出版社 : 電波社
史上最強の砲である電磁加速砲を装備し、アンクルドデッキを有する空母型統合護衛艦『やまと』は、国産ステルス機やドローンを搭載したまま、令和から昭和世界へと時空転移する。 終戦間際の昭和日本の海軍を助けた海自艦隊は、B-29の発進基地を壊滅すべく出撃。敵基地とともに二〇〇〇機以上のB-29が灰塵と化す。窮地に陥った米国と連合各国に対し、日本政府が即時停戦と講和を申し出たことにより束の間の平穏が訪れるが、水面下では原爆開発に成功した米国が暗躍をはじめる。一方、海自艦隊も負けじと隠密裏の作戦を開始するのだが……。 一触即発の日米関係が織りなす運命のうねりとは!?
互いを仮想敵国と定め、緊迫の度合いを増す日本とアメリカ。 まさに両国が激突寸前の大平洋、サイパンとグァムの中間に位置するロタ島に、 第三勢力が出現し、予想外の奇妙な調和をもたらした。 その軍勢こそ、軍部から裏切られ、海軍を飛び出しモナコ公国に雇われた名将・山本五十六率いる前代未聞の傭兵艦隊である。 モナコ・ミリタリー・サービスと名付けられたその組織は、もともと半民半官の政府外郭団体として設立され、 連合国・枢軸国両陣営にオークションによって自らの武力を売り込むのであった。 各国から追い出され、無用と捨てられたはみだし者たちが、空前絶後の訳あり軍艦に乗り込み、混沌の世界大戦へと殴り込む!
米国の卑劣な裏切りに遭い日本側へとついた傭兵艦隊であったが、 直後に真珠湾を奇襲、米太平洋艦隊の戦艦隊を壊滅させるという多大なる戦果を挙げた。 旗艦となる巨大戦艦「大和」と合流し、英東洋艦隊の戦艦を主砲で一撃のもとに屠った傭兵艦隊は、 日本軍をも巻き込み、大規模反攻を開始する。 その作戦目標は、フィリピンとグァム島の同時制圧。 もつれにもつれた激闘の末、日米両軍は、ともに航空母艦全滅という未曾有の事態に陥ってしまうのだが……。 稀代の名将・山本五十六を中心とし、各国軍部から追われたはみ出し者たちが、いま世界に牙を剥く。 そしてその戦乱の先に現れた敵は、まさかの姉妹艦『武蔵』であった!
ミッドウェー海戦により大型正規空母を失い、劣勢となりつつある日本は、ガダルカナル島の攻略を決行するも奇襲作戦自体は失敗に終わり、米軍飛行場の無力化には成功するものの、一方で米軍も日本の輸送部隊を襲撃し、ガ島をめぐる攻防戦は、日本の撤退という形で終結する。 しかし、ここが歴史の転換点となった……。国力の限界を痛感した日本は、陸海軍が手を取り合い戦線を縮小させるかたわら、秘密兵器の開発に取り組む。それは、噴進弾の原理を利用し、爆発により敵の攻撃を相殺する特殊な装甲……爆裂装甲を施した空母艦隊であった。 ふたたび戦場となったガダルカナル島近海に、満をじして日本の逆襲の狼煙が上がる。
米軍が近くハワイの奪還に乗り出して来ることはわかっていた。しかし1944年4月以降、米潜水艦の動きが活発化して連合艦隊は空母が次々と破損、決戦前に空母12隻をそろえるのが国力の限界だった。 いっぽう、絶大な工業力に支えられたアメリカ太平洋艦隊は1月の「真珠湾奇襲」で一挙に空母10隻を喪失したにもかかわらず、インディペンデンス級空母の追加改造を成し遂げ、16隻もの高速空母をそろえて一気にハワイ近海へ押し寄せて来る。そして10月5日、オアフ島東方洋上で今世紀最大の空母決戦が生起した! ──連合艦隊は空母兵力の劣勢をくつがえし、果たしてハワイを防衛できるのか!?
