小説むすび | 出版社 : 東京創元社

出版社 : 東京創元社

紙魚の手帖Vol.13紙魚の手帖Vol.13

【受賞作決定!】 第33回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩 第1回創元ミステリ短編賞 選評 大倉崇裕・辻堂ゆめ・米澤穂信 【第1回創元ミステリ短編賞受賞作】 嘘つきたちへ 小倉千明 ●小学校卒業以来、久方ぶりに東京で再会した三人。自然とあの日、あの事件を思い出す…… 朝からブルマンの男 水見はがね ●喫茶店で週三回、一杯二千円のコーヒーを注文する奇妙な客。彼の目的とは一体何か? 【新連載】 粒と棘 第1話 幽霊とダイヤモンド 新野剛志 ●元飛行士の担ぎ屋を尋ねて闇市には怪しい男の姿が。終戦から間もない東京を活写する連作 【小説】 泥酔肌着切り裂き事件 今村昌弘 ●明智恭介からの電話着信は、厄介な事件が持ち込まれる前兆だ。ただ今朝はいつもと様子が違って…… 明治殺人法廷 第6回 芦辺 拓 ●一家大量殺人の容疑者の弁護に立つ決意を固めた迫丸。かくして法廷の扉が開くーー きみのかたち 第9回 坂木 司 ●シュンの自宅であるマンションを訪れた大地とイリコ。だが、小学生にとっては問題は山積みで…… 名探偵の有害性 第3回 桜庭一樹 ●第三の事件で絶体絶命の危機に陥った名探偵。三十年後の今、その場面を私たちはテレビで見ているーー 記憶の対位法 第6回 高田大介 ●紙片の謎を調べる一方、新聞記者としても飛び回るジャンゴ。そして友人の身に思わぬ事件が…… 神の目 フランシス・ハーディング 児玉敦子 訳 ●ロンドン上空の気球から画家が不審な落下死を遂げた。容疑をかけられたメイドを助けようと下働きの少年は調査をはじめる 【コミック】 第3回 レーザービーム・ステッチ 熊倉 献 ●「パーカーの袖を、4本にして欲しいの」奇妙な頼みごとに想像は膨らんで…… 【特別企画】 日本推理作家協会賞2023年 翻訳小説部門賞 受賞記念翻訳者インタビュー 【ESSAY】 私の小さな地図帖 その三 子供たちの旅 山崎佳代子 装幀の森 第8回 柳川貴代 翻訳のはなし 第11回 『失われたものたちの本』 田内志文 ホームズ書録 パリの実録であるかのようなホームズ翻訳 北原尚彦 【COLUMN】 みすてりあーな・のーと その1 フィルポッツとクリスティ 戸川安宣 ひみつのおやつ*芋けんぴ 市川哲也 私の必需品*古本あれこれ 柳川 一 【INTERVIEW 期待の新人】 岡本好貴 【INTERVIEW 注目の新刊】 『ヴァンプドッグは叫ばない』 市川憂人 『でぃすぺる』 今村昌弘 【BOOKREVIEW】

間の悪いスフレ間の悪いスフレ

発売日

2023年9月29日 発売

【シリーズ累計40万部突破!】 ビストロ・パ・マルへようこそ。 コロナ禍も乗り越え、 おなじみのスタッフが皆様をお待ちしております。 シェフ三舟の絶品料理と 鮮やかな推理をご堪能ください。 下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは、変人シェフ三舟さんとスーシェフの志村さん、ソムリエールの金子さん、ギャルソンの高築くんの四人。 コロナ禍で厳しい状況の飲食店業界、〈パ・マル〉でも、テイクアウトメニューを考えたり、料理教室を始めたり……。そんななかで、料理教室で起きた気まずい出来事、ひとり分のテイクアウトを買いにくる男子中学生の謎、自身のレストランにスタッフが定着しない理由がわからず悩む他店のシェフ、高築くんのいとこのプロポーズ計画等々、名探偵シェフのまわりには相変わらず謎や相談ごとがいっぱい。全七編を収めた待望のシリーズ第四弾。 ◆収録作品 「クスクスのきた道」 「未来のプラトー・ド・フロマージュ」 「知らないタジン」 「幻想のフリカッセ」 「間の悪いスフレ」 「モンドールの理由」 「ベラベッカという名前」

