出版社 : 東京創元社
この呪いも、縛めも、わたしたちが解く。 『感応グラン=ギニョル』の著者、 深化と進化の第二作品集。 解説=高原英理 わたしはこれから、あの子について綴る。けれどもそれは、彼女の生き方を讃美するためでもなければ、己の過ちを悔悟するためでもない。ただひとえに、武器を造り上げるためにこそ、わたしは書くーーAIとファッション、古典落語と幽霊譚、オリエンタリズムと搾取、VR空間と魔女狩り……SFと幻想の融合によりファンタスマゴリックな世界を紡ぎ続ける『感応グラン=ギニョル』の著者による、進化と深化の第二作品集。 ■目次 「感傷ファンタスマゴリィ」 「さよならも言えない」 「4W/Working With Wounded Women」 「終景累ヶ辻(しゅうけいかさねがつじ)」 「ウィッチクラフト≠マレフィキウム」
十二歳で叔父を殺した。 その罪が、いまになって 現実を、夢を侵蝕してゆく。 亡者たちが〈恐怖〉と〈悪意〉に 分かれ争う羅刹の国の夢を共有する 少女と少年の魂の行方 並ぶ者なき幻視者が 若き日にものした幻の傑作、初単行本化 叔父を殺したことは固く秘しておくべきだった。 自殺するなんてと母が泣き続けるものだから、本当はわたしが崖から突き落としたのだとわかれば、すこしは気が楽になるかと思ったのだ。 震災で妻を失いPTSDに苦しむ叔父との同居に疲弊する家族のために、小学六年生の左右田理恵(そうだりえ)は叔父を殺した。 その四年後、理恵は奇妙な夢を見るようになる。 荒れ果てた灼熱の地で岩蔭と食糧を求める「鬼」の集団。 かれらは二つの勢力に分かたれ争い殺し合うーーその法則を理恵に教えたのは、同じ夢を共有する一人の少年だった。 鬼才の幻視文学の頂点となる幻の傑作、初単行本化。解説=春日武彦・北原尚彦 ■目次 「羅刹国通信」 「続羅刹国報」 「続々羅刹国ーー雨の章ーー」 「続々羅刹国ーー夜の章ーー」 「解説」 春日武彦 「津原国通信」 北原尚彦
翻訳家・柴田元幸氏推薦 「理系の緻密な思考力と、文系のしなやかな想像力の奇跡のような共存。」 時に切なく、時におかしく、そして 時にはちょっぴり怖い幽霊たちの物語を100編収めた いつか幽霊になるあなたのためのふしぎな短編集 失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊……イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集。
■朝倉宏景、君嶋彼方、砂村かいり、額賀澪で贈る読切特集「駅×旅」。■新連載 オールブラックス入りした日本人ラガーマンを描いた物語、開幕! 堂場瞬一『フルハウス』。■読切 冷戦末期を舞台に繰り広げられる、異色の陰謀劇。赤野工作「“たかが”とはなんだ“たかが”とは」。雪の降り積もる屋敷で女優が企む殺害計画を描く、本格ミステリ。東川篤哉「暮林紅子の誤算」。■芦辺拓『明治殺人法廷』、高田大介『記憶の対位法』、感動の連載最終回。■創元ホラー長編賞選評ほか。
大倉崇裕・大崎梢・米澤穂信 三選考委員、賞賛! 新人賞二冠達成 大学の寮で、高校の部室で、 亡き祖父の書斎でーー ぼくらが遭遇した五つの謎。 第19回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した鮮烈な作品集! 数十年に一度の日食が起きた日、名門大学の学生寮で女子学生が亡くなった。密室状態の現場から自殺と考えられたが、小説家としても活躍し、才気溢れた彼女が死を選ぶだろうか? 三年間をともに過ごしながら、孤高の存在だった彼女と理解し合えないまま二度と会えなくなったことに思い至った寮生たちは、独自に事件を調べ始めるーー。第十九回ミステリーズ!新人賞受賞作「ルナティック・レトリーバー」を含む五編を収録。大胆なトリックと繊細な心理描写で注目を集め、新人賞二冠を達成した新鋭による、鮮烈な独立作品集。 ■目次 「街頭インタビュー」 「カエル殺し」 「追想の家」 「速水士郎を追いかけて」 「ルナティック・レトリーバー」
【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞】 それでも、人は生きていく。 未知のパンデミックが猛威を振るう近未来 消えない喪失を抱えながら懸命に生きる人々を描く 切なくも美しい新鋭の第一長編 未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。余命わずかな子供たちを安楽死させる遊園地で働くコメディアンの青年、亡くなった人との短い別れを演出するホテルの従業員、地球を離れて新天地をめざす宇宙移民船……滅びの危機を経て緩やかに回復してゆく世界で、消えない喪失を抱えながら懸命に生きる人々の姿をオムニバス形式で描く、新鋭による切なくも美しい第一長編。
