出版社 : 22世紀アート
[商品について] ー倦怠と無関心の中を生きる全ての夫婦へー 妻の久子と出会ったとき、私には幼馴染で結婚を意識し合った恋人・静香がいた。元華族の家柄の生まれで上品な性格の久子に心が移ると、私は騙すように静香と別れて久子と結婚した。しかし子供も生まれ結婚生活が落ち着くと、私は出世欲や夜遊びの快楽に溺れ、次第に家庭を蔑ろにするようになってゆくーー。不徳の中を生きる「私」と妻・久子の人生を縦糸に、日本統治下での朝鮮の歴史や人々の生き様、人間の中にある愚かさを織り込んで紡ぎあげた、夫婦と生の物語。 [目次] はじめに 妻を娶(めと)らば 犬猿の仲 詰問の夜 風の音 砂上の城 栄光の陰で 済州島へ 旅の始まり 大河内家族の朝鮮 幸不幸 二つの出来事 予期せぬ出来事 隠遁生活 天罰覿面 儚きかな人生 死神に勝てず あとがき 略歴 [担当からのコメント] 仮想の人生を描くのが物語であっても、その物語が読者の人生に触れるとき、それは現実となって意味あるものへと変わっていきます。本書の中にある人生に、あなたは何を見るでしょうか。この物語が、あなたの人生にとって良き出会いであれば嬉しく思います。ぜひご一読ください。 [著者略歴] 上杉辰(うえすぎ しん) 私に皆様に誇る程の経歴は有りませんので今、私が思うことを一筆認(したた)めて見ます。 夕暮れの寒い静かな部屋のテーブルの前の座布団に一人ぽつんと座り佇むと人生の黄昏どきを強く感んじます。 仕事に遊びに情熱を滾(たぎ)らした、若き日々を思い浮かべると懐かしくも有り遣る瀬ない気持にも成ります。もう一度、あの日に戻りたいがそれは夢の夢、この頃、時々紙の上にペンを走らせることに何んの意味が有るのだろうと自問自答することも有りますが今の私に出来ることはこれだけと己に言い聞かせ文字を追って居ます。
[商品について] ーブラックホールの向こう側には、輝かしい未来と希望があるのかもしれないー 昼はJAXNで、夜はスナック花子で働く新人宇宙飛行士のミミちゃん。そして51才となった進にデザイナーズ・ベイビーのA子。ブラックホール、デザイナーズ・ベイビー、異星人と衝撃的なテーマを孕みながら展開した彼らの物語は、いよいよ最終章へと向かう。この旅の果てに、彼らは何をみるのかーーブラックホールを中心に展開する、世界と宇宙の謎と幻想の物語、最終巻。 [目次] ブラックホール5の1 プロローグ 時空の中へ 物理の預言 ミミちゃん 月面旅行 進とローリー 洋子の生活 エーテルの波 探査 恋 ローリー 宇宙空間 ミミちゃん2 雨の中で 雨の中で2 女の気持ち その後 3人娘 再会 パルへ 黒い穴 エピローグ tweet ブラックホール5の2 プロローグ 両親 A子とB子の会話 研究 フランソワの挙式 新婚 宇宙の果て たわいもない話 Mの店で 再び 宇宙 ブラックホール A子はどこへ まちあわせ ルル 旅の果てに エピローグ [担当からのコメント] ブラックホールは謎に満ちていて、その中がどうなっているのかは誰にも分かりません。そしてそれはきっと、ヒトにも当てはまることなのでしょう。人生の光と影の先にあるものは果たして何なのかについてこの壮大な宇宙叙事詩とともに思いを馳せる、そんな時間を楽しんでいただければ嬉しく思います。 [著者プロフィール] 織部浩道(おりべ・ひろみち) 1960年生まれ 明治大学大学院博士前期課程修了 税理士会退会 現在、新世紀会、ロイヤルフロンティア 魚座 O型 著書に 『ブラックホール』22世紀アート 『誘惑の星』文芸社 等がある 参考図書 『ホーキング、最後に語る』早川書房 『ホーキング、ブラックホールを語る』早川書房
