出版社 : 22世紀アート
貧しい百姓の娘・みつ。学校には行けず、少しでも家族を助けるため懸命に仕事を手伝う日々。肩を寄せ合いながら生きる一家を襲う過酷な運命とは。(第一部) 大人になり、夫と障害のある娘と慎ましく暮らすみつ。だが、戦争は日増しに深刻さを増していたーー。(第二部) 貧に生まれ、貧に育ち、貧に生き、貧に死んだ一人の女の明治、大正、昭和三代にわたる六十余年の生涯。時代に翻弄され、貧しさに耐え忍びながら、ひたむきに生きたその姿を静かに、力強く描いた佳作。 【著者プロフィール】 金井 未来男(かない・みきお) 1931年生 「季刊作家」同人 埼玉県在住
[商品について] ーー日本ではタヌキは狸と書きますが、中国では次のどの漢字で書かれるでしょうか。 1.狢 2.狎 3.獺 正解は、本書 第1章7節「狸という文字 里から町のけものに」をご覧ください。 阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起き、憂鬱な日々の中、ある日突然、側溝から現れた二匹のタヌキ。やがて自宅の庭に通うようになった彼らとの出逢いをきっかけに、著者と愛くるしいタヌキとの日常が始まるーー。食事から出産、子育てまで、庭に訪れるタヌキの生態やタヌキに関する逸話、童話、豆知識など、微笑ましいイラストと共に語られる、優しく楽しい「タヌキ録」。 [目次] はじめに おや? ある日突然の出会い 町ダヌキ すみか奪われ側溝へ 庭へおいで 餌付けで“招待”計画 空っぽの皿 庭に誘導作戦を決行 いたずら 朝起きると履物が… タヌキとは イヌ科に納得の容姿 狸という文字 里から町のけものに 巣穴 夜行性、日中の居場所 化かされた 音もたてずにドロン ためふん 同じ所に増えていく 埋める 始末すれば違う所に? 情報交換 共同トイレが発信源 ふん虫 後始末の過程を観察 トイレ使用中 安らぎの表情で排便 タヌキが好きでも 周りに迷惑かけずに 常連客 対照的な性格の2匹 タヌキごはん 冷蔵庫掃除も兼ねて 薬入りソーセージ 仕掛け見抜き食べず カエルもミミズも 庭で見つけてパクリ タヌキパン バターロールに夢中 スズメの滑り台 タヌキごはんのおこぼれ 夫婦愛 妊娠“妻”の食事優先 カンペイちゃん そっくりの三角眼で お産はいつ? 姿見せず期待と不安 夫の協力 子育てに参加餌運ぶ 引っ越し 安全な場所で子育て バトンタッチ さて、子ダヌキは何匹? 引っ越し先は? 発見できぬ一家の巣 子ダヌキ登場 期待通りのデビュー 子ダヌキは何匹? なぜか1匹ずつ来訪 一家勢ぞろい 特別食で“6人”接待 孫とタヌキと 一家“6人”庭に出現 ムカデリー 顔面腫れても元気者 てんでばらばら “6人”の誰かが来訪 月夜のタヌキ 庭の“遊園地”で遊ぶ 子別れ 厳しくさっぱりと タヌキの算数 パンをくわえて運ぶ 入れかわり立ちかわり 方丈記のような感傷 犬小屋のタヌキ(上) 必死に話しかけて… 犬小屋のタヌキ(中) 死んだらどうする? 犬小屋のタヌキ(下) 辛抱の果て一件落着 妻を呼ぶ声 聞けば寂々たる思い ポンポコポン 掘り返す音にリズム タヌキの腹鼓 化けるために打つ? 狸汁 うまい、と植木屋さん “町ダヌキ”の情報 ふるさとは狭くなる タヌキの功罪 人気者? 嫌われ者? 童話「げんさんのやきいも」(上) 女の子に退院の祝い 童話「げんさんのやきいも」(下) 親子5人とお別れ 懐かしいタヌキたち ぷっつりと消えた姿 おわりに 著者略歴 [出版社からのコメント] ほんの一昔前は、町でも見かけることのあったタヌキですが、現在では狂犬病などの問題やタヌキが住める森が少なくなったことで、タヌキと出会えることは少なくなりました。本書は、タヌキとの程よい距離感でその生態やタヌキにまつわるあれこれを楽しめる内容になっています。本書を通じて、多くの方がタヌキをはじめとする身近な自然に興味を持っていただければ嬉しく思います。 【著者略歴】 松岡 節(まつおか・せつ) 一九三二年、東京に生まれる。 幼少期を神奈川、中国の長春、東京、大阪、山口、香川、福井などで送り、高校一年のとき奈良に移る。 十三年間、奈良市公立幼稚園で保育に携わる。NHK教育番組の制作に参加するなどして現在に至る。 八十二年ミセス童話大賞優秀賞を、二〇〇六年、第四十六回久留島武彦文化賞を受賞。全国童話人協会会員。 作品に『ポカポカホテル』『かえるのレストラン』『たんじょうびのおきゃくさま』『たぬきのいとぐるま』『サンタクロースのそりにのって』(ひかりのくに刊)など
作家・雨宮惜秋氏が終始懸念していることは、すべてのマスコミ報道や政治家・官僚の言論、果たして信じるに値するのか、ということです。 本書で、雨宮氏は、ダイオキシンの害悪に関する問答劇を繰り広げます。 人間が1度呼吸するたびに、1億個ものダイオキシンの分子を吸入するといいます。 通説では、ダイオキシンの害は知られるところではありますが、実際はダイオキシン類は222種類にも及び、なかでも猛毒であるTCDD(テトラクロロジベンゾ・パラ・ダイオキシン)の数値に換算して、人の生命を貶める物質であると一般的に言われています。では、なぜその猛毒物質に換算するのでしょうか。大部分のダイオキシンに害が希薄にも関わらず。 雨宮氏の考えるところによると、まさにそこにあらゆる思惑・陰謀が隠れているところであり、人々が知らずに情報操作されている結果であると言います。 雨宮氏は、「洗脳社会」と話します。 現代では、複雑な情報を誰もがどこにいても知ることができることと裏返し的に、発信者もその情報の伝え方によっては如何様にも操作できる時代だといいます。すべての情報は、自身で取捨選別する、疑う技術が求められています。 前作、「囁く葦の秘密」・「小説 恐怖の裁判員制度」に続く、3部作目。 囁く葦の秘密シリーズ完結編です。 [目次] 第1章 “ゴミ分別”エレジー 第2章 “官僚マフィア”と“ダイオキシン・シンジケート” 第3章 ウルトラ・スーパーリッチと魔の洗脳エコロジー 読者の皆様へ 著者プロフィール 著者プロフィール 雨宮 惜秋(あまみや・せきしゅう) 昭和十九年二月、東京都生まれ。日本大学法学部卒。 平成十六年にアマチュア画家を廃業して美術から文学に転向。 平成十七年、小説『慟哭のヘル・ファイアー』を上梓。 平成二十七年四月、電子書籍『タロー 子供の夢』22ARTパブリッシングより出版。 平成二十七年七月、電子書籍『は縫い物語/愛の形見(新説鶴の恩がえし)』22ARTパブリッシングより出版。 平成二十七年七月、電子書籍『囁く葦の秘密』22ARTパブリッシングより出版。 平成二十七年八月、電子書籍『純白の未来』22ARTパブリッシングより出版。 平成二十七年九月、電子書籍『小説 恐怖の裁判員制度』22ARTパブリッシングより出版。