出版社 : 講談社
光と闇の最終戦争のさなか、自律型根拠地設営精霊「識別番号丙三〇五六号」は、「地下防御陣地を構築し、敵軍の攻撃を可能な限り阻止せよ」という命令を受ける。そこは、人間、エルフ、ドワーフの三族神聖連合に加盟するエルメア王国の辺境の地だった。三〇五六号は、敵の大攻勢が迫るこの地に、わずかな時間で迷宮を作り、魔物を召喚して要撃の準備を整えなくてはならない。召喚した魔物の中からアラクネのテラーニャを片腕とし、三〇五六号の迎撃作戦が今、始まる!
「首なし姫殺人事件」を見事解決し、その後も難事件に挑み「パンゲアの七探偵の一人」にまで選ばれたヴァンは、8人の名だたる冒険者たちとともに貴族のベントの屋敷に招かれ、地下迷宮の攻略を依頼される。その迷宮は「帰らずの地下迷宮」の異名を持ち、潜入した冒険者の大半が死ぬと言われていた。己の腕を信じて迷宮に挑む9人。攻略は順調に見えたが、一人また一人と不審死を遂げていく。「犯人は間違いなく近くにいる!」。探偵として冒険者として、ヴァンはこの難事件を解決し、迷宮から帰還することが出来るのか!?
『魔女の宅急便』は、なぜこれほど愛されるのか?『ルドルフとイッパイアッテナ』の著者が、作家の視点でその秘密を解き明かす!角野栄子×斉藤洋豪華対談掲載。
ミリタリマニアの女子大生から乙女ゲーの悪役令嬢に転生してしまった私、アストリッド11歳。悪役令嬢として断罪されバッドエンドを迎える運命の時まであと5年。様々な武器を製造してきた私は、魔女の教えを受けてさらなる力を求める。それは神獣の使い魔。だけど、そのためには炎竜をも上回る力を持つ神獣を下して契約を結ばなければならない。まあ、私の120ミリライフル砲の敵じゃないわ。そして敵といえば、私が将来戦うことになるかもしれない帝国軍の戦力を知ることも必要だ。というわけでフリードリヒ、帝国軍の演習を見学させてよ! 超火力特化の11歳悪役令嬢が学園生活で、冒険で、バカンスで破天荒に大暴れの異世界ファンタジー第3巻!
夏休みということで隣国にあるホーネストの街を訪れていたノルは、街にかけられていた過去の英雄による呪いを退け、襲い来る魔物たちから街を守り切った。王との謁見を経て、故郷に戻ったノルは、英雄学校通いや隠しダンジョン探索を再開する。そしてノルは、ひとつの決意をした。それは、無限の迷宮で師匠オリヴィアを捕らえている死鎖呪を壊し、彼女を呪われた鎖から解放することでー。コミカライズも大好評の人気ファンタジー第五弾!
執筆二〇年。 連綿たる生のつらなり。 「民族」「在日」から、 人間の根生いをもとめる、 巨いなる日本語文学。 サハリンから始まった趙愚哲の人生の旅は 作家としての行き詰まりから、やがて超克へーー 近代朝鮮に資本主義の萌芽はあったのか。 朝鮮のブルジョア革命をめざそうとした金玉均とは何者だったのか。 若い時代から漠然と思考し続けてきた考えが、作家自身のなかで少しずつ増殖していたーー。 一九八〇年代、小説を書かなくなった趙愚哲は、物理学者・安淑伊との関係を妻・洪玉姫に打ち明け、別れを告げられている。 家を出たものの離婚に踏み出せずにいるぼく愚哲は、三人の息子を気にかけながらも、民族文化運動「統一クッ」の公演、新しい雑誌「民涛」の創刊のために奔走する。
怪談を聞かせるか怖い話に出た場所を訪れると無代になる妖しい飯屋「古狸」に通う桧物職人修業中の虎太。盗賊の頭目「蝦蟇蛙の吉」たちに皆殺しにされ空き家となった店に忍び込み、行方知れずになった鶴七の謎を探るため虎太はその建物に泊まり込む。すると悪夢が!鶴七はどこに?「首縊りの木」と関わりが?
