出版社 : 関西大学出版部
関西大学ジェイン・オースティン研究会による『エマ』の注釈書第I巻の刊行は、1994(平成6)年。 第II巻は、それ以後英米での Jane Austen の注釈版テキストが Cambridge 版ほか多数出版 されたのを活かして2016(平成28)年に刊行した。今回の第III巻は、新しい注釈者を加え、巻末に詳細な注と全3巻用の索引を付した。 はしがき TEXTについて EMMA VOL.3 NOTES INDEX TO NOTES(VOLS.1-3)
本書は、現在米国で活躍中の小説家、J. ロバート・レノン著 Pieces for the Left Hand: 100 Anecdotes の全訳である。本書は全7章から構成されており、1頁から3頁程度の掌編100編が所収されている。そのほとんどが本邦初訳であるだけでなく、一冊の図書としては、J. ロバート・レノン氏を初めて日本に紹介するものである。 序文 第一章 地方と都市 廃道 選挙 最新ニュース 要求 開店 模倣者たち ふつうの生活 ライバル 乗り越えよ 落ち着き 静寂 パイプライン 木の葉 第二章 謎と混乱 近道 目撃者 入れ替わり 腕時計 下線の引かれた頁 マリア像 侵入者 トリック 危機 夕陽 慣れ親しんだ物体 指 いかにも現実にありそうな 明晰夢 聖母マリア 双子 迂回路 哺乳瓶 アジサイ 夢解釈 第三章 嘘と非難 原稿 ベルト式研磨機 女優のペット 正義 遭遇 手紙 以前の車 もう少しで 財宝 箪笥 セメント製郵便受け キリストを信じよ ケビン テロリスト 道順 距離 第四章 仕事と金 六十ドル 豚肉 道具 最後の食事 知り過ぎて 専門家 軍服 技術者 金がすべてではない 第五章 親と子ども 喪失 通夜 妊娠 母親 父親 息子 違い デニムタッチ ネズミ 紅茶 耳の不自由な子がいます 枝 キス クーポン 第六章 芸術家と大学教授 インターラーケンの方尖塔 修道女 低い身長 概念芸術 二人の教授 空洞の扉 ペテン師 マイクワールド 隕石 左利き 第七章 運命と狂気 場面 猿 名前 おかしな人たち 新しい埋葬 公案 防空壕 ひらめき 毎晩ロックの生演奏 覚悟 綴り たたみ魔 妄想 起きそうにない 煙 花束 相続 簡潔 訳者あとがき
ヘンリー・ジェイムズ没後100周年記念。本邦初訳で短編四編を紹介。南北戦争を題材にした最後の未訳作品「ある年の物語」、ヨーロッパ社交界の洗礼を浴びる青年の姿を描いた「ユージーン・ピカリング」、ジェイムズ作品の中で異彩を放つ「べンヴォーリオ」、結婚と恋愛の逆説をあつかった「進むべき道」の四編を所収。 ある年の物語(一八六五) ユージーン・ピカリング(一八七四) ベンヴォーリオ(一八七五) 進むべき道(一八八四) 訳者あとがき
平成6(1994)年関大版注釈『エマ』第1巻の刊行以来22年ぶりの注釈書第2巻。本注釈は、世界中のオースティン人気に呼応して英米で続々と刊行された『エマ』のテクスト、Penguin版、Cambridge版、Harvard版等に見る最新の知見を活かし、作品の時代的、文化的背景に関する情報を多く盛り込んだ。注は第3巻で完結。 はしがき TEXTについて INTRODUCTION 1.Emma-物語の時間(坂本 武) 2.Jane Austenと手紙のこと -Emmaを中心に(直野裕子) EMMA VOL.2 NOTES
難解な作家だと言われるヘンリー・ジェイムズだが、ここに収められた作品は、いずれもジェイムズが比較的若い頃に発表したものであり、物語を読む楽しさを再発見させてくれるものばかりである。あまり語られることのなかったジェイムズのストーリー・テラーとしての一面に触れることができる英米文学研究者必読の書。 オズボーンの復讐(一八六八) [李 春喜] ブリソー氏の恋人(一八七三) [李 春喜] ファーゴー教授(一八七四) [李 春喜] ローズ・アガサ(一八七八) [中村善雄] ロングスタッフ氏の結婚(一八七八) [村尾純子] 監訳者あとがき [李 春喜]