出版社 : 電波社
マーク・A・ミッチャーの戦死は、ついにニミッツを突き動かした。 「もはやエセックス級空母では戦えない!」 ──アメリカ海軍もようやく空母の装甲化に乗り出すが、装甲空母の建造は一朝一夕にはいかない。 宿敵・日本海軍は巨大空母「信濃」以下、重装甲空母7隻と装甲空母5隻を完成させて、もはや“装甲空母大国”として君臨していた。 「ハワイが危ない!」 ──危機感を強めたニミッツは、マッカーサー軍のポートモレスビー陽動策に活路を見い出すが、はたして連合艦隊の眼をハワイからそらすことができるのか!? 昭和19年9月26日。装甲空母12隻を擁する大機動部隊がマーシャル諸島から出撃する‼
台湾有事は日本有事。 紅旗の攻撃型原潜が跳梁し、空母キラーの弾道ミサイルが牙を剥く。 台湾上空での空戦、台湾東方での海戦と、中国軍と米台軍との戦いが激化する一方で、陸海空自衛隊も奔走し、東シナ海での航空優勢争い、台湾近海での対潜水艦戦、日本の沿岸すらも機雷戦の戦場と化す! 日米はクアッドをはじめとして、各国に対中対抗手段の強化を働きかけ、多国籍軍を編成して対中反攻をはかる。 シー・レーン防衛、与那国島奪回作戦と、多岐にわたる戦場で、男と女、それぞれの思いが交錯する。生還を誓う男女、上司への憧れ、不安、疑問、苛立ち。戦争は必要悪なのか? 戦友の死に、男の叫びが虚空へと消えていく。
ロンドン軍縮会議の脱退を機に、司令長官山本五十六の主導によりおこなわれた艦隊兵力の再編成……それは、航空優先主義とも呼ぶべき、水上艦のすべてに航空機を搭載するという大胆不敵な改革であった。いまだ大鑑巨砲主義に染まっている他国をよそに、日本は極秘に連合艦隊の高速機動化を進め、真の実力を隠したまま東南アジアの英仏軍を駆逐、東インド洋を制海権におさめる。さらなる戦乱の緊張が高まるなか、両国が展開するマリアナ沖で、とうとう米軍の不意打ちにより日米大戦が勃発。帝国海軍の切り札とも呼ぶべき、戦艦から大胆に設計変更された極大空母「大和」が牙を剥く! 超弩級の迫力で描く新シリーズ!
アメリカ海軍は1944年初頭までに7隻のエセックス級空母を戦力化してきた。対する帝国海軍は3隻の大鳳型空母を竣工させていたが、量産性においては断然エセックス級が優れ、搭載機数でも大鳳型を圧倒していた。 機動部隊の航空兵力が日本軍を上まわったとみるや、米艦隊は伝統的戦略「オレンジプラン」の大方針に則って中部太平洋を一気に進軍して来る! 空母の数こそ拮抗していたが、はたして連合艦隊はマーシャル諸島(ハワイ攻略の策源地)を護り切れるのか!? 空母14隻対14隻の大機動部隊がマーシャル沖で激突! ──大鳳型とエセックス級がついに雌雄を決する!!
「皆の者、久しぶりである」──天正十年九月、安土城に死んだはずの織田信長の姿があった。 だがその正体は、信長ではなかった。本能寺の変の直前、異変によって転生した、令和に生きる光明寺一久であった。一久は後世の知識を活かし、明智光秀と和解。今後は共に協力することを誓い、三ヶ月の雲隠れの後、家臣の前に現れたのである。 だがこの間、織田家は北条、上杉、毛利の反攻、三好勢の謀叛に苦しんでいた。劣勢を打開すべく、一久は自ら四国出陣を決意するが、主君の様子に羽柴秀吉が違和感をおぼえ始め……。 生まれ変わった最強軍が、天下取りに邁進する波乱の戦国シミュレーション、開幕!
