出版社 : 講談社
三井物産の大企業論理と闘った情報産業の旗手。高度情報化社会の到来を予見しカリスマ的社内起業家といわれた男が、なぜ決起したのか。企業がハイテクに対応しようとする時に必ずや発生する社内的摩擦と衝突を事実に基づいて描いた大型経済小説。
日本海を臨む美しい学園から、竜堂4兄弟にSOS!そこは悪の巣窟、黒い私兵の生産工場。謎の転校生として潜入した三弟・終は久々のバトルに胸躍らせるが、つかみきれぬ敵に長兄・始も苦闘。またしても4兄弟に卑劣な罠を仕掛ける巨悪どもよ、若きドラゴンたちの怒りを知れ!本当にお侍たせの第5弾特別篇。
長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総の法典ケ原で未懇の荒野を開拓しはじめた。恃むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵!これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の土地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。-その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を奇せていた。
わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響を呼んだ小説はないであろう。その一回一回に、日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いたのである。そしていまひとつ気になる存在ー小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。
当初、二百回ぐらいの約束で新聞連載が開始されたが、作者の意気込み、読者・新聞社の熱望で、五年がかり、千余回の大作に発展した。一度スタートした構成を途中から変えることは至難だが、さすがは新聞小説の名手。ただし、構成は幾変転しようと、巌流島の対決で終局を飾ることは、不動の構想であった。作者が結びの筆をおいたとき、十二貫の痩身は、十貫台にー文字通り、鏤骨の名作。
今や、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状!雪の舞い、血の散る蓮華王院…。つづいて吉岡一門をあげての第二の遺恨試合。一乗寺下り松に吉岡門下の精鋭70余人がどっと一人の武蔵を襲うー。
吉岡一門との決闘を切り抜けたことは、武蔵に多大の自信とそれ以上の自省を与えた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。-それはお通であり、又八であり、お杉婆であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎ、いま武蔵の行く木曾路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は風を孕み、四合目の急坂にかかる。
大正の末年から昭和の初め、「少年倶楽部」の目ざましい躍進期に、その中心読みものとなったのが、佐藤紅緑の諸作と、「神州天馬侠」である。織田、徳川の連合軍に滅ぼされた武田勝頼の遺子・伊邦丸が、忠義の士に護られて、健気にもお家の再興をはかる。しかし、戦国群雄の圧力の前には…。当時、子供も大人も、この小説に熱狂した。今も、その底力を保ちつづける大衆児童文学の記念碑。
伊那丸を護る人々。軍師の民部を別にすれば、鉄杖の忍剣、剣の木隠、槍の巽、弓道の山県が四天王。いずれ劣らぬ一騎当千の猛者。さらに女ながらも、一管の笛で胡蝶の陣を指揮する咲郁子。これらの勇士に愛されるのが鞍馬の竹童である。果心居士の弟子、だが幻術は初手。彼と仲の悪いのが、泣き虫の蛾次郎。鼻かけト斎の弟子、ぐうたらだが、石投げは天才。2人は鷲を争い、互いの技を競う。
不可能犯罪が4つある。ミステリーの原点がある。例えば…。嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛び込んで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺痕もあった。男は殺されるために謎の移動をしたのか?不可能犯罪が4つある。推理する名探偵御手洗がいる。
「暗花十二拳」の謎にいどんだ「明月五拳」の使い手西行法師は、和歌地獄を脱出し、みちのく平泉で強敵闇王を倒した。だが西行はなおも北上、出羽三山から津軽をめざす。そこは闇の神社が星型に配され、黒帝と呼ばれる奥州の真の支配者を復活させようとしていた。息もつかせぬ死闘が迫力の歴史アクション第2弾。
コンピューター制御された西側防空システムに、もし何者かがウィルスを忍び込ませ、全てのデータを消してしまったらどうなるか。全米の核浜器を管理する安全装置PAL(指令作動式起爆装置)のコードがテロリストの手に渡ったとき、ワルシャワ同盟軍は無気味に動きはじめた。-現実に起こりうる戦慄を描く、ハイテク軍事サスペンス。
不動産業者の倉地は、沖縄・那覇で出会った青年山口を東京にさそい、就職の世話をする。山口の那覇での荒れた生活が気になったのだ。しかし半年後、山口は心中した。しかも相手が七十の老女!倉地にあてた長文の遺書は、青年のおどろくべき生活を赤裸々に告白していた…。単行本未収録作や放送劇を含む、鬼才の心中小説集。
山奥の旧家にひっそりと生きる沙霧。母親はある日、忽然と姿を消したという。一方、漁村の網元の家で働く自然児の沙霧。村に流れついた母親は10年前に世を去った。少女たちの心に恋が芽生えたとき、出生の秘密は明かされ、信じがたい運命が2人を結びつける。北国の自然を背景に、秘められた宿命の絆と幼い恋の行くえを綴る哀切の長編ロマン。
「墓場の踊り手」の異名をもつアレクサンドル・サンジェルマン。表の顔はフランスきっての裕福な投資家だ。センスのよい服に身を包んだハンサムでスマートな外見からは、裏の顔をかいま見ることもできない。だが実は世界的な犯罪組織「ミッドナイト・クラブ」の大ボスだった。妻を殺され不具にされた車椅子の警部補との対決の時は迫るー。
伝奇小説の傑作。青年大名・忠輝と秀頼の秘事。凛々しく成長した忠輝を狙う将軍秀忠と柳生宗矩、さらに藤堂高虎らの一隊。伊達政宗・大久保長安らの防衛と自由を求める人々の死を恐れぬ熱い献身。