最後の三角形最後の三角形

魔法は破られるようにできているの。 でも、約束はそうじゃない。 世界幻想文学大賞に7回、 シャーリイ・ジャクスン賞に4回、 MWA賞、ネビュラ賞など数多の賞に輝く 現代幻想文学の巨人による 郷愁と畏怖と偏愛に満ちた14篇 アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。指で絹をなでたときには、レモンメレンゲの風味とねっとりした感触を舌に感じる。ぼくは「共感覚」と呼ばれるものの持ち主だったーーコーヒー味を通してのみ互いを認識できる少年と少女の交流を描くネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」、エミリー・ディキンスンが死神の依頼を受けて詩を書くべく奮闘する「恐怖譚」、マッドサイエンティストが瓶の中につくりあげたメトロポリスの物語「ダルサリー」、町に残される奇妙なしるしに潜む魔術的陰謀を孤独な男女が追う表題作ほか、繊細な技巧と大胆な奇想に彩られた全十四篇を収録する。 ■目次 「アイスクリーム帝国」 「マルシュージアンのゾンビ」 「トレンティーノさんの息子」 「タイムマニア」 「恐怖譚」 「本棚遠征隊」 「最後の三角形」 「ナイト・ウィスキー」 「星椋鳥(ほしむくどり)の群翔」 「ダルサリー」 「エクソスケルトン・タウン」 「ロボット将軍の第七の表情」 「ばらばらになった運命機械」 「イーリン=オク年代記」  編訳者あとがき

ヴァンプドッグは叫ばないヴァンプドッグは叫ばない

発売日

2023年8月31日 発売

厳戒態勢が敷かれた都市と、 密室状態の隠れ家で起こる連続殺人。 殺人鬼が仕掛けた、想像を絶するトリックとは? マリアと漣が挑む、史上最大の難事件。 『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なるシリーズ第五弾! U国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。襲撃犯一味のワゴン車が乗り捨てられていたのは、遠く離れたA州だった。応援要請を受け、マリアと漣は州都フェニックス市へ向かう。警察と軍の検問や空からの監視が行われる市内。だがその真の理由は、研究所から脱走した、二十年以上前に連続殺人を犯した男『ヴァンプドッグ』を捕らえるためだった。しかし、『ヴァンプドッグ』の過去の手口と同様の殺人が次々と起きてしまう。 一方、フェニックス市内の隠れ家に潜伏していた襲撃犯五人は、厳重な警戒態勢のため身動きが取れずにいたが、仲間の一人が邸内で殺されて…!? 厳戒態勢が敷かれた都市と、密室状態の隠れ家で起こる連続殺人の謎。マリアと漣が挑む史上最大の難事件! 大人気本格ミステリシリーズ第五弾。