令和日本からの助けにより、史実とは異なる歴史を歩み始めた昭和日本であったが、それでも米国との力の差は容易に埋められなかった。過去の日本を救わんとする科学者、田伏由佳は、引き続きテクノロジーの提供など過去への干渉を続ける。 そんななか、圧倒的な国力を覆すべく、未来からもたらされた人工知能は、ある作戦を導き出す。それは、米総司令官マッカーサーを捕縛するという、なんとも大胆不敵な奇策であった。 一方、態勢を整えた米太平洋艦隊は、熾烈な反撃を開始。それに対し日本海軍は、無人攻撃機……いわゆるドローン部隊を投入し、戦局の打破を試みる。そしてついに最新鋭機「震電」が、B24大編隊と激突する!
総統選挙をきっかけに動揺する台湾に、中国が軍事介入を宣言、軍を台湾周辺に展開させた。日本の国連工作は不発に終わり、輸入が途絶えて物価は急騰、日本経済は麻痺してしまう。核EMP攻撃で機先を制した中国軍は、ついに台湾海峡を横断して台湾へ上陸した。アメリカは台湾関係法に基づいて台湾防衛へのりだすが、在日米軍基地を中国軍のミサイルが襲い、尖閣諸島と与那国島を奪われた日本も、ついに自衛隊に防衛出動を命じる。先島諸島へ迫る中国北海艦隊に対して、DDH『いずも』『かが』からステルス戦闘機F35Bが飛びたち、たいげい型潜水艦が一撃必殺の攻撃を敢行する。禁断のリアル・シミュレーション、スタート!
イギリス海軍によるイラストリアス級空母の建造は、日米両海軍の空母建造に一石を投じた。アメリカ海軍はただちに装甲空母の是非について検討をおこない、帝国海軍も昭和13年初頭には同様の研究を開始した。搭載機数の減少を良しとしない米海軍は、飛行甲板の装甲化に消極的な態度を取り続け、大量の艦載機を搭載するエセックス級空母の増産に踏み切る。対する帝国海軍は、軍縮条約明け後に建造する「飛龍」をまず実験艦に指定して装甲化の手ごたえをつかみ、翔鶴型、飛鷹型空母の改造にも着手、米英に先駆けて“装甲空母大国”としての道をあゆみ始めるのだった。
日本軍の機密兵器である高高度偵察機は、いまだ露見されておらず、絶大な戦果をあげていた。善戦を続ける日本に対し、米国は日本本土攻撃を開始するが、日本側は接近する空母をいち早く察知し、攻撃は失敗に終わる。 苦戦続きの米太平洋艦隊は戦略の方針転換を行い、極秘裏のうちにガダルカナル島へ航空基地を建設、ツラギ飛行艇基地を襲撃する。一転して窮地に陥ったラバウル防衛隊であったが、救援に訪れた戦艦「霧島」と装甲空母「比叡」からなる第七電撃艦隊の活躍により、からくもラバウルを死守する。ここにきて日本は、電撃艦隊を多数投入する大規模作戦……ガダルカナルとポートモレスビーの同時攻略を決意する!
令和日本の科学研究員、田伏由佳は、初歩的な電子計算機の知識や図面、タブレットを、時空間送信機によって昭和十五年の由佳の曾祖母、田伏雪乃に送る……すべては、雪乃とその恋人である鷹岳省吾を救わんとする窮余の一策であった。 二人の運命を変えるということは、必定、太平洋戦争における日本の敗戦を避けることを意味する。雪乃と省吾は未来知識を武器に軍部での地位を固め、革新的な軍事兵器……人工知能による戦況予測を確立させる。未来技術により日本は米太平洋艦隊を手玉に取り、のみならず国家間の戦略すら優位に進めていくのだが……。 令和の最新技術により、大和が無敵艦へと生まれ変わる!
