出版社 : 朝日新聞出版
僕らは親愛なる秘密結社「ウルトラマリン隊」を結成して、みんなが持ち込んでくる不思議な事件の謎に挑んでいた。そんな小学三年生の二学期の始業式の日、不思議な力を持った少年リンダが転校してきた…。虹の七色に乗せて送る、ちょっぴりほろ苦い少年たちの成長物語。
柴崎家のアイドル、マルチーズのトビ丸が食卓をぐるりとまわれば、自然と笑みがこぼれだす。祖母、母、姉、トビ丸、そして時々おじさんと、下町に暮らす柴崎章太の、何でもないけどかけがえのない日々。朝日新聞好評連載の書籍化。
我が子の相手探しに結婚セミナーに奔走する親たち、その切実な願いを軽やかにひっくり返す息子&娘たち…。さらには事態を混乱させる小悪魔少女や謎のストーカーも絡んで事態は思わぬ方向へ-。
帆奈、13歳。両親の別居でNYから単身帰国中。日本の学校に馴染めない帰国子女。斗六、28歳。高校時代のある事件が原因で外に出られなくなった、本当はイケメン。叔父と姪、それぞれの「問題」を抱えた二人は一緒に暮らすことになる。帆奈はおじさんを立派な大人にするために、恋をさせようと奔走するが…。
従軍経験を持つ実業家の兄と、終戦の年に生まれた新聞記者の弟。老境にさしかかった二人は各々の人生を振り返る。戦争という影、絶ちがたい初恋や戦後日本への違和感など、対極なようでどこか似通ったものを抱く異母兄弟の葛藤を軸に、戦後史を深く掘り下げた畢生の大作。
警視庁井の頭署の会計課備品係・係長の黒木俊英は元捜査一課の刑事だ。かつてはエースだったが、今は「ゴンゾウ」と呼ばれている。「ゴンゾウ」とは、警察の古い隠語で、働かない警官のことである。いったい、黒木の過去に何があったのか…?人気連続ドラマ「ゴンゾウ」(テレビ朝日系)待望のノベライズ。
両親と兄を亡くして、ばあちゃんとふたり暮らしのカズマは、甲子園をめざしていた。そんな彼の前に、プロ野球選手の娘で野球嫌いの朱夏が現れる。だんだん惹かれ合っていくふたり。恋のこと、進路のこと、夢のこと、家族のこと、友達のこと…。悩みながらもせいいっぱい投げる、感動の青春ケータイ小説。
大学受験を控えた布施靖の家庭は、波風の立たない平和なものだった。しかし、じいちゃんがボケ始めた日を境に、すべての歯車が狂い出す。父親のリストラ、いそいそと外出する母親の不審な行動、靖を誘惑する年上の女性、そして、愛する彼女がひた隠す謎の過去。家庭崩壊の危機を前に、靖は一人奮闘するが…。優しくも切ない家族小説。
合唱コンクールの全国大会常連校・七浜高校で、合唱部のソプラノパートリーダーを務める荻野かすみは、自分の歌声とルックスに異常なまでの自信を持つ女の子。ある日、憧れの生徒会長・牧村純一から、写真のモデルを頼まれて有頂天となるが、歌っている顔が「産卵中のシャケみたい」といわれて、すっかり自信を喪失し、合唱へのやる気を失ってしまう。そこに突如、湯の川学院高校“ヤンキー”合唱部の番長・権藤洋が現れて…。
外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのかードラマ「ハゲタカ」の著者が描く大型経済情報小説。
警視庁特命係ー“陸の孤島”“人材の墓場”と呼ばれるこの窓際部署に所属するのは、切れすぎる頭脳をもつ変わり者の杉下右京と、熱血漢で人情家の亀山薫、ふたりだけ。右京の深く鋭い推理と、薫の神憑り的な山カンで、様々な難事件を解決していく。人気ドラマ待望のノベライズ!連続ドラマ以前のプレシーズン3話を収録。
小学生の弘海は、体に異変が起こり、水の中を好むようになる。心配した両親は、世界中に同じような子供がいることを知るが…。少年少女の淡い恋心と家族の絆を描く『いま、会いにゆきます』に連なる長編小説。今や映像の世界でも注目の市川ワールド、待望の文庫化。