超高速の砲弾によりあらゆる物体を貫通撃破する同口径では史上最強の砲……三〇式8センチ電磁加速砲を搭載した統合護衛艦『やまと』。しかもアンクルドデッキを有する空母型護衛艦であり、国産ステルス機やドローンなど最新航空兵力も搭載していた。 令和に勃発した日本と近国の戦争により、自衛隊の護衛艦隊と輸送部隊は、グアムの米軍用武器弾薬を運搬するため出撃。だが途中で硫黄島の大噴火に巻き込まれ、令和から昭和世界へと時空転移してしまう。終戦間際の日本に放り出された自衛隊は、最新兵器により、戦艦大和に襲来する米航空機を瞬時に壊滅したのだが……。 令和『やまと』と昭和『大和』の新シリーズ開戦!
いまだ激戦が続く南洋珊瑚海。戦艦榛名を撃沈した米艦隊は引き続き他の標的を狙うが、秘密兵器とも言える戦艦金剛の対空攻撃により、航空部隊に多大な被害を被る。多くの戦艦と空母二隻を撃破し、米海軍の戦力を大幅に削った連合艦隊は、いよいよ米豪遮断作戦の一歩として、ガダルカナル島基地の建設を目論む。 だが一方の米海軍も、迫りくる日本を迎え撃つべく、ガダルカナルを要衝とすべく動き始めていた。くしくも同じ島を奪い合うこととなった日米両軍……そんな矢先、帝国海軍の切り札とも言える『大和』『武蔵』を擁する原子力艦隊が出撃していく。 果たして、日米戦の運命を決する南洋の要衝争奪戦の行方はいかに!?
第一波攻撃隊を率いて出撃した江草少佐は、真珠湾内に碇泊する巨大な米戦艦を認めて眼を見張った。 ──これは大和型に匹敵するほどの大戦艦ではないか! 水路の端に碇泊しているのはまぎれもなくアイオワ級戦艦で、敵主力空母の撃破に成功した江草は、“この巨大戦艦も仕留めてやろう!”と決意する。母艦へ帰投するや江草は、山口中将に「アイオワ級をぜひとも沈めたい!」と直訴、山口も意気に感じてうなずいた。 しかし戦艦を沈めるにはどうしても雷撃が必要だ。しかも「アイオワ」はもう、真珠湾から脱出しようとしていた。 第四波の暁星はすべて雷装で発進、はたして「アイオワ」を捕捉できるのか──!?
ハワイ沖の激闘が続くなか、開戦以来初めて正規空母の被害を出してしまった日本。対して米国は大統領選を控えたトルーマンが秘策を練り、ソ連の対日参戦を画策する。 たちまち殲滅の危機に陥った満州方面の日満陸軍。この戦局の余波はヨーロッパ大陸にも波及し、ドイツはソ連に対して攻撃を開始、世界は未曾有の大戦へと突入していく。 各国が激戦で疲弊していくなか、帝国海軍はふたたびハワイへと進撃。西海岸を本拠地として待ち構える米太平洋艦隊と、巨大空母同士の全機発艦、壮絶な打撃戦を繰り広げていく。 果たして、司令長官山本五十六が、「肉を切らせて骨を断つ」とまで言い放った、乾坤一擲、捨て身の奇策とは!?
過去の日本を救うため、時空を繋げて未来情報とタブレットを送り込んだ科学者の田伏由佳。その結果、日本軍は最新技術により大幅に軍事力を強化、米国を相手に連戦連勝を重ねていた。その最大の武器は人工知能……いわゆるAIを開発し、これを戦艦大和に組み込んだことである。それにより戦況の分析はおろか、敵国の動向までもを的確に見通し、奇跡とも言える作戦を成し遂げていった。米国秘蔵の爆撃機B29の大編隊を、極秘に開発された信濃の自動追尾ミサイルが迎え撃ち、ついに日米戦は終結に向けて動き出すが、最終決戦の舞台となったのは因縁の地ハワイであった。時空をまたぐ壮大な物語の結末とは!?