超極級戦艦「八島」の驚異的な破壊力により、不利な戦況を強いられてきた米国は、奥の手とも言える二つの秘密兵器をついに開発。ハワイの早期奪還を、虎視眈々と窺っていた。だが肝心の八島艦隊は中等での激闘ののち、インド洋で発見されたのを最後に姿を消し、その行方はいまだにつかめていない。 一方、日本は八島に倣った新型コンクリート戦艦を建造、米艦隊へ強烈な圧をかけてゆく。太平洋の覇権を賭け、日米両国の緊張が最大限に高まるなか、八島艦隊は隠密理にアフリカ方面に展開。ここに、誰もが予想しなかった驚天動地の奇策が遂行されるのだが……。 絶対に沈まぬ超巨大戦艦に米国の秘密兵器が襲い掛かる!
パナマ運河の封鎖に成功した連合艦隊だが、ハルゼー大将の米本土防衛艦隊から強烈なしっぺ返しを喰らい、福留中将の第三艦隊が壊滅的な損害を被る。日本軍の“主力空母3隻を撃破した!”と信じるニミッツ大将は、太平洋艦隊の指揮下に第五艦隊を設立し、ついにハワイ諸島の奪還に着手。ルーズベルト大統領も1944年「5月までにハワイを奪還せよ!」と厳命した。 対する連合艦隊は、新鋭空母「大鳳」以下の母艦18隻を揃えて米軍機動部隊をハワイ近海で迎え撃つ! 南米・ホーン岬経由で大遠征して来る米艦隊に、連合艦隊は最後の決戦を挑むが、果たして「日本海海戦」の再現は成るか!?
先の戦闘でオーストラリアを降伏させることに成功した日本は、ジャイロ爆弾やラムジェットを搭載した新型爆撃機の「九三式陸攻乙」などを用いて快進撃を続けていた。そしてオーストラリア軍残党が抵抗を続けるラバウルへの侵略を開始し、占領することに成功する。 その頃、米太平洋艦隊は宣戦布告の遅れなどの政治的要因により、出遅れたものの、撹乱を目的としたトラック島への攻撃を敢行した。その後、日本は来たる真珠湾攻撃に向け、米艦隊の注意を逸らすべくミッドウェー島との両面同時奇襲を画策する。 暗号解析により日本の動向を察知した米艦隊の魔の手が迫るなか、熾烈を極める戦いの舞台は太平洋へと移る!!
太平洋波高し。豪州を脱落させて優位に立ったのも束の間、米英軍の熾烈な反撃が始まった。アメリカ軍はウェークを奪回し、伸びきった日本軍の補給線を脅かす。 一方、インド洋には再編されたイギリス東洋艦隊が姿を現す。前門の虎、後門の狼。連合艦隊はついにそろい踏みとなった『大和』『武蔵』『信濃』『紀伊』の大和型戦艦四隻を投入して事態の打開をはかるが、そこにはさらなる強敵『モンタナ』『オハイオ』の最新鋭戦艦が待ちうけていた。 三国同盟の解消、満州国の仲介と、終戦、和平への流れが加速するなか、果たして、大戦と日本の行く末とは!? 男は涙を見せぬもの…… 心揺さぶる結末やいかに。
連合艦隊に残された時間は余りなかった。1943年・秋になると米海軍は大量のエセックス級空母をそろえて一気に反転攻勢を仕掛けて来る! ──連合艦隊をあずかる山口多聞大将はそう予測し、それまでに太平洋の支配権をゆるぎないものにするため、次々と米軍の急所を突いてゆく。 オアフ島の攻略がその手始めであり、1942年8月10日にはハワイ沖で一大空母決戦が生起する。さらに空母兵力で宿敵・太平洋艦隊を圧倒する連合艦隊は、1943年2月に米国のアキレス腱を一気に断ち切り、“勝利の方程式”を樹立! ──早期講和をめざしてルーズベルト政権を追い詰めてゆく。
米本土砲撃という偉業を成し遂げた超巨大戦艦「八島」は、南太平洋の覇権を握るため、ポートモレスビー沖に出撃した。改装修理により対空戦力が増加した八島は敵の航空攻撃を難なく退け、脅威の64センチ主砲による圧倒的な砲撃で、ポートモレスビー、続いて南洋の最終目的拠点であるニューカレドニア攻略を果たすこととなる。順調に快進撃を続ける八島艦隊であったが、欧州で激戦を重ねるドイツの要望により、新たな目標…アラビア半島攻略が命じられる。無謀とも思えるこの作戦を受け、空母艦隊とともにアラビア半島沖に向かう八島を、英米連合艦隊が迎え撃つ。遠い異国の海で八島を待ち受ける運命とは!?
