出版社 : 飛天出版
元マル暴刑事の佐伯涼は、警察手帳や拳銃、手錠の使用を禁止され『環境犯罪研究所』へ出向させられた。だが佐伯の仕事は刑事時代と同じ暴力団狩りだった。警察の特権、組織を使えぬ佐伯の武器は1400年続く佐伯流活法の拳と強靱な肉体。そして彼の目的は検挙ではなくて暴力団壊滅の戦いだった。犯罪のプロは法の網を逃れ、チンピラに自首させる。首領を潰さなければ根は絶えない。佐伯の凄絶な拳が唸り孤独な戦いが始まる。
都市国家ギルスの商人・ウトからサーラピークまでの護衛を請負った傭兵ラガシュ。彼の若さと整った外見は、酒場で嘲笑の的となることが多いが、傭兵仲間からは“ひとたび剣を抜けば、必す刃を血で濡らす男”と恐れられていた。ギルスを発って3日目の夜、一行は野盗に襲われた。ラガシュは大剣を振った。頭蓋骨を割り、喉を裂き、側頭部を砕き、腹を抉り、野盗を斬り伏せる…。剣にかける男の官能アクションファンタジー。
豪華フェリー「しーふらわー号」から転落行方不明になった男と現場にいた謎の男。二年後、その謎の男が自殺をとげた事が航海士・堀ノ内に不審をいだかせた。彼は親友で名探偵として活躍している浅見光彦にこの二つの事件を相談した。事件の鍵が高知の平家落人の里にあると突きとめ高知の「隠れ里」に向かった浅見の前に現われた美少女・佐和。彼女に魅せられ恋心を感じる浅見。だがその佐和にも恐怖の魔手が…。浅見の恋と名推理。
江戸屈指の骨董屋・大黒堂に入婿した粂太郎は、今夜も女房のお克に責められていた。鑑定ができないなら、せめて女房孝行ぐらい満足にしてみろというのである。お克は面喰いで、粂太郎の二枚目ぶりに惚れ、粂太郎は大黒屋の身代に目がくらんでいた。ゲップのでるお克の体だが、仕方なく粂太郎はのしかかっていった…。入婿したナマクラ男の悲哀と悲劇。
神奈川県警多摩署の川合刑事は、太平洋戦争中、ミッドウェイで友軍機を誤射墜落させていた。自責の念で搭乗員の消息を長年追い続けていたところ、その人物・綾瀬勝治はつい最近、八王子の山あいの休耕田で殺されていることが判明した…。川崎市多摩区で起きた新婚夫婦惨殺事件を担当する川合が奇しくも知り得た綾瀬の過去と墜落機の謎。
野村倫夫は美容コンサルタントの畔上夏美から紹介された女性の性感を満足させるのが仕事である。独身で25歳。女好きのするマスクとカリの張ったイチモツが彼の武器だ。夏美はエステからエアロビクス、美容室まで、幅広く経営しているせいか、セックスの相談ごとが多く、その悩みを倫夫が解決してやるのである。いわば彼は官能調教師といえた…。
米、第7艦隊護衛空母群への戦艦大和以下、長門、金剛,榛名の主砲の一斉射が開始された。肉追する大和の艦橋で、第二艦隊司令長官・栗田中将は、残存する艦艇を、このままレイテ湾に突入させるつもりだった。だが、第一戦隊の司令官宇垣中将はそれを止めた。いぶかる栗田に宇垣は故山本五十六元連合艦隊司令長官の遺書を見せる。そこには海軍なりの戦争終結へむけたメッセージが記されていた。栗田中将の全艦突入を思いとどまらせたオペレーション・ゼロとは。
あらゆる格闘技をマスターし紛争各地で傭兵たちに殺人技を教える岸田龍一。日本での束の間の休暇中、ヤクザにからまれている男を救った事が岸田を闇の格闘技の世界へと引きずり込んだ。億単位の金が動き、ルール無視のファイトで生き残りを賭けるデスマッチ。そして岸田の相手は、大金で岸田の死を契約したこの世界では実力No1の男だった。生か死か…。
大黒不動産の宣伝課長の水橋は自他ともに認める漁色家である。今日も元スチュワーデスでイベント会社を経営している吉野朱実とラブホテルのベッドで彼女の秘部を指で弄んでいた。朱実が元同僚の沼田玖美の巨根願望を彼のイチモツで叶えて欲しいと相談してきたからである。それもプッシーではなくアナルへだという。複雑な事情を察して水橋はOKした…。
百戦練磨のソープ嬢たちがほめちぎる欲棒を持つ加賀が始めたAV製作会社。主演に超人気のAV女優を狙った加賀は、自慢の業物を奮い立たせて絶頂攻撃。女体の濃密な香りとあふれ出る蜜液に酔う加賀と、恍惚の境地に到達し全身を激しく震わせる女。二人がクライマックスに達した時、AV女優との契約は結ばれた。だが加賀にはまだまだ欲棒を使った商談が…。
ベッドでみつけた博美の股の付け根にある親指大のヤケド。以前、グレていたときチンピラに入れ墨されたので、タバコの火で焼いた跡だという。鈴木はビビる気持を鎮めて、その傷にキスをした。なんといっても銀行の渉外係の彼にとって、博美は毎月定期預金を積んでくれる客なのだ…。ホステスから人妻・OLまでを狂わす銀行マンの巨根と絶頂テクニック。
鳴尾は美麻子の極孔に指を沈めたまま浅く深く抜き差しした。彼女がレズだと確認できた瞬間から挑発された気分になっていたのだ。眼鼻立ちが整い、いい体をしていながら、女とばかりもつれあっているのかと思うと、男として沽券にかかわる気がしたからである…。六本木でカフェバーを経営する中年プレイボーイ・鳴尾の美少女調教の官能テクニック。
芸能誌の副編集長である小早川に、伊豆の観光ホテルへの招待状が届いた。差出し人は「海」とだけ書かれていたが、交通費が同封してあるので、ジャーナリストとしての好奇心もあり、出向くことにした。指定された部屋に入ってみると、見知らぬ4人の先客がいた。いずれもお互いの名も顔も知らないという…。不気味な招待状に隠された殺人事件解明の手がかり。