寂れた島で過ごした夏、記憶の中で鮮やかさを増す夏、限りなく続く仮想の夏ー夏を舞台とする四編に、青春のきらめきと痛みを封じこめた、第十二回創元SF短編賞受賞作を表題とするデビュー作品集。
太陽系を巻きこんだ大戦争から数百年。宇宙への脱出を夢見て時間膨張爆弾の殻の買い手を探しているジャンク掘りの少年、それ自体がひとつの街のような移動隊商宿で旅をつづける少年、そして砂漠の巨大都市の片隅で古びた見慣れぬロボットと出会った女性。彼らの運命がひとつにより合わさるとき、かつて一夜にしてひとつの都市を滅ぼしたことのある戦闘ロボットが、長い眠りから目覚めて…。世界幻想文学大賞作家が贈る、どこか懐かしい未来の、ふしぎなSF物語。
■今号より『紙魚の手帖』がリニューアル! 人気イラストレーター・飯田研人による新カバー。鮮やかな色で彩られた、唯一無二の不思議な世界を描き下ろし。■錯綜する証言、圧巻の心理劇! 貫井徳郎、待望の新連載『不等辺五角形』。■伊吹亜門、今村昌弘、北山猛邦、白井智之が贈る、最新ミステリ短編。■サマンサ・ミルズ、2023年ヒューゴー賞受賞作「ラビット・テスト」掲載。■創立70周年記念企画、連載エッセイ「わたしと東京創元社」ほか。
世界大戦勃発の危機をはらむ陰謀を阻止する唯一の鍵は 「三十九階段」という謎の言葉ーー ヒッチコック監督が映画化したスパイ小説史上不朽の名作が カルト的人気を誇るエドワード・ゴーリーの 魅力的なイラストをまとい蘇る! 第一次世界大戦前夜の英国。南アフリカから帰国し、退屈しきっていたスコットランド出身の青年リチャード・ハネーのもとに謎のアメリカ人が来訪する。数日後、彼は死体となって発見された。殺人の容疑をかけられ、追われる身となったハネーだが、ヨーロッパを世界大戦に巻き込む大いなる陰謀を知り、これを阻止すべく立ち上がる。そして追いつ追われつの大冒険に……。 スパイ小説の原点ともいうべき傑作がエドワード・ゴーリーの魅力的なイラスト入りで蘇る。
男は喉を搔き切られ、 床は一面血で染まっていた 痛ましい殺人の犠牲者は、 女性を薬で眠らせて暴行する裏の顔をもっていた 北欧ミステリの巨人の 〈犯罪捜査官エーレンデュル・シリーズ〉第7弾 レイキャヴィクのアパートの一室で、刃物で喉を切り裂かれた若い男の死体が発見された。男はレイプドラッグと言われるクスリを所持しており、バーやレストランで出会った女性にクスリを混入した飲み物を飲ませて意識を失わせ、レイプしていた常習犯らしい。被害者による復讐か? 犯罪捜査官エーレンデュルが行方不明のなか、同僚のエリンボルクは現場に落ちていた一枚のスカーフの香りを頼りに捜査を進める。世界のミステリ読者を魅了する北欧の巨人の人気シリーズ第7弾。
謎に彩られた日々の中で、 あなたは私の一番になった 『ななつのこ』から始まる〈駒子〉シリーズ、 20年ぶりの最新作! 大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生の駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、謎に彩られた日々。作家と読者の繋がりから生まれた物語は、愛らしくも頼もしい犬が加わることで新たなステージを迎える。 ■目次 「初めに読んでいただきたい前書き」 「プロローグ」 「ゼロ」 「1(ONE)前編」 「1(ONE)中編」 「1(ONE)後編」 「エピローグ」 「読み終えてから読んでいただきたい後書き(もしくは蛇足)」
