出版社 : 論創社
1923年秋、結婚式のために集ったデルタ地方の大農園一家の日常を、主に5人の白人女性の複雑な内面を通して緻密に描き出す。アメリカ深南部ミシシッピの作家ウェルティによる傑作長編小説、57年ぶりの新訳。
金髪美女、債務取立人、食料品王の息子、ゴロツキ。“ガチョウの貯金箱”に群がるアブナイ奴ら。相棒サムを拉致されて孤立無援となったジョニーは難局を切り抜けられるか? “笑撃”のクライマックスが待ち受ける〈ジョニー&サム〉シリーズ長編第13作。 一本足のガチョウの秘密 訳者あとがき
ロシアの物理学者アレクセイは何者かに襲われ、拉致される。石油産出国の諜報組織が仕掛ける罠と暴力から仲間を守れ!半年間の軟禁状態から救出されたものの、CIA、モサド、中国工作員らが入り乱れて動き出すー。夢のエネルギーに群がる覇権国の利害をめぐる情報戦を描いた実力派作家の渾身作!スパイたちの攻防。
闇夜に襲撃されるアーミテージ。凶弾に倒れるチェンバーズ。警官殺しも厭わない恐るべき“善人”が研ぎ澄まされた牙を剥く! 上司のチェヴィオット・バーマン警部も登場する警察小説の傑作、原書刊行から59年ぶりの初邦訳。 善人は二度、牙を剝く
現在最も注目されるアイルランド作家、トビーンによる長編歴史小説。トーマス・マンを主人公に、20世紀ドイツ文化の様相を包括的に描写した壮大な家族の物語。公の顔とプライバシー、愛国心と幻滅の間で揺れ動くマンの内奥世界を重厚に描き出す。 日本語版に寄せて 第一章 リューベック 一八九一年 第二章 リューベック 一八九二年 第三章 ミュンヘン 一八九三年 第四章 ミュンヘン 一九〇五年 第五章 ヴェニス 一九一一年 第六章 ミュンヘン 一九一四年 第七章 ミュンヘン 一九二二年 第八章 ルガーノ 一九三三年 第九章 キュスナハト 一九三四年 第十章 ニュージャージー 一九三八年 第十一章 スウェーデン 一九三九年 第十二章 プリンストン 一九四〇年 第十三章 パシフィック・パリセイド 一九四一年 第十四章 ワシントン 一九四二年 第十五章 ロスアンジェルス 一九四五年 第十六章 ロスアンジェルス 一九四八年 第十七章 ストックホルム 一九四九年 第十八章 ロスアンジェルス 一九五〇年 訳者あとがき
死体が持っていた財布の十五万フランを狙う浮浪者“ネズミ”。彼に不審を抱くパリ九区担当のロニョン刑事。遺失物扱いされた財布を巡る事態は思わぬ展開を見せ始める。煌びやかな花の都パリが併せ持つ仄暗い世界を描いた〈メグレ警視〉シリーズ番外編! ロニョン刑事とネズミ 訳者あとがき
美しすぎる女子アナとして地元テレビ局で有名な広瀬愛理。彼女の挙式目前に起こった殺人事件。捜査を担当する友永は「狂犬」と呼ばれる女性刑事だったー。難航する資産家殺人事件の真相を暴く天下無敵の女性捜査官、いざ降臨!
捨て子騒動に悩む美しい未亡人を救うため捜査に乗り出した名探偵ネロ・ウルフと助手のアーチー。二人の行方に待ち受ける事件とは……。家族問題に切り込んだシリーズ後期の傑作を初邦訳! 母親探し 訳者あとがき
ドイツ人捕虜を翻弄する数奇な運命(さだめ)。謀略の飛行機事故や英国空軍パイロット射殺事件が見え隠れする中、〈奇妙な捕虜〉の過去が徐々に明かされていく……。 奇妙な捕虜 訳者あとがき 解説 横井 司
一文無しになった凸凹コンビが製革工場に就職! 出勤初日から殺人事件に遭遇し、“しぶしぶ”事件解決に乗り出すサム&ジョニー。そんな二人に忍び寄る怪しい影の正体とは……。命の危機に晒された二人の運命や如何に? レザー・デュークの秘密 訳者あとがき
大手デベロッパーのエースだった吉沢は、プロジェクト失敗の責任を負わされて左遷。今回さらに宮古島支社に配属。翌日、高級別荘地の大型案件を一手に引き受けていた同僚が水死体で発見されたー用地買収をめぐる人間模様とSNSの闇、その奥から姿を現した事件の真相とは?「論創ミステリ大賞」堂々の受賞作!
金の匂いを嗅ぎつけた人々を引き寄せる、大富豪の地所“ハッピー・クロフト”。殺人、盗難、変死が続発し、平和な土地に暗雲が立ち込める…。事件関係者が口にした“ビリー・ボーイ”とは何者なのか?美術評論家でもあったマシュー・ヘッドのデビュー作、80年の時を経た初邦訳。
静寂を好み、花々を愛(め)で、愛豚を慈しむ。都会の喧騒を嫌い、ブランディグズ城に帰ってきたエムズワース伯爵を待ち受ける災難。豚盗難計画や富豪令嬢の婚約問題など、次々と巻き起こる珍騒動を円満解決するためフレッド叔父さんが奮戦する。 ブランディングズ城の救世主 訳者あとがき 解説 二階堂黎人
ーもしも誰かを殺すとなったらどんな手段を選ぶか、陪審員たちはコーヒーカップを片手に語り合う。無実を叫ぶ新聞記者に下された非情の死刑判決。彼を裁いた陪審員が人里離れた山荘で次々と無惨な死を遂げる…。閉鎖空間での連続殺人を描く本格ミステリ!
警視庁の広報室長にして散弾銃のスペシャリスト・田代水丸のもとに、静岡県警から捜査協力の依頼が届く。殺人現場に落ちていた特殊な薬きょうを調べてほしいという、最初は小さな事件に思えたがー。謎の犯罪組織との千年を超える暗闘に、能力を秘めた男が一人立ち向かう!
野草入りのハーブティーを飲んだ精神衰弱の夫人がヒ素中毒で死亡。その後も不穏な出来事が相次ぎ、ロンドン警視庁のダン・パードウ警部は犯人と目される人物に罠を仕掛けるのだが……。 未来が落とす影 訳者あとがき 絵夢恵
古びた洋館で起きた転落死事件を捜査する刑事・山城。やがて佐織という女を突き止めるが、女は早々に警察へ出頭。裁判で落ちこぼれ弁護士と最強検事の攻防が始まったー。二転三転する展開は法の盲点を突く驚愕の事件へと変貌する!