出版社 : 講談社
上野駅周辺で、ホームレスを狙った連続殺人事件が発生。死因は青酸中毒死。Kと名乗る男から駅長あてに八千万円を要求する脅迫状が届くが、犯人の輪郭すらつかめない。さらに、東北・上越新幹線の上野駅開業の日、地下三階で爆発が。駅の構造を熟知した犯人と、その動機を、十津川警部の推理が追いつめる!
10歳の少女が両親と訪れたのは、不思議な現象が次々と起こる街だった。そこで奇怪な殺人事件が。(「不可能アイランドの殺人」) 動物園でのピアノ・コンサートの最中に象が暴れ、飼育員が死亡した。事故と思われた出来事の真相とは?(「インペリアルと象」) 2つの怪事件に「芸術探偵」が挑む! 『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』でミステリ界を席巻中の奇才による究極のトリック! 読者を挑発! ヤバすぎる「絶対の完全犯罪」 『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』で ミステリ界を席巻中の奇才による究極のトリック! 10歳の少女が両親と訪れたのは、不思議な現象が次々と起こる街だった。 そこで奇怪な殺人事件が。(「不可能アイランドの殺人」) 動物園でのピアノ・コンサートの最中に象が暴れ出し、飼育員が死亡した。 事故と思われた出来事の驚くべき真相とは?(「インペリアルと象」) 2つの怪事件に「芸術探偵」が挑む! 不可能アイランドの殺人 インペリアルと象
思慮深そうな眼差しに、冷静な物言い。三つ揃いのスーツを着こなして、泰然と構える佇まいは紛れもなく名探偵だ。雰囲気だけはー。鬼鶇探偵社の経理にして相棒の佐々は、彼が謎を解くところを見たことがない。「推理する気はあるのか!?」ヤキモキする佐々を横目に、しかし事件はなぜか鬼鶇の目の前で解決する!
大阪府警の新人刑事・神木恭子は、担当した殺人事件を、別件で関わった老人の訴えを元に解決した。だが老人宅から七体もの死体が発見される。それは府警上層部が隠匿する黒い闇の一部だった。真実を暴こうとする神木だったが、彼女自身もその闇に呑み込まれていく。警察の暗部を元刑事が描く本物の警察小説。
山梨で行われた囲碁タイトル戦・第七期棋幽戦第二局二日目、“碁の鬼”槇野九段が、近くの滝で首無し屍体で発見された。IQ208の天才少年棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎は事件に挑むが、犯人の魔の手は牧場少年にも襲いかかる。ゲーム三部作第一弾開幕!文庫特典:短編「チェス殺人事件」収録。
不妊治療を始めるか、続けるか、やめるか、突然の妊娠、仕事と出産、育児をどうするか、流産をどう受けとめればいいのか、独身で産むか、病気で産めなくなることにどう向き合えばいいのか……妊娠と出産をめぐる女性のさまざまな戸惑いや迷いを丁寧にすくいあげる注目作。産む、産まない、産めないーー「産む性」として揺れ動く女性たちの“心の葛藤”とそれぞれの“人生の選択”を描いた八つの物語。人生のヒントがここにある。 第一話 最後の選択 第二話 ポトフと焼きそば 第三話 次男坊の育児日記 第四話 コイントス 第五話 温かい水 第六話 花束の妊娠 第七話 レット・イット・ビー 第八話 昨日の運命 文庫版あとがき
新人採用プロジェクトを完遂せよ。アラフォーの川俣志帆子はそのチームリーダーに突如指名された。ネットの裏工作や学生との心理戦を制し、成果を上げるが、なぜか心は満たされない。同居する男には惑わされ、猫カフェの猫ザビーだけが癒やし。このままでいいの?独身女性の働く辛さをリアルに描く!
愛は大学サークルの先輩と男と女の関係となった後も、彼の提案で友人のように装っていた。しかし、彼と同級生の那美香だけはそれを見抜いている。那美香もかつてその彼に迫られ、密かに想いを寄せていたのだったー。巡り合っては移ろう季節のように、男女の機微を歌人カトチエが鮮やかに描く恋愛小説集!
若返りの秘薬を盗んだ者への懸賞金をかけた貼り札が江戸市中に貼り出され、将軍の耳にも入る。そんなこととは露知らず、隠した秘薬で若さを愉しむ隠居老人・小六を突然に襲ったぎっくり腰。罹った町医者から連続不審死の話を聞きつけ、不甲斐ない新米同心の孫の手柄を作ってやろうと発奮する小六だったが…。
成績優秀かつクールな竜王創也と、ごく普通の少年ながら、もし山で遭難しても必ず生還しそうな内藤内人。二人はコンビニ商品券一千万円分がかかったバトルゲーム「WATER WARS」で勝利を目指す。戦う相手は伝説のゲームクリエイター、栗井栄太ほか、強敵ばかり。知恵と勇気と冒険の傑作ジュブナイル。
その名も「不可能」なる立方体に人質が閉じ込められた! 助け出すヒントは”(-1)×(-1)”。浜村渚は数学的名案を閃くか!? log10. 深夜マイナス1 log100. 不可能彫刻の森 log1000. プレゼントにリボンをつけて log10000. 数学手本忠臣蔵 エピローグ 裁判 著者あとがき
百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。一夜にして海に囲まれたと言い伝えられる島には、座標システムも機能しない迷宮の街が広がり、かつて会った女性に酷似した女王がいた。あらゆる前提を覆す、至高の百年シリーズ第2作!