ハズバンド・E・キンメルの戦死にともない、太平洋艦隊司令長官に宿敵チェスター・W・ニミッツが就任。二度目のハワイ空襲は「是が非でも阻止する必要がある!」と決意したニミッツ大将は、ドーリットル・B25爆撃隊を活用した奇抜な迎撃策で連合艦隊を翻弄、1942年4月にミッドウェイ近海で一大空母決戦が生起する。連合艦隊の作戦企図を見事に挫いてみせたニミッツは、オアフ島の早期復旧を成し遂げるが、ハワイを占領するという山口多聞の信念を撃ち砕くことまではできなかった。 8月、巨大戦艦「大和」「武蔵」と空母12隻を擁する連合艦隊の大兵力が、ついにオアフ島へと迫ってゆくのであった──!
日米戦が避けられない状況のなか、帝国海軍は苦戦する現状を打開する術を模索し、帝大航空科の大竹教授によって考案された世界初の成層圏偵察機「一四試偵察機」を連合艦隊の目として実用化することを決めた。潜水艦へのレーダー搭載も決まり、真珠湾攻撃を目前に控えていた海軍だったが、連合艦隊司令長官である山本五十六の急病により、真珠湾攻撃中止という予想外の事態に見舞われる。 真珠湾に代わり東南アジアを標的とした海軍は、一四試偵察機改め「零式陸上偵察機」を艦隊の目とし、最小単位の艦船による電撃的な攻撃を開始した!果たして連合艦隊は、この歴史的海戦に勝利することができるのか!?
マーシャル沖での決戦で勝利を得られなかった日本海軍は、切り札となる戦艦『大和』の戦力化を急いだ。欧州戦線が膠着するなか、日本軍が目指したのは米豪遮断によるオーストラリアの脱落だった。 FS作戦が発動され、日本海軍は太平洋を大きく東へ横断するが、そこにアメリカの新鋭戦艦が立ちはだかる。対抗するのは『大和』。それを計画した者、造った者、使う者──多くの男たちの思いをのせ、『大和』の巨砲がついにソロモンに吼える!二番艦『武蔵』を加えて、連合艦隊は長駆フィジー、サモアまで到達するのだが……。 男の決意がほとばしる。男の叫びがこだまする。血沸き肉躍る砲撃戦、その醍醐味を堪能せよ!
1942年、航空兵力の活躍により英東洋艦隊との決戦に勝利した日本は、ついに米国との戦いを決意、ミッドウェイ島南西250キロの距離まで艦隊を進出させる。だがこの戦力は、米軍が予測していた空母艦隊ではなく、あたかも島と見紛うほどの巨大戦艦であった。排水量128万を超え、全長全幅ともに大和型の三倍近くの大きさを誇る超極級戦艦「八島」は、脅威の64センチ主砲を武器とし、交換可能なコンクリートを建艦資材とすることによって、修復しつつ継戦可能な、まさに絶対的な不沈艦として誕生したのである。八島を擁する日本海軍は、米太平洋艦隊の要衝を次々と攻略し、いよいよ極秘作戦に着手するのだが…。