出版社 : AmazingAdventure
普段は千葉県内の食品製造会社に勤めている、ごく平凡な社員の津田涼。 休みの日に、唯一の楽しみが、乗り鉄。 だが、21歳とは思えないほどの思考力と想像力、直感で乗り鉄を楽しむ。 スマホを持たず、アナログ思考で物事を進めていく「アナログ鉄」。 スマホで情報を集めるのが当たり前になった今、津田涼はどんな方法で情報を集め、どんなやり方で乗り鉄を堪能していくのか? 津田涼の揺るぎない旅が始まる。
人は生まれ変わりを繰り返し過去世での罪を引き継いで生まれてくる。 それをカルマという。 カルマは同じ罪をお互いが体験し合うことで解消されるらしい。 簡単に言えば過去世で他者の命を奪った者は今世で他者に命を奪われるということだ。 天使はその人間のカルマを破壊することで、今世で過去のカルマと干渉し合わないようにして人間を救っていた。 その美しい天使の女性は天界の中で破壊天使カムナと呼ばれていた。
昭和というひとつの時代の終わりを過ごした思春期の世代には時代に関わるような経験と呼べるものは何もなかった。殺伐とした東京での学生生活における閉塞感に捕らわれながらも、「ぼく」は本と70年代のロックと映画を通じて、心の拠り所を探り続けていた。ここに登場する『ブレードランナー』のレプリカントや『2001年宇宙の旅』のHAL、そして『ミツバチのささやき』といったメアリー・シェリー原作の『フランケンシュタイン』の血脈は近代の自我と、「ぼく」の心の在りかを問うものとして描かれている。風呂も電話もない東京での貧しい下宿生活。苦い思い出として過ぎ去ろうとしていた初恋の少女との再会。大学の演劇サークルで公演を予定していた『罪と罰』のラスコーリニコフとソーニャの物語を通じて実らせた恋だったが、やがて厳粛な現実のしがらみが二人の心を襲う。夏目漱石をはじめとする近代の文学が持つ人間の宿命に導かれるように、追放同然の大学の卒業後も「ぼく」は意味を見いだせない競争社会に身を投げ出してゆく。デヴィッド・ボウイの曲の「ぼくにできることは何もない」という言葉には自分を守り通した固有の時間がこめられており、誰に咎められることもない強さの証しとして引用されている。実際に、デヴィッド・ボウイはこの「スペース・オディティ」をきっかけに世界にはばたき、その後の音楽シーンもリードする存在になっていった。
「大欲は無欲に似たり」ということだろうか。 傍から見れば、起伏に乏しい生き方に映るであろう造園設計士のフルジ。 しかし、歳を重ねながらも、青春期に抱いた「地球をスマイル星にする」という青臭くて、他言もはばかられるような壮大な夢をフルジは忘れることがなかった。 不思議界や神話・聖典・宗教建築に興味を抱いていたフルジは、ある時「スピリチュアル・リゾート」を着想し、プランとして完成させる。 そして、翼の生えたこの男の想像力は、さらにそこから巨大事業のビジョン構築へと向かう。 ディズニーよりも神話的で、GAFAよりも野心的で、吉本よりも娯楽的なサプライズ・ベンチャーの出陣は、果たして陽の目を見るのか?
