出版社 : 水声社
蓮華の書蓮華の書
古代エジプト文明は死んだ。だが、エジプトの霊は生きている。《神智学協会の最高の作家のひとり》と称される英国の小説家が古代エジプトの神殿と都市を舞台にひとりの小年の霊的な覚醒と成長秘儀と闘争の中での転生を描いた驚くべき神秘小説が本書である。
追跡追跡
〈かれ〉はかつて革命のために暗殺を敢行した〈英雄〉。しかし、今では庇護なき〈逃亡者〉…。鳴り渡る英雄交響曲の響きと濃密な宗教的雰囲気とを基調に、〈娼婦〉、〈偽札〉、〈老婆〉などの符牒が旋回する錯綜したテクスト空間の中で、次第に明かされる、魂の救済を希求する一人の男の血塗られた歴史とその末路。現代ラテンアメリカを代表する作家が描く傑作中篇。
メルヘンの世界観メルヘンの世界観
シュタイナー教育の代表者として世界的に知られる著者が、アジアのメルヘンとグリム童話を具体的にとりあげながら、そこに秘められた人間の成長と人類の歴史をめぐる深い叡智の意味を説き明かす日本での連続講演集。
ある遭難者の物語第2版ある遭難者の物語第2版
1955年2月のある日,荒天下のカリブ海で、コロンビア海軍の駆逐艦から数名の水兵が海に落ちた。全員が絶望視されていたにもかかわらず,10日後、1人の水兵が瀕死の状態で母国に漂着した。太陽に焼かれ、鮫と闘い、友人の霊と語り、筏に自らを縛り付け、人喰い人種の島を恐れ、巨大な海亀に出会いつつ、極限的な飢えと渇きの果てに祖国に生還した彼を待ちうけていたものは…。