小説むすび | 2022年7月26日発売

2022年7月26日発売

空を駆ける空を駆ける

出版社

集英社

発売日

2022年7月26日 発売

逆光に置かれても挫けずに我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて健やかに成長する子の姿を描き、今もなお愛され続ける名作児童文学『小公子』。 この物語を日本で初めて翻訳したのは、明治の女性文学者、若松賤子(しずこ)だった。 江戸末期、会津藩士の父のもとに生まれたカシ(のちの賤子)は、幼子の頃、戊辰戦争で九死に一生を得るが、のちに母を亡くし、横浜の生糸問屋へ養子に出されて孤独な少女時代を過ごす。 転機となったのは、明治八年。 養家を離れ、十一歳でアメリカ人女性宣教師メアリー・キダーが創立した女子寄宿学校フェリス・セミナリーへ入学。 新しい校舎、新しい仲間たち、新しい学び。 そこはカシにとって、会津を離れて以来、初めての心安らぐ「ホーム」となっていく。 「わたしは、翼を広げ、空を駆けるように飛ぶための準備をしなければならない」 カシは、女性の自立と子どもの幸福こそがこの国の未来を照らすと信じ、命を燃やしていくーー。 一人の女性として、妻として、そして三人の子の母として。 激動の明治を懸命に生ききった三十一年の生涯に新たな光をあてる渾身長編! 【著者プロフィール】 東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞受賞。2008年「一朝の夢」で第15回松本清張賞を受賞しデビュー。2016年『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に「御薬園同心水上草介」シリーズ、『本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦』『噂を売る男 藤岡屋由蔵』『吾妻おもかげ』『広重ぶるう』などがある。

ホフマン小説集成(下巻)ホフマン小説集成(下巻)

魔的な戦慄に満ち充ちた傑作ドッペルゲンガー長編『悪魔の美酒』、緑金の小蛇のメルヒェン『黄金宝壺』、鏡影綺譚『歳晩祭夜話』他、『ちび助ツァッヒェス』『ドン・ジュアン』『狂楽人クライスラアの手記より』『音の秘密』の全7編を収録。様々な分野で影響を与え続ける天才芸術家E・T・A・ホフマンの幻妖美につつまれた幻想小説。クービンほかの挿絵を多数収録。 【目次】 悪魔の美酒 ちび助ツァッヒェス カロ風の幻想曲(抄)  黄金宝壺  ドン・ジュアン  歳晩祭夜話  狂楽人クライスラアの手記より  音の秘密     ★ 「悪魔の美酒」とホフマン(石川道雄) 「ちび助ツァッヒェス」解説(石川道雄) ホフマニアーナ(石川道雄) 悪魔の美酒 ちび助ツァッヒェス カロ風の幻想曲(抄)  黄金宝壺  ドン・ジュアン  歳晩祭夜話  狂楽人クライスラアの手記より  音の秘密     ★ 「悪魔の美酒」とホフマン(石川道雄) 「ちび助ツァッヒェス」解説(石川道雄) ホフマニアーナ(石川道雄)

【POD】光のない練習曲:失明の危機を乗り越え世界に羽ばたく少女ギタリスト【POD】光のない練習曲:失明の危機を乗り越え世界に羽ばたく少女ギタリスト

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2022年7月26日 発売

[商品について] ーお父さん、お母さん、いろいろあったけど、私はまだギターと生きていますー 3歳のときに、私は先天白内障で左目を失った。4歳のときに、私はギターと出会い夢中になった。5歳のとき、私は先生について本格的にギターを習った。13歳のとき、私はコンクールに出て2位になった。それはやがて私をひとりのスペインのギタリストとの出会いへと導き、やがてはるか海の彼方にあるスペインの地へと、私を誘うことになったーー失明の危機を乗り越えてギターの才能を開花させた少女・あさひが、さまざまな国際コンクールを闘いながら一流のギタリストへと成長する姿を描いた、美しく心に沁みる物語。 [目次] 第1章 プロローグ 第2章 苫小牧のレッスン 第3章 2つの道内の音楽コンクール 第4章 東京 第5章 右目の手術 第6章 ユーンさんとの出会い 第7章 学生ギターコンクール 第8章 スペイン留学 第9章 マリア・テレサのレッスン 第10章 コルドバ 第11章 タレガ 第12章 セゴビア国際ギターコンクール 第13章 光のない練習曲 第14章 アランフェス協奏曲 第15章 ハッピー珈琲店 第16章 カナリア島 第17章 闘牛士の剣 第18章 バレンシアとバルセロナ 第19章 アルハンブラ国際ギターコンクール 第20章 マヨルカ島 第21章 ショパン博物館 第22章 フランシスコ・タレガ国際ギターコンクール 第23章 ポルトガル 第24章 天正少年使節 第25章 悩み 第26章 パリ公演 第27章 入院 第28章 水の都ヴェネツィア 第29章 心臓発作 第30章 サロブレーニャ 第31章 遺書 第32章 エピローグ あとがき [担当からのコメント] ギタリストの物語である本書には、ギターで弾かれる様々な名曲が登場します。読み進めていると、だんだん主人公のあさひが知らない曲を弾いていると、それがどんな曲なのか気になってきます。美しい曲にインスパイアされて生まれたひとりのギタリストの人生の物語、ぜひギターの音色とともにお楽しみください。 [著者プロフィール] 手塚 健旨(てづか・たけし) Takeshi Tezuka (Guitarra) 札幌市出身。1972年より5年間スペインに留学。 レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ、ナルシソ・イエペス、ホセ・ルイス・ゴンサレスの 各氏に師事。帰国後、コンサート及びギター教授活動を続ける傍ら音楽雑誌への執筆、CD解説も行う。現在は国内はもとより、ヨーロッパ各国、トルコ、南米などで多くのコンサートをもち、各国の主要国際ギターコンクールの審査員も務めている。 著書多数。『スペイン 音楽紀行』、『スペイン音楽と美術の旅』(音楽の友社)の他、『フランシスコ・タレガ』A.リウス著/翻訳 手塚健旨(現代ギター社)、ギター専門誌「現代ギター」の連載をまとめた『ギター名曲ミステリー』(現代ギター社)、新たに発見された貴重な資料を元に書き下ろした『手帳と手書き譜から辿る フランシスコ・タレガ伝』(2021年 現代ギター社)など ギター教本『ターレガのギターレッスン』(編著)、『最も速く上達する《ターレガのテクニックによる毎日のギター練習》』を2019年、2020年に出版。ギターソロ、他多数のCD発売中。 2013年11月、スペイン・リナレス市のアンドレス・セゴビア財団より、アンドレス・セゴビア賞のメダルを授与。2019年、ギター音楽の普及に対する貢献が認められ、スペインのハエン県のAteneo(学芸員)会員認定。 2022年5月、リナレス市より表彰され、セゴビア博物館に「Sala de Musica Takeshi Tezuka テヅカ タケシ 音楽サロン」が作られる。

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