出版社 : 講談社
奉行所検屍役・美馬正哲。身投げや殺し、首縊り……。屍の末期の無念を解き明かす彼を、ひとは「おろく医者」と呼ぶ。武器は、遠く紀州は花岡青洲に学んだ最新の医術! 江戸の「法医学者」は恋女房、産婆のお杏とともに、八百八町の底に渦巻く愛憎に立ち向かう。人の生と死に触れる夫婦を描く、傑作事件帖。
10年前にアムステルダムで出会ったカフェの主人とかわした再会の約束。半信半疑で出かけた青山通りで見たものは…。夢とも現実ともつかない奇妙な体験を描いた表題作「コーヒー党奇談」ほか、作家生活25周年、短篇の名手が紡ぐ全12篇。
〈桜桃忌〉に出られなかった事から太宰治を回想する「玉川上水」、敗戦直後郷里に疎開した頃の日常を描き飄逸味を漂わせた「耳かき抄」。表題作をはじめ「逢びき」「下駄の腰掛」「山つつじ」「川風」「柚子」「御水取」など身辺の事柄を捉えて庶民のうら哀しくも善良でしたたかな生き方を綴った諧謔とペーソス溢れる木山文学の真骨頂、私小説的作品を中心に新編集した傑作11篇。 玉川上水 耳かき抄 逢びき 鳴るは風鈴 コレラ船 下駄の腰掛 山つつじ 川風 柚子 最低 御水取 著者に代わって読者へ 木山みさを
骨太の書下ろし傑作エンターテインメント!鬼気迫る、新田次郎賞作家の新境地。死を覗く女あり。東北の地、谷間の小村。魅惑の村おこしプランは、古の採燈祭を復活させた。忍び寄る何物かの群。生と死の臨界は、驚愕と戦慄の真実によって破られる。
無実の死刑因を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!第47回江戸川乱歩賞受賞作。
皆でもてあそんだ挙げ句、死んでしまった女は莫大な金を着服していた。女は埋めろ!金は探せ!どこにでもある商店街のどこにでもいるオヤジたちが、本性をむきだして大捜索を開始した。人間なんてこんなもの-痛快な大エンターテインメント誕生。
まずは3メートルのスプリングボードから。つぎは5メートルの飛び込み台。続いて7.5メートル。最後にようやく10メートル。
江戸のピカレスク梅安シリーズ最終話 白子屋残党の執拗な攻め。梅安らは、いかにして立ちむかうのか! 白子屋一味との因縁は、やすやすとは切れない。知略に秀でた敵を倒すための梅安の秘策とは……。著者急逝により未完となった梅安シリーズの最終話。江戸の悪漢(ピカレスク)小説としても自眉のシリーズだけに惜しまれる作品。巻末に取材アルバムと梅安シリーズに関する著者インタビューをまとめた「梅安余話」を収録。