出版社 : 祥伝社
同心見習の瀬島利三郎が袈裟斬りで殺された。巷を騒がす辻斬りの犠牲となったのか。彼と同じ道場の朋輩の失踪も判明。高積見廻りの滝村与兵衛は敵を討つべく探索に乗り出すが、自身までもが命を狙われる。癖のある奉行所の面々や香具師の元締、さらには“目目連”という謎の組織も巻き込んで、与兵衛は江戸一残忍で冷酷な悪党を追い詰める!著者渾身のシリーズ。
旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに、死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが、ゲストの火山学者・碓氷優佳は姫乃が残したメッセージの意味を見逃さなかった。最後に笑う「彼女」は誰か…。
紗代はバスタイム関連グッズを扱うショップの店長。同じ駅ビルで働く未知人に片思い中。そんな紗代の前に、神様が降臨、「恋愛検定」二級を受検することに。だが、いつもいい人どまりの紗代は告白どころか未知人の恋を応援してしまう始末。紗代の合格は怪しく…。男女七人の恋愛力を神様が判定!?一歩踏み出す勇気を与えてくれる、恋愛エンターテインメント!
闇の中で紙のように白い顔の女ー。旅行作家・茶屋次郎はある夜、自宅近くで火事に遭遇した。直後、飛び出てきた女と入れ替わりに茶屋は屋内へ。取り残された男を助けたが、男はその記憶がなく、女もいなかったと証言。命の恩人から一転、放火犯と疑われる。茶屋は自ら無実を証明すべく、男の故郷・京都へ。だが、待っていたのは、保津川で死んだ男女三人の謎だった。
南アルプスへ地質調査に出かけた研究者が失踪。京都鞍馬の山中で彼の車が見つかり、大阪南部の海岸で遺体が発見される。彼が研究していた中央構造線と呼ばれる大断層が事件と関連するのか?研究者の孫紗希子と捜査に乗り出す宮之原警部。原発マフィアと噂される大学教授、謎の女占い師、元アイドルに似た女、次々と現れる不審な関係者…。宮之原警部が難事件に挑む!
将軍徳川家重の隠れ御庭番、里見伝兵衛。彼は秘宝「龍眼」を求めて江戸城に忍び込むが、罠にかかり、逃亡。その最中に記憶を失い、好々爺となってしまった。しかし、御庭番としての技だけは体に染みこんでおり、山賊に襲われる猟師の村を護り、破落戸に狙われた商家を救う。だが、その活躍で伝兵衛の生存を確認した幕閣が、最強の刺客を放った…!痛快時代小説。
各国の傭兵を陰でサポートする傭兵代理店。そこに所属する最強の傭兵・藤堂浩志に新たな依頼が入った。紛争中のシリアで化学兵器使用の有無を調査して欲しいという。フランス外人部隊と協力し潜入した浩志。待ち受ける罠に次ぐ罠。やがて浩志は紛争を激化させて利益を得ようとする者がいるという真実を知るがー。悪魔の野心を打ち砕け!圧巻・衝撃のアクション小説。
尖閣諸島沖で三隻のはえ縄漁船が突如消息を絶った。中国公船が関わっているという情報をもとに、行方不明になった漁師を救い出すべく、最強の傭兵部隊“リベンジャーズ”が出動する!覇権主義で牙を剥く中国、為す術のない日本、傍観する米国。様々な策謀が巡らされる中、“リベンジャーズ”に最大の危機が!?やがて、シリアで暗躍した敵が浮上し…。迫力の大巨編。
「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者鬼堂民斎。二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶な元深川芸者にも相手にされない三十四歳。だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった。二本差しを筮竹に持ち替え、市井を賑わす恋の悩みや悪巧みを大解決!を目指すのだがー情味豊かなユーモアと推理が冴える新シリーズ、誕生!
隠密同心にして易者の鬼堂民斎は愕然とした。寝しなの自分の顔に女難の相を観たのに続き、翌朝いちばんの客にもはっきりとそれを観たのだ。客は金物商の主で極めつけの女嫌いだという。裏庭のけやきの伐採についての相談をうけた民斎が店を訪れると、なんと巨木から紅血が!これは女の呪いなのか!-(女難の相あり)。奇問難問も鮮やかに解決、爽快新シリーズ!
「火事と喧嘩は江戸の花」と申しましても、喧嘩をうまく治めるのは難儀なこと。まして侍と棒手振りの一戦となればなおのこと。そんな派手な喧嘩を見事治めてみせたのが、日之本源九郎と名乗る謎の若さま。すると今度は喧嘩の片割れ棒手振り仙太を手下に、女や子供を拐かす悪人退治にいざ出陣。結果やいかに?愉快、痛快、奇々怪々の若さま活劇、まずはご覧あれ。
違法捜査を厭わない尾津航平と、ヤマザとの癒着が噂される荒くれ者の白戸恭太。迷宮事件を扱う捜査一課強行犯捜査第二係の分室の二人に、再捜査の指令が出た。四年前、関東誠和会傘下の稲葉組組長が新宿で射殺された事件だ。被害者に怨みを持つ者が次々と浮上する中、警察内部にも容疑者がいると分かるのだが…。最強コンビが辿り着いた真相は!?好評シリーズ第二弾。
会社員本山健一の恋人はやっかいなタイプ。猫のように大きな瞳の童顔で小柄、ショートの黒髪がよく似合う美人。そのうえ体の相性も抜群。だが、職場での協調性はなく、ブリッ子でチヤホヤされるのが大好きという、まさに「女の敵」なのだ!そのせいで社内トラブルや擦れ違いなど問題が続出。やがて会社が危機に瀕した時、彼の愛が試される!?世の男女に贈る純愛官能。
「ああいう男はとり除かねば」文政半ばの年末、江戸城内外で奥祐筆組頭・越後織部は謀議を重ねていた。翌春、長兄で目付・片岡信正の婚儀の喜びも冷めぬ中、今は市井に生きる末弟・唐木市兵衛は、信正配下の小人目付・返弥陀ノ介捕縛、責問の報に驚愕。信正も謹慎中と知り、真相の究明に乗り出すが…。冤罪に落ちた兄と友を救うため、“風の剣”が城に巣くう闇を斬る!
手習い子の一人・太吉が新参の巳之吉を殴った。理由を言わぬ太吉に、太吉の非を言い募る巳之吉。双方納得がゆく“納め時”を見極めんとする師匠の秋月栄三郎だったが、即座に太吉を叱らぬ栄三郎に巳之吉の父・儀之助は激高。結果、巳之吉は姿を見せなくなり、栄三郎には不穏な影が…。剣客にして取次屋、その表の顔は手習い師匠。栄三が示す心温まる人生指南とは?
母の死を機に、江戸へと単身やって来た正助。小間物問屋で奉公していると、豊満で魅力的な内儀・タキに快楽の味を教えられ、美しいわがまま娘の桃とも濃密なときを重ねる。そんな折、大名屋敷への遣いを頼まれる。そこで知った“正助はご落胤”という驚愕の事実!俄に殿様となった正助には、正室、側室、侍女と、豪華絢爛な美女を侍らせ三昧の日々が待っていた!
農園を経営する砂田家の長男・謙太が誘拐された。長野県警の城取警部補は、知事の特命で捜査に派遣された信州大学の四月朔日教授とともに現場へ。離婚して家を出た謙太の母親が「リュウにならなきゃいけない」と呟いていたとの証言を得る。それを聞いた四月朔日は、信州に伝わる泉小太郎伝説の龍のことだと断言するが…(表題作「龍の行方」より)。古くから伝わる五つの民話が事件の鍵を握るー?