出版社 : 講談社
「零崎一賊」--それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。 死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼。二人の出会いが、そして語られることのなかった京都連続通り魔事件の真相がついに明かされる! 零崎人識の動機と、その無惨なる結末は……!?
おじさんの経営する米軍キャバレーで働いていた武士のところに、幼馴染みの寧々子が働きたいとやってきた。ずっと寧々子に恋心を抱いていた武士だが、想いを告げられない過去があった。そんななか、常連客である一人のアメリカ兵が寧々子に近づいてきた。-第11回「講談社Birth」小説部門受賞作(『お父さんの少年時代』を改題)。
季節は冬。しおりは学生の頃に暮らした町を3年ぶりに訪れる。ルームシェアをしていた同級生の明里は、司法試験に通りながら弁護士の道を捨て画家となり、3人目の同居人だった恋人の平良とも別れてしまっていた…。ひとつの家で暮らした“3人の関係”はどう変わってしまったのだろう。雪が舞う白い町を舞台に、それぞれの道を歩む3人の心が再び交差する-。第11回「講談社Birth」小説部門受賞作(『雪あかりの町で』を改題)。
今なお、河童伝説が残る川で、左手首が切断された死体が、続いて、左腕が切り落とされた死体が浮かぶ。一方、相馬野馬追祭(そうまのまおいまつり)を見物に出かけていた棚旗奈々たち一行は、岩手県遠野まで足を伸ばしていた桑原崇と合流。そこでまた、血なまぐさい事件が……。事件の真相と、河童にまつわる真実が解き明かされる。(講談社文庫) 今なお、河童伝説が残る川で、左手首が切断された死体が、続いて、左腕が切り落とされた死体が浮かぶ。 一方、相馬野馬追祭を見物に出かけていた棚旗奈々たち一行は、岩手県遠野まで足を伸ばしていた桑原崇と合流。 そこでまた、血なまぐさい事件が……。 事件の真相と、河童にまつわる真実が解き明かされる。 山童 水虎 兵主坊 駒曳法師 川太郎法師 河原法師 御霊坊 猿猴 河童
日常のふとした裂け目に入りこみ心が壊れていく女性、秘められた想いのたどり着く場所、ミステリの中に生きる人間たちの覚悟、生活の中に潜むささやかな謎を解きほぐす軽やかな推理、オトギ国を震撼させた「カチカチ山」の“おばあさん殺害事件”の真相とは?優美なたくらみに満ちた九つの謎を描く傑作ミステリ短編集。
良人との離縁を望み最後の助けを求めて女が駈け込む「縁切寺」として名高い鎌倉の東慶寺。門前にある餅菓子屋の倅で忍びの未裔でもある平左十手の使い手・和三郎が、寺役人の野村市助、公儀御庭番の息女紀乃とともに、夫婦の事情の背後に隠された意外な真実を鮮やかに暴き出す。表題作「おねだり女房」を含め全四編。
北町奉行所で閑職に就きながら、動物や人の心を診る「よろず医者」の顔も併せ持つ中原龍之介。彼の元に、熱血漢の新米同心、松本光太郎が唯一の部下として左遷されてきた。米問屋の子どもが行方知れずになった事件を調べる二人だが、店の桜木の下から人骨が見つかって…新シリーズ第一作。
獣医のリョウコは、2匹のジンベエザメに「星」「半月」と名前をつけて、研究をしていた。懸命の処置も空しく半月は息を引き取るが、星は成長し海に放たれる。時は流れ、西オーストラリアで研究していたリョウコが海中で目した光景とは(表題作)。パンダやペンギンなどの動物をテーマに、6作品を収録した珠玉の短編集。
