出版社 : 論創社
『推理ストーリー』及び『推理』に発表されたままとなっていた単行本未収録短編十作を一挙集成!そのほか、“読者への挑戦”形式の掌編三作、オランダ旅行や身辺雑記を綴ったエッセイ八篇を加え、作家・飛鳥高が遺した文筆業の全貌に迫る。巻末には長女・吉本光歩氏の書下ろしエッセイ「父 飛鳥高」を収録。
銀行強盗事件の容疑者を追う私立探偵カーニー・ワイルド。巧妙な逃亡計画を企む真犯人を追いつめるカーニーは祝祭マルディグラが終わるまでに事件を解決できるのか。 嘆きの探偵 訳者あとがき 解説 二階堂黎人(作家)
喜寿を迎えた今なお創作意欲が旺盛な『幻影城』出身作家、霜月信二郎が作り出す華麗なる推理の迷宮。デビュー作「炎の結晶」から新作「消えた密室」まで全14作の創作を納め、自身の探偵小説観を綴った評論「探偵小説・夢・ぼく」を併録した初の単行本。巻末には最新の書下ろしエッセイ「幻影城・影の会の思い出」を収録!
〈ピーター・ウィムジー卿〉シリーズの第一短編集” Lord Peter Views the Body”を新訳。英国ドロシー・L・セイヤーズ協会公認推薦翻訳書! 鋼の指を持つ男の忌まわしき物語(ヒストリー) 口吻をめぐる興奮の奇譚 メリエイガー伯父の遺書をめぐる魅惑の難題 瓢箪から出た駒をめぐる途方もなき怪談 面皮を剥ぐ婆(ジョーカー)にまつわる理屈無視の逸話 不和の種をめぐる卑しき泣き笑い劇 逃げる足音が絡んだ恨み話 嗜好の問題をめぐる酒飲み相手の一件 竜頭に関する学術探究譚 盗まれた胃袋をめぐる釣り人の一口噺 顔なき男をめぐる解けない謎 訳者あとがき 解説 塚田よしと(クラシック・ミステリ愛好家)
コロナ禍から10年が経過した日本の社会…。バイザーを利用した相互監視システムが構築され、どんな理由であれ、適合できない人々は「アンプラ」と呼ばれた。不適合の人々は“静山泊”に集まり共同生活を送るものの、地域住民による排斥運動に悩まされる。彼ら・彼女らの行く場所はあるのか?
シリーズ既刊『不思議の国のアリス』(2006)の続編。7歳半になったアリスは、暖炉の上の鏡をくぐり抜けて鏡の国へ迷い込む。『鏡の国のアリス』原作出版150周年記念出版! イギリス本国でも未発表の貴重なオリジナル挿絵を収録。 1 鏡の家 2 もの言う花たちの庭 3 鏡の国の虫たち 4 トゥイードルダムとトゥイードルディー 5 羊の毛皮と小川 6 ハンプティ・ダンプティ 7 ライオンとユニコーン 8 「発明したのは拙者だ」 9 クイーン・アリス 10 揺さぶって 11 目が覚めると 12 夢を見ていたのは誰? 訳者あとがき
パリ、ローマ、ヴェネツィア、ロンドン…傑作が生み出されるまでの小説家の五年間を描く。ブッカー賞最終候補、国際IMPACダブリン文学賞、ロサンゼルス・タイムズ・ノベル・オブ・ザ・イヤー、フランス最優秀外国文学賞など数々の賞を受賞した名作が、ついに邦訳。 日本語版に寄せて(コルム・トビーン)/一章 一八九五年一月/二章 一八九五年二月/三章 一八九五年三月/四章 一八九五年四月/五章 一八九六年五月/六章 一八九七年二月/七章 一八九八年四月/八章 一八九八年六月/九章 一八九九年三月/十章/一八九九年五月/十一章 一八九九年十月/訳者あとがき
異国情緒に満ちたホテルを恐怖に包み込む支配人殺害事件。平穏に見える日常の裏側で何が起こったのか?日本初紹介となる著者唯一のノン・シリーズ長編!
不気味な噂を今に残す屋敷ツイン・ホロウズを訪れた大学教授一家。楽しい筈の夏期休暇を恐怖に塗り替える怪異は赤いランプに封じられた悪霊の仕業なのか? サスペンスとホラー、そして謎解きの面白さを融合させたラインハートの傑作長編! 赤いランプ 訳者あとがき
『ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン』にて「メアリー・スチュアートは殺人とロマンスとを織り交ぜて、読者をぞくぞくさせる物語を紡ぐ」、『ロサンゼルス・タイムズ』では「魔法のような文章。手に汗握るサスペンスに生気とユーモアが漂っている」と評された女流作家による、ディズニー映画「クレタの風車」原作小説を初邦訳! クレタ島の夜は更けて 訳者あとがき 解説 横井司
この理不尽な日常を生き抜けるのか?強烈な自殺衝動による突然死が蔓延する2033年の日本。原因である「タナトス」は、なぜか日本にだけやってくる。そんな中、生きる意味と実感を求めて、状況に抗う18歳の高校生チャンキに見えてきたものは?コロナ禍を経験した私たちに必読の書!気鋭の映像作家による長編小説。新潮社版に大幅加筆!
オーストラリアを舞台にした本格ミステリ“ナポレオン・ボナパルト警部”シリーズ、久々の邦訳!巨大な隕石跡で発見された白人男性の撲殺死体。犯人はクレーター内部に足跡を残さず、どのようにして死体を運んだのか?身許不明の白人男性は何故殺されたのか?
熾烈な現代社会を生きる人間の愚かさや滑稽さ、哀しさや愛おしさを、種の変化を予感させる特異な兆候をもつ人々“シントマー”を通してユーモラスかつスリリングに描き出す。現代韓国を代表する人気作家による、奇想天外なオムニバス風長編小説。 第一部 キャビネット 第二部 天国の街 第三部 ブービートラップ 訳者あとがき
快適な生活と蘭を守るため、決死の覚悟で出掛ける安楽椅子探偵ウルフを外出先で待ち受ける災難とは……。慣れない屋外での捜査がウルフを悩ませる。外出をテーマにした短編三作と外出を巡る名言集を収録。 死への扉 次の証人 ロデオ殺人事件 外出を巡る名言集 訳者あとがき
ーこの男の言うことはまるで不可解だ。首藤善介は列車の中で、自称作家の皮肉屋な男・大庭と出会う。「ウタビトの塚」を訪ねる大庭と善介の焦燥の日々、そして「虚構」をめぐる青春短編小説。他三編収録。
法律事務所が建ち並ぶロンドンの古い通りで起きる難事件にリチャードとリヴァーズエッジ刑事が挑む!アメリカ大統領ウィルソンも愛読したミステリ作家、J・S・フレッチャーの長編です。 ベッドフォード・ロウの怪事件 訳者あとがき