ビートルズを愛する嘗てのエリートは日雇い土工になっていた。何が彼をうらぶらせたのか? 執拗にヤクザから追われる訳は何か? 冒頭で穴掘りに対する男の忌避感が意味ありげに語られ、現在のシーンと回想のシーンが交差し、謎が謎を呼ぶ展開に。 そんな中、言葉を話す不思議な猫が登場! このようなキャラクターは童話やファンタジーでは見かけることもあるが、ハードボイルドでは類を見ない設定だ。猫は何のために現れたのか? ヤクザから逃げてきた女との逃避行の果てに彼が辿り着いたのは? 物語はオールディーズの名曲と共に進み、衝撃のラストシーンで、全ての謎が解き明かされる。ビートルズ現役時代を知る最後の世代、瞬那浩人、渾身のピカレスクロマン! 『この小説はビートルズへのオマージュと言えます。ビートルズを知らない方々も、本文に出てくる曲名を見て、どんな曲だろうかとビートルズに興味を持ってもらえるきっかけになります。 主人公が生活の中でビートルズの曲を思い出したり、ビートルズの曲に例えたりしているように、ビートルズの曲は、人々の人生のある瞬間を切り取った曲が多く、人の心に強く訴えかける力を持ってます。 猫の登場と、共に過ごす生活の描写で、猫好きの心も一気に掴み、どんどん読み進んでいけます。表紙を見ただけで猫好きはキュンとするでしょう。丸尾由美子「ビートルズ友の会」推薦』
1939年ノモンハン上空、ソ連軍I-16戦闘機を迎え撃つのは大日本帝国宇宙軍の十一試戦闘機。最高速800km/hを誇る高性能機はソ連機を次から次へと撃ち落とす。 宇宙軍を指揮する男の名は高城蒼龍(たかしろそうりゅう)。 粒子加速器の事故により、第二次世界大戦前の日本に転生してしまった自衛官だ。 21世紀の技術と知識で、日本をそして世界を大戦の惨禍から救うことを決意する。
現代の新しい音楽を世に発信させるべく、活動の地を求めて京都にやって来たヴァイオリニストの屋島稜水。オリジナル性を求めて、伝統音楽と現代音楽のあり方の模索を始める。そこで、演奏団体の設立と企画を進めようと、大学時代の異性の友人、田上由梨の協力を取りつけながら、メンバーを勧誘していく。 種々の機会を経て出会った邦楽奏者、声楽家、作曲家で構成されたユートピアの世界に舞い込むさまざまな現実との遭遇。気の合わないメンバーとの人間関係や自己の気の弱さからくるメンタルに悩みつつも、稜水は結束を呼びかけていく。 迫り来る数々のトラブルに遭遇しつつも、1年後に市内のホールでの開催に漕ぎつけるが...... 初の演奏会は果たしてどうなるのか? そしていっしょに活動していた由梨から、ふと漏れたひと言。精神疾患に悩みながらも、現代音楽を追求する夢を抱く若き青年の人生のプロローグを描いた青春小説。
雪の松代、夜ごと酒屋を訪れる寺の小坊主の正体は…信州松代に伝わる民話に因んだ、幻想的で優しく情趣の溢れる「松代夜話」。晴れ渡る爽やかな初夏の相模野を舞台に繰り広げられる母と子の深い愛の姿を、感動的に謳い上げた「鯉」。格調ある硬質の文体が、懐かしい心の故郷へと誘う珠玉の掌作集。
二人が迷い込んだ謎に満ちた世界には、驚きの事実とかけがえのない人々との出会いが待っていた 〜生きるとは、幸せとは何かを問う、大自然を舞台にしたSF冒険物語〜 大学生の和輝と瑠璃香はニュージーランドへ向かっていたが、突如乱気流に巻き込まれ見知らぬ地に不時着する。そこは、荒寥とした大地と山々が広がる凍える世界だった。助けを求めて山を下った二人は、奇妙な家に住む不愛想な老人と出会う。二人はその老人から驚くべき事実を告げられる。 文明から取り残されたその村を救うため、二人は残されていた謎の言葉を頼りに、緑の森に包まれた神秘の巨大塚を探す旅に出る。やがてその塚の存在は、村を越えて世界の未来を左右する問題へ発展していく。 二人は村を、世界を救うことができるのか? そして、どこで誰と生きていくのか?