老い、父と母、母と娘、男と女、「私」と誰か。 どれもありふれた光景のはずなのに、どうして、こんなにも新鮮なんだろう。 高橋源一郎 蔑みながら羨む。母という女を娘は否が応でも生きる指針にしてしまう。 怖くて見られない心の奥を素手で掴まれた。 中江有里 現役人気AV女優が描く「老人の性」と「母の性」--、濃密な文章で綴られた衝撃作! 「春、死なん」 妻を亡くしたばかりの70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で、何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し……。 「ははばなれ」 実母と夫と共に、早くに亡くなった実父の墓参りに向かったコヨミ。専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、そこには母の恋人だという不審な男が……。 人は恋い、性に焦がれるーーいくら年を重ねても。揺れ動く心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。
静岡県沼津市で交通事故が発生、運転していた小学校教諭の森遠謙介が死亡した。一人娘の伊緒が悲嘆にくれる中、驚愕の事実が判明する。事故発生日の未明から、謙介の教え子である恩田六助の行方がわからなくなっていたが、その痕跡が車内から発見されたという。お前の父親は誘拐犯だ。周囲からの非難、マスコミの追及、警察の圧迫ー。折れそうな心を奮い立たせ、真実を知るため、伊緒は六助を捜し始める。
昼は花魁、夜は鬼斬り。新鋭が送る和風ファンタジー第3弾! 瑠璃を吉原に売った義理の兄は、「黒雲」と敵対する組織・鳩飼いの一員だった。黒雲はなんのために存在しているのか。鬼退治の依頼人は誰なのか。義兄の目的はなんなのか。問いかける瑠璃に対し、かたくなに口を閉ざすお喜久。そんな中、瑠璃は「大切なものが、地獄に墜ちる」と予言される。
児童養護施設で育った、上條優斗、花咲詩音、中園果林の三人は家族以上の深い絆で結ばれていた。三人が中学卒業を間近に控えたある日、施設に宗教団体「神闘会」の香坂という男が現れる。詩音がじつは日本を裏から支配するその団体の会長の孫であり、後継者としてゆくゆくは日本の政財界の中心的存在になることを期待されていた。神闘会の系列高校に入学した三人だったが、詩音の決断によって絆が断ち切られていく…。
学生時代に杉本の「親友」だった、粗暴で自己中的な男、三浦。病に臥せる三浦を、杉本は十二年ぶりに病院に見舞う。そこから再び始まった二人の奇妙な関係は、不本意な同居生活まで発展する。これはいったい、友情か、愛情か、執着 か……。傑作BL『箱の中』の作者が、執拗かつ理不尽な同性同士の愛を描く。 カバーイラスト:丹地陽子
超期待の新人 現役女子大生作家、衝撃デビュー! 第61回メフィスト賞受賞作 アイドルの炎上、ファンの暴走、ネット民の情報拡散ーー 今読むべきSNS狂騒曲(ミステリー)! アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」、僕の推しは青山柚莉愛(あおやまゆりあ)。 その柚莉愛が動画生配信中に血を吐いて倒れた。 マジか! 大丈夫なのか? でも翌日、プロモーションのためのドッキリだったってネタばらしが……。 本気で心配した僕らを馬鹿にしやがって。ありえない、許さない! SNSで柚莉愛を壊してやる! <各界より絶賛のコメント続々> 中森明夫さん(作家/アイドル評論家) 「アイドルと小説は、だますことが使命である。 だまされた! 驚いた! 魅せられた!」 橋本愛奈さん(元アイドルグループ「チャオ ベッラ チンクエッティ」) 「本音と建前。ネット社会。誰しもが抱いたことのある悪の部分が描かれている。 最後の後味の悪さに、もう一度読み返したくなりました。」 三島政幸さん(啓文社西条店) 「アイドル好きの書店員として断言しよう。 これは今までに読んだ「アイドル小説」の中で最もリアリティに溢れた作品だ。」 宗岡敦子さん(紀伊國屋書店福岡本店) 「あまりの面白さに時が経つことも忘れるくらい没頭して読み続けてしまいました!」
弱肉強食、毎日が世紀末な魔界にオーガ族として転生した元日本人、ゴーラン。 本来は肉の壁としてしか使われない脳筋種族ながら、転生前の記憶を持つゴーランは周囲に「知略に長けたオーガ族だ」と一目置かれ、小魔王メルヴィスの国で次第に成り上がりつつある。 そんな折、気まぐれで掴みどころのないヴァンパイア族の軍団長・ネヒョルがメルヴィスの支配の系譜から姿を消した。実力者の突然の離反である。混乱に陥るゴーランやファルネーゼ将軍らに、三百年まえの厄災を語り始めたのは、魔王トラルザードの国の使いとして来ていたメラルダ将軍だった。かつて周辺国で暴虐の限りを尽くし、数多の町を滅ぼした集団『ワイルドハント』の頭目も、ネヒョルという名であったというのだーー 消えたネヒョルの狙いは何なのか。メルヴィスの国を併呑せんと次々攻め込む周辺国への対応策はーー取り組むべき問題が山積しているというのに、オーガ族の村には伝染病の兆しまで現れーー!? 鬼の身体に知性と戦闘狂の魂を宿した戦士・ゴーランの骨太魔界戦記、勢い止まらぬ第2巻登場!