日米開戦と同時の「真珠湾奇襲」は山口多聞の献策により中止された──。開戦から2ヵ月後に生起した「ラバウル沖海戦」で連合艦隊は大勝し、敵将・キンメルを更迭に追い込む。が、新たに太平洋艦隊司令長官に就任したニミッツ大将の艦隊運用術に翻弄されて、連合艦隊はミッドウェイ戦、ガ島戦で煮え湯を飲まされ後退を余儀なくされる。 そしてニミッツは、ギルバート諸島の奪還に成功し、次なる標的をマーシャル諸島に据えた。だれもが“次はマーシャル沖で空母決戦が生起する!”と考えていたが、マーシャル攻略に備えて真珠湾に集結した米空母10隻を、山口や情報参謀の中島親孝は決して見逃さなかった!
原子力を用いて、重装甲や高速化など驚異的な進歩を遂げた戦艦大和。帝国海軍はその技術を活かし、同型艦である戦艦武蔵を竣工させる。さらに零戦改の開発や電探の実戦装備、対空兵器を強化し、バリ島攻略のため武蔵を中心とした異色の艦隊を出撃させる。 これに対し、日本側に空母無しと判断したABDA艦隊指揮官ドールマン少将は、勝利を確信し攻撃隊を出すが、そこに待ち受けていたのは、帝国海軍の秘密兵器であった。確実に覇権を広げつつある日本は、さらなる攻撃目標をニューカレドニア島ヌーメアと定め、米豪遮断作戦を遂行すべく戦艦大和と戦艦武蔵の新鋭原子力戦艦部隊を派遣するのであったが……。
昭和と令和、それぞれの日本を救うべく時空転移した帝国海軍と自衛隊。戦艦大和はミサイルを装備し、中国の弾道ミサイル攻撃を阻止。現代日本では失われた武威の象徴としての役割を果たした。 一方、昭和で米太平洋艦隊を相手どる自衛隊は、帝国海軍と協力し、米機動部隊を次々とすり潰していく。さしもの巨艦アイオワも、イージス艦と未来科学により強化された武蔵の敵ではなかった。追いつめられた米国は、未知なる兵器・原子爆弾に活路を見出そうとするが……。対して令和日本では、いよいよ中共海軍との最終決戦の火蓋が切って落とされる。 果たして、歴史を改変すべく時空を超えた、それぞれの「大和」の運命やいかに!?
昭和一八年、トラック諸島に停泊中の連合艦隊司令長官・古賀峯一は、戦艦大和とともに謎の光に包まれ、令和の日本に時空転移させられる。一方、令和一五年の呉港に停泊中であった自衛隊の最新イージス艦「やまと」も、怪光に襲われ、艦長や乗組員のみならず周辺の港湾施設や基地とともに、昭和の日本へとタイムスリップをした。 まさに驚天動地の出来事であったが、その裏には昭和日本と令和日本を同時に救わんとする国家の存亡を賭けた秘策が隠されていた。それぞれの世界で驚異的な装備を整え、出撃していくふたつの大和……。 果たして日本の象徴とも呼ぶべき最強艦たちは、それぞれの時代の日本を救えるのか?
ついに米本土アラスカを攻めるべく、極寒の北部太平洋に進出した第四航空艦隊。司令長官となった山口多聞は、点在する敵基地に熾烈な航空攻撃を繰り返し、要衝アンカレジの攻略に着手する。 一方、日米両軍が睨み合い、膠着状態におちいっていた南太平洋であったが、とうとう日本の大規模艦隊が侵攻を開始。広島呉港からも、山本五十六率いる極大空母『大和』の機動連合艦隊が出撃する。 迎え撃つは、ヘルキャット等、最強艦上機を擁する猛将ハルゼーの空母艦隊。日本の命運を賭けた『転一号作戦』の最初の攻撃目標は、なんと、誰もが予想だにしなかった絶海の孤島、クリスマス島であった! 果たしてその真の狙いとは……!?