[商品について] ー雪も清浄だし、寒さも清浄だ。この中で死んだら、僕の穢れも少しは許されるだろうー 《殺人、即ち完全犯罪は芸術だ》と思っているのだーー。 17歳の早春、文学青年の「僕」がはじめて親友である菊巳の家、湖の畔に佇む古風な2階建ての西洋館に訪れたとき、冗談とも付かない様子で彼はそう言った。僕は菊巳に対してどこか不穏な感情を抱きながらも、彼との付き合いは続け、西洋館を中心に巻き起こる菊巳の家族の複雑な秘め事の坩堝を垣間見ていく。--ひとりの青年の苦悩を通して自由であること意味を問い直した、19世紀のロシア文学をも彷彿とさせる哲学的小説。 [目次] 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章 著者紹介 [出版社からのコメント] 小説は人の手によって生みだされた物語であると同時に、その時代を生きる人々を映す鏡でもあり、また過去の時代の残り火から発せられる残照でもあります。本書の物語が、その世界の中に何を宿すのか、ぜひ手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。 [著者紹介] 成澤 昭徳(なりさわ・あきのり) 昭和17年生 昭和38年 詩集『処女』思潮社刊 昭和45年 詩集『神秘』青土社刊 平成元年 小説『供犠』勁草出版サービスセンター刊 平成14年 詩集『座標系』私家版 平成30年 小説『飛鳥(あすか)伝説』文芸社刊 令和2年 戯曲『背教者』文芸社刊
[商品について] ーお父さん、お母さん、いろいろあったけど、私はまだギターと生きていますー 3歳のときに、私は先天白内障で左目を失った。4歳のときに、私はギターと出会い夢中になった。5歳のとき、私は先生について本格的にギターを習った。13歳のとき、私はコンクールに出て2位になった。それはやがて私をひとりのスペインのギタリストとの出会いへと導き、やがてはるか海の彼方にあるスペインの地へと、私を誘うことになったーー失明の危機を乗り越えてギターの才能を開花させた少女・あさひが、さまざまな国際コンクールを闘いながら一流のギタリストへと成長する姿を描いた、美しく心に沁みる物語。 [目次] 第1章 プロローグ 第2章 苫小牧のレッスン 第3章 2つの道内の音楽コンクール 第4章 東京 第5章 右目の手術 第6章 ユーンさんとの出会い 第7章 学生ギターコンクール 第8章 スペイン留学 第9章 マリア・テレサのレッスン 第10章 コルドバ 第11章 タレガ 第12章 セゴビア国際ギターコンクール 第13章 光のない練習曲 第14章 アランフェス協奏曲 第15章 ハッピー珈琲店 第16章 カナリア島 第17章 闘牛士の剣 第18章 バレンシアとバルセロナ 第19章 アルハンブラ国際ギターコンクール 第20章 マヨルカ島 第21章 ショパン博物館 第22章 フランシスコ・タレガ国際ギターコンクール 第23章 ポルトガル 第24章 天正少年使節 第25章 悩み 第26章 パリ公演 第27章 入院 第28章 水の都ヴェネツィア 第29章 心臓発作 第30章 サロブレーニャ 第31章 遺書 第32章 エピローグ あとがき [担当からのコメント] ギタリストの物語である本書には、ギターで弾かれる様々な名曲が登場します。読み進めていると、だんだん主人公のあさひが知らない曲を弾いていると、それがどんな曲なのか気になってきます。美しい曲にインスパイアされて生まれたひとりのギタリストの人生の物語、ぜひギターの音色とともにお楽しみください。 [著者プロフィール] 手塚 健旨(てづか・たけし) Takeshi Tezuka (Guitarra) 札幌市出身。1972年より5年間スペインに留学。 レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ、ナルシソ・イエペス、ホセ・ルイス・ゴンサレスの 各氏に師事。帰国後、コンサート及びギター教授活動を続ける傍ら音楽雑誌への執筆、CD解説も行う。現在は国内はもとより、ヨーロッパ各国、トルコ、南米などで多くのコンサートをもち、各国の主要国際ギターコンクールの審査員も務めている。 著書多数。『スペイン 音楽紀行』、『スペイン音楽と美術の旅』(音楽の友社)の他、『フランシスコ・タレガ』A.