紙魚の手帖Vol.12紙魚の手帖Vol.12

【受賞作決定!】 第14回創元SF短編賞 選評 宮澤伊織・小浜徹也(東京創元社編集部) 【第14回創元SF短編賞受賞作】 竜と沈黙する銀河 阿部登龍 ●2035年。〈竜の女王〉の影を追い、査察官ザーフィラは故国へ向かう。第14回創元SF短編賞受賞作 【小説】 くらりvsメカくらり 青崎有吾 ●出版社を破壊するのは何者だ? W映像化で話題の著者が描くアクションSF 記憶人シィーの最後の記憶 柞刈湯葉 ●人類が消えて数百年。完全な記憶を持つ少年と喋る黒猫は、終わりのない旅を続けていた ローラのオリジナル 円城塔 ●画像生成者の語り手が作り上げる「ローラ」。命令と選別によって生まれ、殖えてゆく、無数のローラたちーー 扉人 小田雅久仁 ●雨の日の運命的な出会いから二年、男は突然私の前から消えた。国家安全局に追われる彼の正体とは 手のなかに花なんて 笹原千波 ●中学生の優花は、夏休みを祖母と過ごす。認知機能の低下が見られるなか、情報人格となった祖母と…… この場所の名前を 高山羽根子 ●大学事務で学生の要望を淡々と処理する私が夢中になったのは、ネット上で行う協力型場所当てゲームだった ときときチャンネル♯6【登録者数完全破壊してみた】 宮澤伊織 ●ネットの紹介記事がバズって登録者数が急増! 一気に五〇〇人を目指し、今回は耐久配信をお届けします 冬にあらがう 宮西建礼 ●史上有数の大噴火発生。地球規模の苛酷な食料危機に、高校生とAIが立ち向かう 英語をください アイ・ジアン 市田泉訳 ●言語能力を売買できるようになった近未来。中国から移住してきたジリアンは単語を切り売りしながら生活しているがーー 【コミック】 第2回 空中楼閣 熊倉献 【創元SF60周年記念】 特別対談 草創期の創元SF 高橋良平×戸川安宣 特別寄稿 四十三年めの『星を継ぐもの』 加藤直之 【ESSAY】 翻訳のはなし第10回 銀河帝国の方々(ほうぼう)--新訳裏話 鍛冶靖子 乱視読者の読んだり見たり第8回 異星(性)との遭遇ーーレムとル=グィン 若島正 【COLUMN】 ひみつのおやつ*コンビニのクレープ 品田遊 私の必需品*外出を楽しく! おでかけに持っていきたいアイテム7選 野崎まど 【SF BOOKREVIEW】 国内SF 渡邊利道 翻訳SF 鯨井久志 【特別企画】 第23回本格ミステリ大賞贈呈式レポート 【INTERVIEW 期待の新人】 前川ほまれ/水庭れん 【INTERVIEW 注目の新刊】 『君の六月は凍る』 王谷晶 /『あなたは月面に倒れている』倉田タカシ 【BOOKREVIEW】

藍色時刻の君たちは藍色時刻の君たちは

発売日

2023年7月28日 発売

読書メーター読みたい本ランキング第1位 (単行本 月間 2023年5月19日〜6月18日) いつか、義務も後悔も手放して。 あなたはあなたの人生を生きるのよ。 私たちはこの港町で家族を介護し、 震災で多くを失い、そしてあの人に救われた。 ヤングケアラーたちの青春と成長を通し、 人間の救済と再生を描く渾身の傑作! 2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽は、統合失調症を患う母を介護し、家事や看病に忙殺されていた。彼女の鬱屈した感情は、同級生である、双極性障害の祖母を介護する航平と、アルコール依存症の母と幼い弟の面倒を看る凛子にしか理解されない。3人は周囲の介護についての無理解に苦しめられ、誰にも助けを求められない孤立した日常を送っていた。しかし、町に引っ越ししてきた青葉という女性が、小羽たちの孤独に理解を示す。優しく寄り添い続ける青葉との交流で、3人は前向きな日常を過ごせるようになっていくが、2011年3月の震災によって全てが一変してしまう。2022年7月。看護師になった小羽は、震災時の後悔と癒えない傷に苦しんでいた。そんなある日、彼女は旧友たちと再会し、それを機に過去と向き合うことになる。ヤングケアラーたちの青春と成長を通し、人間の救済と再生を描く渾身の傑作長編!

七月七日七月七日

東アジアに伝わる七夕伝説、 不老不死の薬を求める徐福伝説、 済州島に伝わる巨人伝説ーー 伝説や神話からインスピレーションを得て 日中韓三ヵ国の作家が紡ぐ、十の幻想譚。 七夕の夜、ユアンは留学で中国を離れる親友ヂィンに会いに出かけた。別れを惜しむ二人のもとに、どこからともなくカササギの大群が現れーー東アジア全域にわたり伝えられている七夕伝説をはじめとし、中国の春節に絡んだ年獣伝説、不老不死の薬を求める徐福伝説、済州島に伝わる巨人伝説など、さまざまな伝説や神話からインスピレーションを得て書かれた十の物語。日中韓3カ国の著者による韓国発のオリジナル・アンソロジー。 ■目次 「七月七日」ケン・リュウ 「年の物語」レジーナ・カンユー・ワン 「九十九の野獣が死んだら」ホン・ジウン 「巨人少女」ナム・ユハ 「徐福が去った宇宙で」ナム・セオ 「海を流れる川の先」藤井太洋  「……やっちまった!」 クァク・ジェシク 「不毛の故郷」イ・ヨンイン 「ソーシャル巫堂指数」ユン・ヨギョン 「紅真国大別相伝」イ・ギョンヒ

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP