出版社 : 花乱社
想い出の汀想い出の汀
「ラ・サール高をタテに出て,東大をヨコに出た。」 白砂青松の鹿児島ラ・サール高校から,大学紛争まっただ中の東京大学へ。安田講堂事件,三島由紀夫との公開討論会にも際会。 1963-70年,昭和のど真ん中を駆け抜けた詩人の自伝的青春小説。 桜島 胡座をかいて 松籟のもとで 白い聖火リレー 宿借りから海月へ 潮だまりの落とし穴 E♭mの裏声 水の盃 血の名残り から潮の夏 奥多摩のおくつき 漣と艀 時化日和 背水の乱 桜と風は南から 芽ぶきどき 氷の栞 夢路はるかに 母はいろいろと 桃から桜へ 縦書きのヨーソロー Mの変 冬の旅 あとがき
長溥の悔恨長溥の悔恨
日本の「開国」は、あれでよかったのか。 昨夜まで攘夷、天誅を叫び、会津を始めとする忠義の臣民を非道に殺戮しながら、夜が明けるや卑しいまでの西洋崇拝。薩長中心の専制を冷ややかに見ながら、藩主黒田長溥は悔いる。あの乙丑の年の大粛清は一体、何だったのか。月形洗蔵、加藤司書らが在れば、新しき政治の中枢に加わり真っ当な国の礎となったのではないか──。 悲憤の歴史小説。 プロローグ 島津の血 お由羅騒動 蘭 癖 斉彬の死 筑前勤王党 加藤司書 勤王派と佐幕派の対立 犬鳴山別館築造事件 根を切り枝葉を枯らせ 長崎・イカルス号事件 革命前夜 二本松藩、会津藩の悲劇 太政官札贋造事件 エピローグ 参考・引用文献
村上仏山と水哉園村上仏山と水哉園
郷土・美夜古が生んだ偉人の事蹟と交流。新発見の水哉園「席序」、義弟宛書簡など一次資料を駆使して郷土の偉人の事蹟と交流を辿り、併せて関係文献を総覧した、近代文学・教育史研究の成果。
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