過労死のリスクを数値化して予防できる画期的新技術が、文科省研究公正推進室による最終評価段階を迎えていた。評価担当者・水鏡瑞希は周囲の反対を押し切り、財務省の若手官僚にまつわる実例を探る。ブラック企業並みの劣悪環境を野放しにする霞が関は変われるのか?文科省官僚も注目する傑作ミステリー。
詩人として出発し、小説、児童文学など幅広く活躍してきた著者が、詩への志を同じくする配偶者との出会いから末期癌による辛い闘病生活の末の最期までを愛惜とともに描いた私小説。貧しい暮らしをものともしない生き方、自我のぶつかり合いによって築き上げられた特異な夫婦生活、常軌を逸した子供との結びつき、詩と学問への執着、どこか平静な病気との向き合い方などを通して浮かび上がる「K」の孤高の魂が感動を呼ぶ長篇小説。
夢中で読んできた小説家や詩人の生きた時に分け入り、その一人一人の心を創作へと突き動かし、ときに重苦しい沈黙を余儀なくさせてきた思いの根源に迫る十二の物語。それは“黄金の時刻”である現在を生きる喜びを喚起し、あるいは冥府へと下降していく作家の姿を描き出す。永遠の美の探求者が研き上げた典雅な文体で紡ぎ出す、瑞々しい詩情のほとばしる傑作小説集。
本書は、自閉症スペクトラム障害である著者が自身の半生をもとに描いた、自伝的小説である。幼い頃から「なんだか変わった子」と言われて育ってきた心良が、小学校入学とともに出会ったのは、理不尽な暴力教師「鈴本」だったー。次々に訪れる様々な試練。誰にも理解されない障害を抱え、もがきながら、戸惑いながら、全てのものと闘いながら、それでも必死に生きていく。自閉症スペクトラム障害の少女の「闘いの軌跡」。
発達障害の当事者が、自らの壮絶な体験を克明に描いた衝撃作。第二弾にあたる「思春期篇」の舞台は海外。両親の勧めで、海外に留学することになった心良。温かいホストファミリーとの交流の中で、あるべき家族の姿に気づくが、それが新たな葛藤を生むことになる。「性別意識の目覚め」「自我の分裂」そして「『死』に対する畏怖と関心」…。思春期の様々な変化とともに、疾風怒涛の激情に翻弄される日々。新天地で、彼女を待ち受けていたものとは…。
講談社文庫から刊行された村上春樹氏の全作品を美麗ケースに収めました。 収録作品 1 風の歌を聴け 2 1973年のピンボール 3 羊をめぐる冒険(上) 4 羊をめぐる冒険(下) 5 夢で会いましょう 6 カンガルー日和 7 回転木馬のデッド・ヒート 8 羊男のクリスマス 9 ノルウェイの森(上) 10 ノルウェイの森(下) 11 ダンス・ダンス・ダンス(上) 12 ダンス・ダンス・ダンス(下) 13 遠い太鼓 14 国境の南、太陽の西 15 やがて哀しき外国語 16 アンダーグラウンド 17 スプートニクの恋人 18 ふわふわ 19 アフターダーク 20 ふしぎな図書館 収録作品 1 風の歌を聴け 2 1973年のピンボール 3 羊をめぐる冒険(上) 4 羊をめぐる冒険(下) 5 夢で会いましょう 6 カンガルー日和 7 回転木馬のデッド・ヒート 8 羊男のクリスマス 9 ノルウェイの森(上) 10 ノルウェイの森(下) 11 ダンス・ダンス・ダンス(上) 12 ダンス・ダンス・ダンス(下) 13 遠い太鼓 14 国境の南、太陽の西 15 やがて哀しき外国語 16 アンダーグラウンド 17 スプートニクの恋人 18 ふわふわ 19 アフターダーク 20 ふしぎな図書館
関ヶ原で大勢が決したのち敵中突破を図った「島津の退き口」。窮地に陥った織田信長を救い、秀吉の出世の足がかりとなった戦国の“オールスター殿軍戦”「金ヶ崎の退き口」…。戦国で最も過酷な戦ー殿軍戦を堪能せよ。
スクールカウンセラーとして働く奥貫千早のもとに現れた高1の生徒がこう語りだす。「人を殺してみたい。できるなら、殺すべき人間を殺したい」。そして千早の住む町に、連続一家監禁事件を起こした入壱要が暮らしていることがわかる。殺人衝動を抱える少年犯罪加害者……そして、夫婦。はたして人間は、どこまで「他人」を受け入れられるのか。社会が抱える悪を問う、祈りに溢れた乱歩賞作家渾身の書き下ろし長編。 小中高一貫校でスクールカウンセラーとして働く奥貫千早のもとに現れた高校1年の生徒・野津秋成は、ごく普通の悩みを打ち明けるように、こう語りだす。 「ぼくは人を殺してみたい。できるなら、殺すべき人間を殺したい」 千早の住む町に、連続一家監禁事件を起こした入壱要が暮らしていることがわかる。入壱は、複数の女子高生を強姦のうえ執拗に暴行。それでも死に至らなかったことで、懲役15年の刑となり刑期を終えていた。 「悪はある。悪としか呼びようのないものが」 殺人衝動を抱える少年、犯罪加害者、職場の仲間、地域住民、家族……そして、夫婦。 はたして人間は、どこまで「他人」を受け入れられるのか。 社会が抱える悪を問う、祈りに溢れた渾身の書き下ろし長編。