口承文芸の精華・ユーカラを生み出したアイヌ民族は、近代以降、文化や言葉を抑圧され、長く沈黙を強いられた。そんな中から、神謡の日本語訳に若い命を燃やした知里幸恵、短歌にアイヌの苦悩と誇りを籠めたバチェラー八重子や違星北斗、民族と自己のアイデンティティを追求した鳩沢佐美夫、アイヌ語の弔詞に民族の世界観を凝縮した萱野茂などが現れた。現代アイヌ文学を代表する九人の作品を精選する画期的なアンソロジー。
共産党一党独裁が終焉を迎えつつあった一九八九年夏のソ連、在日朝鮮人の小説家・林春洙とルポライター・姜昌鎬は中央アジアを当局の招待で旅している。スターリン体制下の一九三七年、極東沿海州を追われ中央アジアに強制移住させられた「高麗人」たちを訪ねるのが目的である。二人は故国喪失者の哀切の日々を知るー日本語文学として、世界的視野での表現への挑戦が始まる。
ソ連崩壊前夜、故郷を追われた「同胞」の壮絶な体験を聞くために中央アジアを訪れた在日朝鮮人小説家・林春洙は西ドイツでの恋を思い出す。それは背徳の恋であり、祖国の分裂という問題が暗い影を落とす恋でもあった。政治の力に蹂躙された人々との出会いを経て、林春洙は民族、そして人間そのものに思いを馳せる。東西冷戦終結後の世界を見すえ、いち早くなされた文学的達成。
アイデアも、トリックも、キャラクターの魅力もーー ぼくの、教科書代わりの本ーー薬丸岳 幻の未収録作品「はい、チーズ!」を加え、織田貞夫と土佐美郷の「山本山コンビ」シリーズが生まれ変わった! 3度の銃撃事件に隠された事件の真相、仮装パーティーで起きた暗闇密室殺人、プールを用いた驚くべき殺害方法。岡嶋二人ならではのトリックとアイデアの魅力溢れる、7編のミステリー。(解説・薬丸岳)
陽気で大柄、機嫌悪くなるのは空腹時と眠い時、そんな典型的フィジー人とつきあう茜。良昭は店の従業員に「お客様の料理を食べてはいけません」と教えなくてはならない。ここは独特の文化と時間が流れる楽園なのだ。しかし、若者たちのすれ違い、住民の対立、暴動が彼らの人生を変えていく。幸せとは何か。
護送中の殺人犯が刑事を射殺して逃亡し、修道院に身を潜めた。同じ町で起きた、謎だらけの銀行たてこもり事件。現地に向かった夕里子と国友刑事だが、罠にはまった国友は婦女暴行犯として指名手配され、警察をクビになるはめに。そして夕里子に着せられた汚名はなんと「殺人犯」!三姉妹の絆が試されるー。
歌を愛し、吟遊詩人を夢見ながらも、唄う能力を欠いた19歳の少女シオリ。唄うことを禁じられ、心ない者たちにその純粋さを弄ばれても夢を抱き続けるシオリに、運命はさらなる過酷な試練を突き付ける。小型核爆弾だというスーツケースを託され、東京の地下深くにひとり潜ったシオリが起こした奇跡とは。
愛だの恋だのって気持ちの裏側をくすぐられるささやかなドラマ ふらりと旅に出たまま帰らない内田均の家に泥棒が入り、この家に出入りしていた元妻の高校美術教師と重役秘書と雑誌編集者という年代の違う女たちが警察で鉢合わせ。均ちゃんへのそれぞれの思いを胸に、ひょんなことから3人そろって箱根の高級温泉旅館に行くことになり……。切なくも軽やかな恋愛小説。 均ちゃんの失踪 のれそれ 彼と終わりにするならば お祭りまで 出発ロビー
「えええー、君、記憶ないの!格好いい!」そう言って探偵は道端で、俺を拾った。彼女に付けられた俺の名前は、赤月あお。まるで少女のような探偵の名は、天草しじま。追っているのは、他人に“擬態”することができるという、仮面の怪人・ダンテ…。これは“自分”を失った俺と、困った探偵と、ヒトゴロシの怪人の物語だ。