【サマセット・モーム賞受賞作】 【ホリヤー・アン・ゴフ賞受賞作】 そこは、現実と幻がいともたやすく交わる地。 妖精、巨人、精霊、魔犬…… 英国コーンウォールの豊かな伝説を下敷きにした、 ささやかでありながら忘れがたい12の物語 48年ぶりに夫と再会するため、旧式の潜水鐘で海にはいっていく老婦人(表題作)、身体が石になる予兆を感じた女性が過ごす最後の一日(「石の乙女たち」)、やがて巨人になる少年と、人間の少女のなにげない日常のひととき(「巨人の墓場」)、数百年を生き、語るべき話を失いながらも再び物語を紡ごうとする語り部(「語り部(ドロール・テラー)の物語」)…… 妖精、巨人、精霊、願い事をかなえる木、魔犬……さまざまな伝説や伝承がいまなお息づく現代の英国コーンウォール地方を舞台に、現実と幻が交錯する日々をあるがまま受け入れ、つつましく暮らす人々の姿を、新鋭ルーシー・ウッドが繊細かつ瑞々しい筆致で描く12編を収録した短編集。訳者あとがき=木下淳子 ■目次 「潜水鐘に乗って」 「石の乙女たち」 「緑のこびと」 「窓辺の灯り」 「カササギ」 「巨人の墓場」 「浜辺にて」 「精霊たちの家」 「願いがかなう木」 「ミセス・ティボリ」 「魔犬(ウィシット)」 「語り部(ドロール・テラー)の物語」
妖精の王女にかけられた呪いは 十八歳の誕生日に 人間の医者によって解かれるだろう おとぎばなしさながらに 妖精の王女と結ばれた若い医者の運命は? 表題作他10編を収録 ガーディアン賞、エドガー賞受賞の著者が紡ぐ生と死、 人間と人外の不思議な世界 医師と不思議な少女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の奇妙な絆を描いた「ロブの飼い主」、お城に住む伯爵夫人対音楽教師のちょっぴりずれた攻防「よこしまな伯爵夫人に音楽を」、独特の皮肉と暖かさが同居する幽霊譚「ハープと自転車のためのソナタ」など、恐ろしくもあり、優しくもある人外たちと人間の関わりをテーマにした短編全十編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集第三弾。 ■目次 「ロブの飼い主」 「携帯用エレファント」 「よこしまな伯爵夫人に音楽を」 「ハープと自転車のためのソナタ」 「冷たい炎」 「足の悪い王」 「最後の標本」 「ひみつの壁」 「お城の人々」 「ワトキン、コンマ」
【特集 「料理をつくる人」】 向日葵の少女 お蔦さんの神楽坂日記 西條奈加 ●相変わらず頼りになるお蔦さんと、さらに磨きのかかった望くんの料理の腕をご堪能ください 白い食卓 千早 茜 ●水族館で出会った女は、「お腹、すいていませんか」と私に声をかけ、弁当を差し出してきた メインディッシュを悪魔に 深緑野分 ●ニューヨークの料理人がつくる、悪魔を満足させるための至高の料理とは? 冷蔵庫で待ってる 秋永真琴 ●背伸びして買った憧れの食器に、自分のための手料理を盛りつけたくて 対岸の恋 織守きょうや ●上京後、姉のために料理をつくってきた俺。その姉の結婚披露宴の日、とある行動に出る…… 夏のキッチン 越谷オサム ●夏の午後、空腹に耐えかねたおれは、ひとりカレーを作る。俊英の爽やかな一編 【小説】 明治殺人法廷 芦辺 拓 ●十六歳の一家惨殺犯の弁護のため法廷に挑む迫丸。それは万に一つの勝ち目もない戦いだった 名探偵の有害性 桜庭一樹 ●名探偵のみならず、その助手にもあった〈有害性〉。衝撃を引きずったまま、夕暮たちは第五の事件現場へーー 特撮なんて見ない 澤村伊智 ●湯浅が提案した再撮影。そのシーンで、追加キャストの生徒が参加することになるが…… 粒と棘 少年の街 新野剛志 ●少年は浮浪児を農家に売る。それがかれらの幸せと信じてーー終戦後の東京で生きるひとびとを活写する連作 記憶の対位法 高田大介 ●神は彼を審したまい、彼の心根を知りたもうーー祖父の遺した「楽譜」の謎がジャンゴに与えた恩寵とは ディオニソス計画 宮内悠介 ●一九六八年、アフガニスタンで起きた二重密室殺人。密室を構成するのは周囲の視線と、銃痕のない宇宙服ーー クリスマス・イヴ フレッド・ヴァルガス 藤田真利子 訳 ●クリスマス……贈り物の夜、そして、暴力の夜。CWAインターナショナル・ダガー複数回受賞作家のクリスマス・ミステリ! 【コミック】 倍々の冒険 熊倉 献 ●「 祠に収めていた石を見つけてほしい」としゃべる蛇。そうすれば元の姿に戻れるというのだが……? 【特別企画】 〈日本推理作家協会賞・翻訳部門〉 応援メッセージ 【ESSAY】 私の小さな地図帖 山崎佳代子 装幀の森 柳川貴代 翻訳のはなし 谷垣暁美 乱視読者の読んだり見たり 若島 正 【COLUMN】 みすてりあーな・のーと 戸川安宣 ひみつのおやつ 中村あき 私の必需品 酉島伝法 【INTERVIEW 期待の新人】 麻宮 好 【INTERVIEW 注目の新刊】 宇佐美まこと 似鳥 鶏 町田そのこ 【訃報】 追悼 池 央耿 【BOOKREVIEW】
