウンサーが名乗り出る。リスナーからのはがきを読み上げていく方法は思わぬ人気を呼ぶが、ライバル局からは意地悪され、生放送中にはトラブルが続出。本当にこの番組はうまくいくのか!?
【文学/日本文学小説】宝石強盗犯を追って山深い秘境で遭難した右京が、決死の脱出劇を繰り広げる「神隠しの山」、捜査妨害をしたとして警視庁を去ることとなった亘と謹慎処分中の右京が、警察学校で大量殺戮を行ったテロリストに挑む「ラストケース」など6篇を収録。
明暦三年(一六五七)、材木商の河村屋七兵衛(後の瑞賢)は、徳川四代将軍家綱の後見役である保科正之から日本列島の海運航路開発を命じられた。食糧不足に悩む巨大都市・江戸に、奥羽の物産を届ける新たな物流拠点を構築するためである。さらに大坂・淀川治水工事や越後高田藩の銀山開発など、知恵と並はずれた胆力で何度も危地をくぐり抜け、七兵衛は江戸という時代を縁の下から支えるインフラ構築事業に邁進していく…。
真夜中のサラダ工場、最先端のハイテク農場、地産地消を目指す学校給食…「安全安心」を謳う「食」の現場でいま何が起きているのか。利益追求と科学技術への過信の果てに現れる闇を、徹底した取材と一流のサスペンスで描くエンターテインメント超大作。
【文学/日本文学小説】社会人2年目の小和田君は仕事が終われば独身寮での夜更かしを楽しみとする地味な生活。ある日、狸のお面をかぶった「ぽんぽこ仮面」との出会いから、めくるめく冒険の一日が幕を開ける。第2回京都本大賞受賞作!
【文学/日本文学小説】『果てしなき渇き』で56万部突破、「アウトバーン」シリーズで40万部突破の作家、最大の超大作! 暴力団幹部を殺害した忍足チームを粛清するために、このチームに所属していた汐見凌と、殺された幹部のバカ息子が駆り出されることに。しかし事態は思わぬ展開に……。
聡明な弟・亨とのんきな兄・良男のでこぼこ兄弟がドライブ中に乗せたある女優が、翌日急死! 一家はさらなる謎に巻き込まれ…!? 車同士が楽しくおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる仲良し家族の冒険譚! 愛すべきオフビート長編ミステリー。
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだったー。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。
慶長二十(一六一五)年五月七日ー真田幸村は、死中に活を求めて家康本陣めがけて攻め込んだ!己の死に場所を求めて奮戦する猛将・後藤又兵衛、大坂方最後の砦・毛利勝永ら強兵どもと、対する徳川方の独眼竜・伊達政宗、戦の寵児・水野勝成、家康の外孫・松平忠明ー。第六回朝日時代小説大賞優秀作『決戦!熊本城』で大注目の新鋭による書き下ろし長篇時代小説。
人気作家20人が「20」をテーマに短編を競作。恋愛、SF、ミステリーなど、エンターテインメントの魅力を凝縮した作品から、ジャンルに収まりきらない現代小説まで、書き手の持ち味を存分に味わいながらも、読み手のイメージが鮮やかに裏切られる、最強の文庫オリジナル。
【文学/日本文学小説】人間の言葉は話せないけれど、小鳥のさえずりをよく理解し、こよなく愛する兄と、兄の言葉を唯一わかる弟。小鳥たちの声だけに耳を澄ます二人は、世の片隅でつつしみ深く一生を生きた。やさしく切ない、著者の会心作。解説・小野正嗣。
【文学/日本文学小説】旗本の篠山辰之丞は、幕府所蔵の書物を管理し守る書物奉行。そして裏の顔は、田沼意次の密偵だった。辰之丞は江戸市中を襲った行人坂の大火に付け火の疑いがあると知り、さっそく下手人を追うことにするが……。好評、若き旗本の青春活劇第2弾!
【文学/日本文学小説】北関東のある県で中学2年生の男子生徒が転落死した。事故か? 自殺か? それとも──。その背景には陰湿ないじめがあった。町にひろがる波紋を描くことで、地方都市の精神風土に迫る。朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ大問題作の文庫化。
【文学/日本文学小説】「いじめ」をテーマにした短編を収めた競作アンソロジー。辻村深月『早穂とゆかり』、荻原浩『サークルゲーム』、越谷オサム『20センチ先には』、中島さなえ『メントール』、小田雅久仁『明滅』。すべて各著者の短篇集にも入っていない本書オリジナル作品です。
【文学/日本文学小説】書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。
2011年3月11日。東京・錦糸町の錦糸ホールで新世界交響楽団のコンサートが開かれようとしていた。演目はマーラーの交響曲第五番。しかし、14時46分、東日本大震災が発生する。そんな中、3カ月前に離婚したばかりの八木雪乃、音楽評論家の永瀬光顕、アイドルおたくで今は楽団のヴァイオリニストのファンである堀毅、夫亡きあと、三田のワンルームマンションで暮らす川喜田すずらは会場に向かうが…。
しっかり者の事務職員・莢子は、大失恋後に交際を始めた篤志との結婚を夢見る。だが完璧な恋人に思えた彼には思いもよらぬ秘密が…。30代女性の揺れる心と人生の選択を優しい目線で細やかに描く。読めば今よりちょっと自由になれる、すがすがしい成長物語。
奥多摩山中で、両耳と鼻を削ぎ落とされた男が発見された。警視庁刑事・荻大治郎は、必死に事件に食らいつく。だが事態は、ある“極秘文書”の行方とからみ、日本の政治家やスパイ、ホワイトハウス、元自衛隊の狙撃手までを巻き込んで、激しく、熱く、焦げ臭くなっていく。1億3000万人の日本国民が凍りつく歴史的テロ事件が起きようとしている。それを未然に防ぐことは出来るのかー。気鋭のミステリ作家が放つ謀略小説。渾身の書き下ろし690枚!!