出版社 : 講談社
恋人の裏切りに心を引き裂かれ、大学生活を捨て信州・菅平にやって来た僕。もう人を愛せない。心も、そして体も-。終わりのない痛みに閉ざされた僕が出会ったのは、信州の空のような明るさの奥にさまざまな傷を隠し持った人たちだった。愛し合い、傷つけ合い、やがて赦し合う人々が静かに、せつなく奏でる交響楽。待望の長編小説。
身上惜しまぬ希代の宴会名人、〓愁使者抱樽。アルコールの概念がなかった時代のきき酒師、宇田川小三郎。上方から江戸への新酒一番入荷を競う番船競争、正覚坊の亀。大酒合戦で一斗九升五合を呑み干した男、小山の佐兵衛。役人尻目に密造酒造りに励む白馬佐助-。江戸と美酒の香りあふれる、桁外れの大江戸酒豪列伝。
大地は、恩師の島野先生から失恋したことを聞かされ、愛しさに震えた。同級生の淳子とは陸上部の部室で結ばれる。東京の大学に進学するゆかりとは教室の中で燃え、お母さんとはモーテルでひとつになる。一人旅の女子大生には初めて“男”を教えるー『週刊現代』好評連載中の官能ロマン。
乱歩の未発表小説に隠された驚愕のトリック 乱歩と詩人朔太郎の名コンビが紀州白浜の首吊り自殺の謎に挑む! 乱歩の未発表作品が発見された!?「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶーー南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド! 自 序 白骨鬼(第一回) 断 崖 奇 譚 月に吠える 第一章 白骨鬼(第一回 承前) 天上縊死 幽 霊 第二章 白骨鬼(第二回) 朔太郎登場 双生児 人でなしの恋 疑 惑 屋根裏の散歩者 石塊の秘密 第三章 白骨鬼(最終回) ぺてん師と空気男 指 鬼 白髪鬼 大暗室 悪人志願 百面相役者 大団円CR+
国境てなもんは、地形や民族で決まるもんやない。その時々の喧嘩の強さで、右にも左にもずれるんや。金を持ち逃げした詐欺師を追って、北朝鮮へ飛んだ建設コンサルタント二宮とヤクザ桑原。二人を待ち受けていたのは、未知なる国家の底知れぬ闇-。二回の北朝鮮潜入取材を敢行、中朝国境の現実を描きつくした、渾身の長編ノワール大作。
21世紀ノベルは、Ayako Fujitani、「逃避夢」で始まった!!女優藤谷文子=21歳、が17〜18歳で書いた多感を極めた処女ノベル。どうしようもない人のつながり、運命に傷つけられた少女をVividな感覚で描く。
織田信長が天下布武の決意を固めた戦国末期、南部家は跡目争いで揺れていた。「北の鬼」と恐れられた九戸政実は宗家と訣別。弟の実親らを指揮して斯波、和賀を攻め、勝利をおさめる。吉川英治文学賞受賞作家が独自の史観で描く奥州人の誇りと気迫。
九戸党は強引な奥州仕置を進める豊臣勢に対して武者の意地を貫く。蒲生氏郷を総大将とする十万の大軍が二戸城を包囲するが、政実は奇襲策で勝利をおさめる。北の地に生まれた不運をはねのけ、権力に抗い続けた男の生涯を描く真・戦国史完結編。
ヒマラヤの小国・パスキムは、独自の仏教美術に彩られた美しい王国だ。新聞社社員・永岡英彰は、政変で国交を断絶したパスキムに単身で潜入を試みるが、そこで目にしたものは虐殺された僧侶たちの姿だった。そして永岡も革命軍に捕らわれ、想像を絶する生活が始まった。救いとは何かを問う渾身の超大作。
晴海通り沿いで最も古い築地のKビルで新しい「ゲーム」が始まった。写楽の謎を縦糸に、愛の究極を横糸に織り上げられる超絶エロティック・ミステリー。ヤクザの作法、競馬のテラ銭、真剣賭麻雀から夜の銀座の値段まで、「業界」の秘密もリアルに描き尽くされる。
新宿二丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、通称ハナちゃん。慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も引き受ける探偵業も兼ねている。ガキを助け、家出娘を探すうちに巻きこまれた事件の真相は、あまりにも切なかった…。稀代のストーリーテラーが描く極上の探偵物語。