日米をはじめとした多国籍軍の反攻作戦が本格化した。南シナ海での波状攻撃をきっかけに、米台軍は台湾東部から中部の海空優勢を確立し、台湾海峡以西へ中国軍を押しもどす。 一方、陸海空自衛隊は総力を挙げて尖閣諸島を奪還する。米軍主体のサイバー攻撃で中国国内も混沌としはじめ、いよいよ終戦も間近と思われたそのとき、多数のミサイルが中国奥地から放たれた。東京や大阪へ、一部はアメリカ本土へも! このままでは中国は、世界全体を敵にまわして亡国ともなりかねない。発射された弾道ミサイルの迎撃へ、中国軍も加わっての最後の作戦が開始された。 裏切り、愛、私欲、私怨……男と女の叫びが戦場にこだまする。
パナマ運河を破壊・封鎖すれば太平洋は事実上、帝国海軍のものとなる! 装甲空母の大群を擁する連合艦隊は、雷爆撃機・流星を母艦に配備し、太平洋の覇権をすっかり握るかに思われた。 ところが米海軍は、二大装甲空母「ミッドウェイ」「フランクリン・D・ルーズベルト」を完成させて、日本の空母を一網打尽にしようと待ち伏せしていた。ニミッツには勝算があった。ユニオンジャックを掲げた装甲空母5隻が応援に駆け付けたのだ。 ──第一次攻撃隊を率いて出撃した江草隆繁中佐は、敵空母5隻の艦上にはためく“その旗”を見て絶句、今度こそ「生きて還れぬだろう……」とみずからに言い聞かせた。
過去の日本を救うべく、令和から昭和に時空を繋げた科学者の田伏由佳。とはいえ、やりとりが可能だったのは、タブレットと情報のみ。限られた条件のなか、昭和日本は現代の最新鋭テクノロジーに近似する物を開発、兵器に組み込むことにより、国力で勝る米国を相手に互角以上の戦いを繰り広げる。 起死回生の日本本土爆撃も阻止され、窮地に陥った米国であったが、なぜか日本は攻撃の進行をゆるめた。両軍が奇妙な停滞を見せ、ここぞとばかりに米国は最新艦を中心として艦隊戦力を増強させるや、ガダルカナル島上陸作戦を決行する。だが日本も、ただ沈黙していたわけではない……秘中の秘の新兵器が、ひそかに動き始める!
「俺が信長になって天下をまとめあげる!」-突然の怪現象によって二一世紀から時空転移、本能寺の変直前の織田信長に転生した光明寺一久は固く決心する。明智光秀の協力を得て生まれ変わった織田軍を中国と四国へ押し進めた信長(一久)は、日の本統一へ順調に邁進するかに見えた。だが、思いも寄らぬ事態が生じる。信長の言動や振る舞いを見て、偽物だと見破った羽柴秀吉が謀叛。大軍を率い備前から畿内へ戻ってきたのである。京を守るため山崎に陣を構え、秀吉を迎え撃つ信長。果たして、因縁の地で火蓋が切られた天王山決戦の結末はー。そして信長は、天下への夢を叶えることができるのか!?
昭和初期、世界情勢の緊迫感が高まるなか、海軍技術者の吉田は軍艦の動力として原子力を利用することを思いつく。 さまざまな試行錯誤の結果、試験的な原子力機関改装が行われた戦艦伊勢は、最大速度の増加、太平洋を無補給で渡りきる機動力など、艦船にとって非常に強大な力を手に入れることとなった。続いて、思わぬ副産物となった新型爆弾や、蒸気カタパルト搭載の原子力空母を造りあげた日本は、ついに本命とも言える巨大原子力戦艦「大和」を誕生させる。 戦艦の原子力機関化に端を発し、次々と新技術を会得した日本海軍は、大和率いる原子力艦隊により、大胆不敵にもハワイ真珠湾への砲撃作戦を決行するのだが……。