出版社 : 講談社
巨万の財産とCIAで身につけた殺人技術を武器に闘う謎の美女トモコ。国籍を失ったために巻き込んだのは、対照的な風俗ギャル智子。ふたりだけで日米複合秘密組織が牛耳る米軍、情報部、警察、ヤクザと対決し、アメリカ大統領記者会見の場へたどり着けるのか?日本を戦場と化すハードボイルド長篇。
倉脇総理のもとへ「殺」と一文字のみの速達が届き、黒木豹介は調査を開始する。謎の伊賀忍群に襲われた黒木は三重県名張へ急行するが、「復讐」の声と凄絶な山岳戦が黒木を待ちうけていた。「復讐」とは何を意味するのか?そして陰ながら黒木を守る謎の美女の正体は。終りなき戦いを描く大人気シリーズ。
節を屈せず、茨の道を歩んだ主人公たちのそれぞれの生涯ー。悲業の死を遂げた生粋のアナキスト大杉栄、女性の尊厳を貫いた柳原白蓮、足尾銅山の悲惨を訴え続けた田中正造ら六人の生き様に深く共鳴する著者が、時の権力や権威におもねることなく、不屈の信念で生きた彼らの人生の光芒を描く迫真の人物列伝。
商用でソウルに飛んだ野上は機中で美女と知り合う。彼女の助けで商談も順調に進み、有頂天の野上は地元の女性と一夜を共にする。だが翌日、その女性が惨殺され、野上は殺人容疑で連行された。一夜を境に天国と地獄。野上は罠にはめられたのか?また紫水晶にからむ秘密とは?愛の悲劇を描く推理傑作集。
父親の仕事の都合でルイジアナ州バトンルージュで暮らす日々を、両親や周囲の人々、風物を少年の目を通して書きとめた新しい形式の短編集。深南部に住む異邦人としての非適応感覚をクールに、しかしユーモアも交えて捉えた意欲作。野間文芸新人賞受賞の表題作に、群像新人賞受賞の『ジパング』を併録。
単行本『赤い歳月』から2篇、『菓子祭』から13篇、さらに、文庫初収録の名篇『夢の車輪』から全12篇、計27篇の秀作集。現実と夢の壁を、あたかもなきがごとく自在に行きかい、男と女との“関係”などを鋭く透写する硬質な作家の“眼”。『砂の上の植物群』、『暗室』、『鞄の中身』の達成の上に立つ、短篇の名手、吉行淳之介の冴えわたる短篇群の“かがやき”。
元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。彼を破ったジャクソンに義弟が挑むタイトルマッチ二日前の事だった。犯人の要求は、“相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない”。犯人の狙いは何か。意想外の脅迫に翻弄される捜査陣。ラストまで一気のノンストップ長編推理。
天正十年六月二日。なぜ智将明智光秀は信長殺害を決行したのか?背後に黒幕は存在したのか、したならばそれは誰なのか?そもそも「明智光秀」とは何者なのか?幾多の仮説を生んだ日本史上最大の謎の一つに本格推理の気鋭が挑む。新発見の事実により導き出された「誰も気づかなかった」真相とは?
R大学医学部第三外科の非常勤医員の三条美和子はG市民病院から紹介されてきた患者の胃癌の摘出手術を行った。三週間経って届いた、胃患部の組織検査結果に、美和子は驚愕した-。病変は胃癌でなく胃潰瘍。“癌”は消えたのか。興味津々、話題沸騰の医学ミステリ。
記憶を一日に二日分ずつ忘れ蝶に食べられてしまった彼女は、二十歳の誕生日にすべての記憶を失なってしまう。しかも、それは明日なんだ。不思議な少年といっしょに帆立貝転送機に乗った私は、忘れ蝶をさがして記憶装置の迷宮へ。取り戻したのは彼女の?それとも私の記憶?俊英が放つ異色の長編作。
今日もメトロは、さまざまな恋人たちを乗せて、東京の地下を走るー。かき消されそうな小さなハート、デパートでデイト、わがままカップル・コンテスト、すれ違いの待ち合わせ、反対側のプラットホーム…など、二十六組の恋人たちが繰り広げる、ささやかで、ひめやかでちょっと過激なラブ・ストーリー。