主人公は平成生まれの中学生ヤマト。舞台はスカイツリーが夕陽に映える町。ヤマトは学校で人間関係につまずき、学校に行く理由に疑問を感じて登校拒否になってしまいます。作者の思いや「この国はどうあるべきか、これからどうするべきか」という、発想とそれを具現化させる方法を緻密に込めた、作者の自伝的なノンフィクションとフィクションが入り混じったヒューマンドラマとなっています。 表紙のイラストが戦艦大和である理由、それは小説を読み進めるうちに解明されていくことになるでしょう。 ●会社経営について ●特許申請・取得 ●知覧特攻平和会館 ●錦江湾遠泳 ●武士道、ディズニー、7つの大罪 ●日本の製造業の最先端技術 ●戦艦大和
00'sのアメリカ西海岸サンフランシスコ。ヒッピーが愛したこの街で綴られる、世界一バカなある日本人の話。≪“研究”をするために渡米した≫というマーの日々を、友情、音楽、そしてドラッグが歪に彩っていく。身も心も包み込むトリップの先で、「決してあの世界で見たことを話してはいけない」と告げられたマーの目に映ったのは、虚構かそれとも真実か・・・この瞬間を生きる若者の不安定な青春を描いた新感覚「論文」!
00'sのアメリカ西海岸サンフランシスコ。ヒッピーが愛したこの街で綴られる、世界一バカなある日本人の話。≪“研究”をするために渡米した≫というマーの日々を、友情、音楽、そしてドラッグが歪に彩っていく。身も心も包み込むトリップの先で、「決してあの世界で見たことを話してはいけない」と告げられたマーの目に映ったのは、虚構かそれとも真実か・・・この瞬間を生きる若者の不安定な青春を描いた新感覚「論文」!
『有名になる』その夢を貪欲に追いかけるフリーターの祐一は、目的のためなら手段を選ばない。一方で、祐一の炎上商法にはめられてしまった人情味あふれる青年。そんな正反対の二人が織りなす青春群像劇。「有名になりたいのは金と自由を手に入れるため」それをどいつもこいつもわかってない! 俺は黄色い声援を浴びたいわけでも、自己顕示欲が強いわけでもないんだ! 有名人はとにかくずるい。現代はSNSというチャンスがあるんだ。今に見てろ!
ーーヒトは間(あわい)に棲んでいるーー 要領の悪い研修医 那須悠介と、美しい先輩女医 葉山美智留。産婦人科病棟で巻き起こる性と生と死のドラマの中、那須は葉山に惹かれていく。しかし彼女には「秘密」があった……。『Dr.コトー診療所』、『コード・ブルー』など、数多くのヒット作の監修に携わる医師兼漫画家の著者が、産婦人科医療の現場をシリアス&コミカルに描く、「ちょっと変わった」医療小説。
劇場公開映画「メイド・イン・ヘヴン」原作 カマチ渾身のデビュー作! “この小説家、クセが凄い……” 「妻に会いたい、妻に会いたい、妻に会いたい、妻に…」 亡き妻の声を聞いてしまってからというもの、寝ても覚めても妻の事ばかりを考えている小説家の夫・漱石。そして、そんな夫を天国で待ち続ける最愛の妻・咲子。 ある日、漱石は不慮の事故で死んでしまう。こうして夢叶い夫婦は天国での再会を果たすのだが……予想だにしなかった試練が二人を待ち構えていた。 映画では描ききれなかった、漱石・咲子の幼少時代や夫婦を取り巻くクセのある登場人物達の面白エピソードも満載の究極の熟年<エンターテイメント>恋愛小説! あっと驚く展開と感動のラスト!天才小説家、志田漱石が最愛の亡き妻に仕掛けた“愛の罠” 読み終わった後に訪れる多幸感に酔いしれて下さい。
かつて、越後国に絶大な勢力を誇った城一族。彼らはなぜ、鎌倉幕府に無謀な戦いを挑んだのかー史上名高い「鳥坂城の戦い」において“女性の身たりといえども百発百中の芸ほとんど父兄に越ゆるなり”と称賛された強弓の名手、板額御前。彼女の波乱に満ちた半生を描く、感動の歴史超大作。ついに待望の小説化!