出版社 : 飛天出版
百戦練磨のソープ嬢たちがほめちぎる欲棒を持つ加賀が始めたAV製作会社。主演に超人気のAV女優を狙った加賀は、自慢の業物を奮い立たせて絶頂攻撃。女体の濃密な香りとあふれ出る蜜液に酔う加賀と、恍惚の境地に到達し全身を激しく震わせる女。二人がクライマックスに達した時、AV女優との契約は結ばれた。だが加賀にはまだまだ欲棒を使った商談が…。
ベッドでみつけた博美の股の付け根にある親指大のヤケド。以前、グレていたときチンピラに入れ墨されたので、タバコの火で焼いた跡だという。鈴木はビビる気持を鎮めて、その傷にキスをした。なんといっても銀行の渉外係の彼にとって、博美は毎月定期預金を積んでくれる客なのだ…。ホステスから人妻・OLまでを狂わす銀行マンの巨根と絶頂テクニック。
鳴尾は美麻子の極孔に指を沈めたまま浅く深く抜き差しした。彼女がレズだと確認できた瞬間から挑発された気分になっていたのだ。眼鼻立ちが整い、いい体をしていながら、女とばかりもつれあっているのかと思うと、男として沽券にかかわる気がしたからである…。六本木でカフェバーを経営する中年プレイボーイ・鳴尾の美少女調教の官能テクニック。
芸能誌の副編集長である小早川に、伊豆の観光ホテルへの招待状が届いた。差出し人は「海」とだけ書かれていたが、交通費が同封してあるので、ジャーナリストとしての好奇心もあり、出向くことにした。指定された部屋に入ってみると、見知らぬ4人の先客がいた。いずれもお互いの名も顔も知らないという…。不気味な招待状に隠された殺人事件解明の手がかり。
江戸の街で寺社奉行の配下が次々と奇態な辻斬りに襲われた。町奉行から探索の命を受けた与力・大平孫三郎と同心・田上玄之介は下手人を追って関八州へ向かい、玄之介の手先・刃研の七こと通称・犬七と合流した。この犬七は女犯に脅しときわめつけの無頼者だが裏世界での嗅覚は鋭く情容赦ない。そして犬七が掴んだ意外な真相と下手人たちの凄絶な反撃の刃…。
新宿の街を友達の貴子と高校の制服姿で歩いていたいずみは、和服のモデルにスカウトされる。翌日、カメラマンのオフィスを訪れると、着物メーカーの宣伝部長に、着替えを急がされた。いつの間にかカメラマンは消えている。二人きりになった部屋で、男はいずみを抱き寄せると、晴れ着のままでのセックスを迫ってきた。奔放な性と打算に錯綜する女子高生の心理。
30歳を期に脱サラした加賀が設立した結婚披露宴を撮影するビデオ会社は、いまや順風満帆。その余勢を駆って売出したAVまでもが大ヒットし、女優へのステップにしようと、フーゾク嬢、女子大生…etcが黙っていてもやってくる。厳しい審査は社長の務め、とばかり、加賀は彼女らをボディチェック。その甲斐あって会社もビンビン伸びて、野望はますます拡大。
十三年ぶりにシャバに戻ったがちがちヤクザと、単身クーデターを起こし自殺未遂の元自衛官。そして収賄で挫折したエリート官僚。価値観も常識もまるでバラバラなこの三人が、何の因果かトリオを組んで世の中の悪党を懲らしめることになったから、さあ大変。何が悪で何が善なのか。根はやさしい男たちが織りなす爆笑感涙の世界。
居抜きで借りたマンションは、元デートクラブの事務所だった。その種の電話がかかってくるからだ。奈美はいたずら気分と男欲しさで、デート嬢を装い、森本と名乗る男とホテルへ。彼女はベッド上手な森本に溺れていく。そんな折、別れた男から「森本は悪質な証券マンだ」という忠告をうける。財産のない奈美になぜ森本は近づいたのか。愛欲の中で仕掛けた女の賭け。
遺伝子操作によって超人パワーを身につけ誕生した男・柔銃太郎。その力は彼がセックスの充実感を味わった後に、異常現象とともにさらに威力がハイアップされた。だが、彼の出生の秘密を握りその驚くべき超人力を怖れた悪の支配者は、銃太郎を抹殺すべく魔道士を送り込んだ。魔道士軍団と超人戦士の壮絶な対決。そして銃太郎の前に現れた不思議な美少女は。
鏑木兵庫は神田明神の境内を出たところで、侍達に追われる女に出くわした。行きがかりで7人の追手を斬り伏せ、女を助けたが、女は追われる理由について、一言も話さない。旗本か大名の侍女風で、背後に複雑な事情がありそうである。案の定、その女・津香と兵庫は次々の刺客に襲われた。刺客を放つは将軍家側用人・北多見若狭。兵庫の白刃が暴く大奥の確執。
名探偵・浅見光彦の母・雪江が四国霊場巡りの途中、交通事故で記憶を喪失した。二週間後、事故の加害者の久保彩奈が瀬戸大橋上で不可解な“自殺”を。記憶を取り戻した母の命令で高松を訪れた浅見は、彩奈の死の原因が、市主催の栗林公園の園遊会にあると推理した直後、彼女の兄が「ウラシマ・タロウノ・ホコ…」と謎の言葉を遺し殺害された。秋の讃岐路に浅見が掴んだ伝説の人物と意外な真相は。
同心・田上玄之介は、廓の放火の犯人捜しの最中、遊女殺しの罪を着せられた。事件に裏を感じた玄之介の手先・刃研の七こと通称・犬七。彼は女犯に脅しときわめつけの無頼者だが、世上に疎い玄之介の手先を買ってでては、身内の悪にも牙が剥けられる一匹同心への自覚を促す。そんな犬七が嗅ぎつけた材木商・菱喜と先任同心・加茂精三郎への疑惑。
鏑木兵庫と松代鬼平は共に刀を下げたまま対峙していた。人斬りの現場を見られた松代が兵庫に挑んだのだ。だが腕が違った。詫びた松代との話の中で、互いに犬同心を斬っていたことを知る。『生類憐みの令』を嵩にきて、庶民にたかる犬同心への天誅は当然なのだ。人を斬るより犬を殺した方の詮議が厳しいという狂気の沙汰に、男たちの怒りは、やがて犬を狩り犬同心を狩る必殺剣となって…。