出版社 : 論創社
『推理ストーリー』及び『推理』に発表されたままとなっていた単行本未収録短編十作を一挙集成!そのほか、“読者への挑戦”形式の掌編三作、オランダ旅行や身辺雑記を綴ったエッセイ八篇を加え、作家・飛鳥高が遺した文筆業の全貌に迫る。巻末には長女・吉本光歩氏の書下ろしエッセイ「父 飛鳥高」を収録。
巧妙な逃亡計画を企む真犯人。追いつめる探偵。追う者と追われる者、息詰まる騙し合いの結末とは…。銀行強盗事件の容疑者を追う私立探偵カーニー・ワイルド、ミシシッピ川を下る船内で決死の隠密捜査!
喜寿を迎えた今なお創作意欲が旺盛な『幻影城』出身作家、霜月信二郎が作り出す華麗なる推理の迷宮。デビュー作「炎の結晶」から新作「消えた密室」まで全14作の創作を納め、自身の探偵小説観を綴った評論「探偵小説・夢・ぼく」を併録した初の単行本。巻末には最新の書下ろしエッセイ「幻影城・影の会の思い出」を収録!
コロナ禍から10年が経過した日本の社会…。バイザーを利用した相互監視システムが構築され、どんな理由であれ、適合できない人々は「アンプラ」と呼ばれた。不適合の人々は“静山泊”に集まり共同生活を送るものの、地域住民による排斥運動に悩まされる。彼ら・彼女らの行く場所はあるのか?
パリ、ダブリン、ローマ、ロンドン…傑作が生み出されるまでの五年間。作家ヘンリー・ジェイムズが「巨匠」となってゆく重要な五年間を、現代アイルランドきっての作家トビーンが事実と想像を駆使して紡ぐ。ブッカー賞最終候補、国際IMPACダブリン文学賞、ロサンゼルス・タイムズ・ノベル・オブ・ザ・イヤー、フランス最優秀外国文学賞など数々の賞を受賞した名作が、ついに邦訳。
異国情緒に満ちたホテルを恐怖に包み込む支配人殺害事件。平穏に見える日常の裏側で何が起こったのか?日本初紹介となる著者唯一のノン・シリーズ長編!
不気味な噂を今に残す屋敷ツイン・ホロウズ。楽しい筈の夏期休暇を恐怖に塗り換える怪異は赤いランプに封じられた悪霊の仕業か?サスペンスとホラー、そして謎解きの面白さを融合させたラインハートの傑作長編!
この理不尽な日常を生き抜けるのか?強烈な自殺衝動による突然死が蔓延する2033年の日本。原因である「タナトス」は、なぜか日本にだけやってくる。そんな中、生きる意味と実感を求めて、状況に抗う18歳の高校生チャンキに見えてきたものは?コロナ禍を経験した私たちに必読の書!気鋭の映像作家による長編小説。新潮社版に大幅加筆!
オーストラリアを舞台にした本格ミステリ“ナポレオン・ボナパルト警部”シリーズ、久々の邦訳!巨大な隕石跡で発見された白人男性の撲殺死体。犯人はクレーター内部に足跡を残さず、どのようにして死体を運んだのか?身許不明の白人男性は何故殺されたのか?
熾烈な現代社会を生きる人間の愚かさ・愛おしさを、種の変化を予感させる特異な兆候をもつ人々“シントマー”を通してユーモラスかつスリリングに描き出す。現代韓国を代表する人気作家による、奇想天外なオムニバス風長編小説。
ーこの男の言うことはまるで不可解だ。首藤善介は列車の中で、自称作家の皮肉屋な男・大庭と出会う。「ウタビトの塚」を訪ねる大庭と善介の焦燥の日々、そして「虚構」をめぐる青春短編小説。他三編収録。