VRMMOゲーム『Lost Legend Online(通称LLO)』でゲームの楽しさを知ったチトセ。 ゲームに誘ってきた、妹のハルカを始めとする熟練の仲間たちとともに、「クラン」を組み、攻略に励んでいた。 しかしそのためには、、難関クエストをクリアする必要がありーー! 「お兄ちゃんは強敵に出会えて、わくわくしてるんだよねー」 「ああ……というか、よく分かるな?」 「だって昔からそういうところあったし、ね?」 悔しい気持ちを抱きながらも、改めてゲームの楽しさ、そして仲間とともに何かを成し遂げることの尊さを思い出すチトセ。 そしてまた新たなクエストに挑むのだったーー!
1541年6月、西の大国・大内氏の水軍が大三島(おおみしま)に大挙襲来する。迎え撃つ三島村上水軍の奇襲作戦は失敗し、総司令官である陣代の大祝(おおほうり)安房が戦死。実はそれは、安房の若き軍師・越智安成による大祝家への復讐の始まりだった。大祝鶴姫は平和な今治で巫女として神事に専念していたが、最愛の兄・安房戦死の報に接し、「大内を打倒し仇を討つまでは女を捨て、男として生きる」と宣言する。陣代となった鶴姫は安成と激しく衝突しながらもその献策を採用。鶴姫の天賦の軍才と安成の奇策によって勝利を収める。安成はなおも鶴姫謀殺と三島水軍の壊滅を企むが、鶴姫から危地に陥った己の命を逆に救われるのだった……。
チャラ男って本当に どこにでもいるんです。 一定の確率で必ず。 すべての働くひとに贈る、 新世紀最高“会社員”小説 社内でひそかにチャラ男と呼ばれる三芳部長。 彼のまわりの人びとが彼を語ることで見えてくる、 この世界と私たちの「現実(いま)」。 チャラ男は、なぜ、 ーーあまねく存在するのか? ーー憎らしく、愛おしいのか?
アメリカかぶれの探偵×旧華族のお嬢様 異色のコンビが南信州の鉄道計画を巡る 不可解殺人の真相を追う! 鉄道会社の現役社員で ドラマ化された『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』、 大阪ほんま本大賞受賞作『阪堺電車177号の追憶』の 著者が描く鉄道ミステリー 鉄道建設の陳情で長野の山あいの村から上京中の村会議員が殺害され、裏金が奪われた。 目撃談も証拠も得られず警察が頼ったのは、 人気推理小説家でアメリカかぶれの探偵・城之内和樹と 助手で旧華族のお嬢様・奥平真優。 村へ向かった二人を待ち受けていたのは、鉄道計画を巡り対立する村民、 開発に群がる人々、そして新たな事件だった。 型にはまらない二人の大胆行動と推理で、村に潜む闇に迫る! 謎に次ぐ謎、鮮やかな推理、あふれる旅情。 注目作家・山本巧次の一気読みミステリー!
新聞、本当になくなってもいいですか? 躍進著しいIT企業インアクティヴによる、東洋新聞買収宣告。マスコミの寵児となった会長の驫木は、世論を味方に、役員を切り崩しにかかる。“ウェブファースト“を掲げ、新聞の価値を根底から揺さぶる彼らが、本当に買おうとしているものは何か? 社会部デスク安芸と部下たちの、記者魂を賭けた死闘が始まる。 『傍流の記者』で直木賞候補となった著者だから描けた、メディアの裏側の熱き攻防! 情報化社会? 何を言ってやがんだ。本当の情報は クリックすれば出てくるもんじゃないんだ。 本城の作品には、「情報」というものの深みを教えられる。 本作は「新聞社は生き残れるか」を人間ドラマに広げた秀作だ。 --佐高 信 「朝日新聞」「産経新聞」「日経ビジネスオンライン」「サンデー毎日」「週刊朝日」「アサヒ芸能」「J-novel」ほか新聞25紙で紹介された話題沸騰の話題作!!