リウス著/翻訳 手塚健旨(現代ギター社)、ギター専門誌「現代ギター」の連載をまとめた『ギター名曲ミステリー』(現代ギター社)、新たに発見された貴重な資料を元に書き下ろした『手帳と手書き譜から辿る フランシスコ・タレガ伝』(2021年 現代ギター社)など ギター教本『ターレガのギターレッスン』(編著)、『最も速く上達する《ターレガのテクニックによる毎日のギター練習》』を2019年、2020年に出版。ギターソロ、他多数のCD発売中。 2013年11月、スペイン・リナレス市のアンドレス・セゴビア財団より、アンドレス・セゴビア賞のメダルを授与。2019年、ギター音楽の普及に対する貢献が認められ、スペインのハエン県のAteneo(学芸員)会員認定。 2022年5月、リナレス市より表彰され、セゴビア博物館に「Sala de Musica Takeshi Tezuka テヅカ タケシ 音楽サロン」が作られる。
[商品について] ー囲碁を心に熱意を胸に、マンション管理士・北山は今日もゆくー 快適なマンションライフに向けてマンション管理士の果たすべき役割とは何か、日常と哲学的思考の間を行ったり来たりして迷走する北山のもとに、マンションの終活問題、個人情報保護問題、書面決議の有効性問題、そして電子情報化に関わる問題等々、バラエティに富んだ相談が今日も舞い込んでくる。法的知識だけでは解決困難な凍てつく北風問題に、囲碁の話題等を交えながら太陽の如き情熱で立ち向かう探究心に溢れたリーガルノベル 、待望の第三弾登場! [目次] 一 序曲 二 ぶっ飛び想定外 三 形式と実質 四 相手の立場 五 ウイルス族共生会議 六 神様のくじ引き 七 手抜き 八 パンドラの箱 著者略歴 [担当からのコメント] 様々な考えや価値観を持った人が集まるマンションのトラブルは、どれも一筋縄ではいかないものばかりです。本書は、実際によくある問題を小説で楽しみながら法律知識や法的な考え方を学ぶことができる内容となっており、マンション管理士を目指す方はもちろん、マンションに住む方にもぜひお読みいただきたい一書です。 [著者略歴] 庵名 路久(あんな・みちひさ) 1953年 宮城県仙台市出身。本名・船山弘美。 1977年 東北大学法学部卒業。囲碁研究家。北海道庁勤務後、作家活動に入る。
[商品について] ー「私」を探究し実践する言葉ー ジニャーナは、自分を探究することによってエゴの非実在性をあばき出し、障害となる無知を取り除くインドの古典的な求道法のひとつです。 本書は、独自の観点から自己の霊性を意識したスピリチュアルな合気道を模索している著者が、ジニャーナと合気道に通底する極意について、すべての人が実践・会得すべきものであるとの思いから、日々の稽古で感じたこと、伝えたいことを心のままにメッセージとして書き留めた作品です。 武道だけでなく、人生の指針としても示唆に富む内容となっています。 [目次] はじめに 期待しない エゴ無しの技 苦しみを手放す イリュージョン 合気道がそこに起こった 合気の奔流 エゴを笑い飛ばす ALL IS WELL 思い出してください もっと自由に 空なる解放 透明なクリスタル 内なる合気、外なる合気 闇夜の明かり 「私は私」でいるとき 迷走のトリック 心静かに 対立のエネルギー 平和の中で観照する 創造・維持・破壊する者 笑いが起こった 合気とは 合気と「わたし」 一日の始まり 恩寵の十牛図 いつわりの教え イッツ オートマチック 初めから完全 アナタを見せない 分離のとびら ほか [出版社からのコメント] 私たちが日常生活で抱える悩みや問題には、エゴが関わっていることも多いと思います。本書には、当たり前のように思っている「私」の姿を問い直すための、シンプルで分かりやすい言葉が詰まっています。日々の暮らしの中で、多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。 【著者プロフィール】 中村 昌泰(なかむら・まさやす) インドへの旅をきっかけに真我の探求に目覚める。 1993年、流道創始者、寺田気山と出会い、その翌年に道場長として道場開設の允可を受ける。 独自の観点から自己の霊性を意識したスピリチュアルな合気道を模索している。