【英国SF協会賞YA部門受賞】 呪いを解く力をもつ少年と、 かつて呪いにかけられていた少女 呪いを、謎を解きながら旅をする 『嘘の木』の著者が描く唯一無二の世界 〈原野(ワイルズ)〉と呼ばれる沼の森を抱える国ラディスでは、〈小さな仲間〉という生き物がもたらす呪いが人々に大きな影響を与えていた。15歳の少年ケレンは、呪いの糸をほどいて取り除くほどき屋だ。ケレンの相棒は同じく15歳のネトル。彼女はまま母に呪いをかけられ鳥にかえられていたが、ケレンに助けられて以来彼を手伝っている。二人は呪いに悩む人々の依頼を解決し、さまざまな謎を解き明かしながら、原野に分け入り旅をするが……。 英国SF協会賞YA部門受賞。『嘘の木』の著者が唯一無二の世界を描く傑作ファンタジイ。
【カゼス文学賞、海辺の文学賞受賞】 美食、策謀、嫉妬・・・・・・そして愛と孤独 三ツ星シェフはなぜ栄光の頂点で死を選んだのか?! フランス美食業界の光と影を見事に描き切った傑作小説! 三ツ星シェフ、ポール・ルノワールが猟銃自殺を遂げた。世界最優秀シェフに選出されたばかりだった彼がなぜ? 伝説的な料理人だった祖母の時代から三ツ星シェフに上りつめた現在までの彼の人生と、華やかなフランス料理界の裏面。料理人たちの野心、苦悩、嫉妬、闘い、そしてガイドブックの星の重圧……。P・ボキューズもA・デュカスも登場する元ミシュラン調査員にしか書けない傑作小説! カゼス文学賞・海辺の文学賞受賞作。
論理の石段を積み重ね、真相を俯瞰する 高台に登る過程を、推理といいます。 案山子だらけの山村が、 豊穣なミステリの里に変貌する! これはその感動の記録です。--辻真先 清々しいまでにストレートな犯人当て。 〈読者への挑戦〉が二段階に分かれて 挿入されているのもフェアで、 意図が判るとうれしくなる。 追いかけたくなる作家がまた一人増えた。--有栖川有栖 現場は雪の密室、犯人は案山子!? 俊英が贈る渾身の純正本格推理 〈家政夫くんは名探偵!〉シリーズの新鋭による、本領発揮の傑作 案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、ついに殺人事件が勃発する。現場はいわゆる雪の密室の様相を呈していたーー。“楠谷佑”のペンネームで活動する合作推理作家の大学生コンビが謎に挑むシリーズ第一弾。本格推理の俊英が二度に亙る〈読者への挑戦状〉を掲げて謎解きの愉しみを満喫させる、渾身の推理巨編! 叢書ミステリ・フロンティア20周年記念特別書き下ろし作品。
理系のフォロワーがこれ本物かも・・・ と騒いでたのでアーカイブ遡ったけど、 さすがに加工だよね? でもなんか癖になるんだよな〜。 登録と高評価、押しときますね。--青崎有吾 SF×百合×実験×生放送! オタクの好きな物 全部盛りだぞ!--届木ウカ 天才科学者の発明を紹介し、 目指せチャンネル登録者1000人! 〈裏世界ピクニック〉著者による 新感覚の動画配信者SF!! 配信サービスで《ときときチャンネル》を始めた十時(ととき)さくらは、同居人のマッドサイエンティスト・多田羅未貴(たたらみき)の発明を紹介し、収益化することを目指す。宇宙を飲んで、時間を飼って、目指せチャンネル登録者数一〇〇〇人! 全編配信口調と視聴者コメントで語られる、新感覚の配信者SF! ■目次 #1【宇宙飲んでみた】 #2【時間飼ってみた】 #3【家の外なくしてみた】 #4【近所の異世界散歩してみた】 #5【エキゾチック物質雑談してみた】 #6【登録者数完全破壊してみた】
【第33回鮎川哲也賞受賞作】 辻真先 終盤で明らかとなるこの物語ならではの、 トリックにも感じ入った 東川篤哉 この舞台でのみ可能なトリックがあって大いに関心した 麻耶雄嵩 敵艦との交戦などストーリー的に盛り上げるべきところは 盛り上げ、しかもきちんとトリックに関与している。 正賞受賞にふさわしい 海上を征く巨大な“密室”で相次ぐ人知を超えた不可能犯罪 【第33回鮎川哲也賞受賞作】十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。強制徴募された若者たちを乗せ、戦列艦ハルバート号は北海を目指すが、新月の夜に衆人環視下で水兵が何者かに殺害される事件を切っ掛けに、続けて不可解な殺人が発生。逃げ場のない船の中で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか? フランス軍との苛烈な戦いのさなか、軍艦という巨大な密室で相次ぐ不可能犯罪を描く第33回鮎川哲也賞受賞作。